池口岳(23924m) <長野県> (日本二百名山) 10,9.7 |
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ザラ薙から望む頂上(北峰)と南峰〜左の尾根を登っていく |
こじんまりとした頂上標識しかない頂上(北峰) |
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・南アルプスの光岳以南の山域を深南部と呼ぶが、池口岳はその光岳から南西方向に延びる稜線上に位置する山。これまでも同じ山域の山から何度もその姿を目にしているが、双耳峰を持ち鋭く天を突く三角錐の山容が魅力的な山である。 ・登山口となる遠山郷は平家の落武者集落として知られる。この西尾根に続く登山道は、和田城主の末裔である遠山家を初めとする池口集落の人たちによって開かれ、整備されたとのこと。ガイドブックによると往復12時間(縦走装備で池口集落から)のロングコースなので、遠山林道奥の登山口を夜明けと共にスタート。 ・登山口から山頂までの単純標高差だけだと1265mなのだが、アップダウンが結構有るので累積標高差だと2000mは越えるようだ。下の方は人工林だが、1835mの黒薙の頭までは、南アルプス特有の展望のないコメツガ林の中の登りが続く。突然、右手がスパッと切れ落ちたナギ(崩壊地)が現れた。ここが黒薙・・・ガイドブックは、ここまでが3時間半になっているのに1時間半だったので、ナギと三角点を見るまでは、手前の1561ピークと勘違いした。タイム設定の間違いだろう。 ・待望の展望が広がる。左手に加加森山の一部、正面に双耳峰の池口岳、右手に鶏冠山が連なって見えた。反対側の眼下には下栗集落がネパールの山村集落のように見える。ザラ薙まで来ると、前回登った奥茶臼山や南ア主稜線上の聖岳と兎岳も見える。2100mを越えると一気に急になり、岩場もあったりで、ワイルドな登りが続く。その頃からガスに覆われて展望がなくなる。南ア特有のシラビソ林に囲まれたの北峰(最高峰)からは光岳や光石が見えるらしいが、ガスに遮られていて残念だった。 ・三角点(三等)は南峰にあるのだが、ガスなので止めようと思っているところへ、5分後にスタートした30代後半?の長野市の男性が到着。彼は行くと言うのでお付き合いすることに・・・あまり歩かれていないようで、踏み跡が狭かった。彼は、三角点に興味があるらしく、北峰に戻った後、二等三角点の加加森岳もピストンすると向かって行った。若いって素晴らしい! |
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登山口に設置されている手書きのガイド図 |
シカの食害からヒノキを守る方法らしい |
山の神 |
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黒薙から望む池口岳北峰と南峰 |
黒薙から俯瞰する「日本のチロル」下栗の里 |
ひと月前ほどに登った奧茶臼山 |
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南ア主稜線上の兎岳と聖岳 |
ザラ薙とその奧に見える加加森山 |
頂上手前に突き上げてくる源頭地形 |
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シラビソ?立ち枯れ |
三等三角点の設置された南峰 |
名称不明のキノコ |