飯豊連峰循環縦走(1日目)
丸森尾根〜頼母木山(1750m)〜大石山(1562m)(ピストン)〜地神山(1850m)〜胎内山(1889m)〜門内小屋テン場(泊)
13,8,17〜19 単独
2008,7,02の足の松尾根コースからのえぶり差岳
2008,7,01の川入コースからの飯豊山
1日目・丸森尾根登山口(飯豊山荘)を基点に地神山北峰から大石山をピストンして、門内小山まで

<1日目>(8/17)
登山
地 点
丸森尾根登山口
夫婦清水
地神山北峰
大石山(往復)
地神山北峰
地神山
胎内山
門内小屋テン場
 5:10
 6:50
 9:10
10:30
12:00
12:30
13:05
13:40
[8:30]
所要時間

この飯豊連峰循環縦走は、三百名山巡りのときに登った飯豊山と、えぶり差岳に登ったときの大石山との間の主稜線を繋ぐことと、そのときに目にした飯豊連峰最高峰の大日岳への登頂が狙いである。

<3日間の行程>
1日目(/17)、飯豊山荘〜丸森尾根〜地神山北峰〜大石山(ピストン)〜地神山〜門内小屋テン場(泊)
2日目(8/18)、門内小屋〜北股岳〜御西小屋〜最高峰の大日岳(ピストン)〜飯豊本山小屋テン場(泊)
3日目(8/19)、本山小屋〜飯豊山〜ダイクラ尾根〜飯豊温泉

○1日目
 駐車場(標高420m)は、夜は20℃くらいまで下がり、9時間近くも爆睡できた。5:10、2泊3日の縦走装備を背に、夜を明かした丸森尾根コース登山口をスタート(1)。いきなりの緩むことのない急な痩せ尾根に驚く。それが750m付近まで続き、一気に高度を稼ぐ(2↓)


 左側を見ると、飯豊本山とそこから派生するダイクラ尾根が見える。2日後に下山する尾根だが、確かに多くのピークを越えるアップダウンの多いコースだ(3)その後も急な登りが続く。先行者二人を追い抜く。上からもたくさんの人が下りて来る。気温は低いはずだが、汗が吹き出る。途中の「夫婦清水」が冷たくて美味かった。そこで一緒になった茨城の女性から自分で漬けたという5年物の梅干をいただく。水分と塩分補給をして、元気が出る。


 尾根の左手には深く荒々しい谷が展開し、その奥に主稜線が見える(4)。やがて、「丸森峰」の標識の立つ1450mピークに立つと、斜度が緩み、主稜線上の地神山北峰が見える。その左奥の地神山は頂上がガスで覆われている(5)


 ちょうど4時間で主稜線上の地神山北峰(1750m)に到着(6)南側の主稜線はガスに覆われているが、北側は頼母木山までの登山道がくっきりと見えている(7)。ここに縦走装備のザックをデポし、必要最低限の物を入れたサブザックを背負い、5年前にえぶり差山に足の松尾根コースから登ったときの登山道分岐だった大石山を目指す。


 9:45、頼母木山へ到着(8)。下り始めたら、それまでガスで覆われていたえぶり差岳とその左手前の鉾立峰、さらに左側に目指す大石山が姿を見せてくれた(9)頼母木小屋でトイレを借りて、水を補給。頼母木山頂の下の方から清水をパイプで引いているそうだが、その水量の多さに驚く。トイレはバイオトイレだった。


 このコースは、花の種類が多かった。圧倒的に多く目に付く花は、北海道では目にすることのないマツムシソウ(10)とツリガネニンジンだ。さらに、この山の特産種であるイイデリンドウも目にすることができた(11)


 これも、北海道の山では目にすることのないコゴメグサも非常に多かった(12)。これも北海道に分布しないノアザミも非常に多く目に付いた(13)そんな花々を楽しみながらの稜線漫歩の末、10:30、足の松尾根コース分岐となる丸い丘のような大石山(1592m)に到着(14)えぶり差岳に登ったときに、幼馴染の新発田在住のNi君と一緒にここまで登り、彼はここから頼母木小屋まで往復し、再びここで待ち合わせした懐かしい山だ。とりあえず、これで、えぶり差岳までの主稜線が繋がった。

 そこで、休んでいた男性に「丸森尾根を登ってきて、今ここにいるのが信じられない健脚だ」と言われた。簡単な腹拵えをして、5分ほどで戻る。戻りは、標高差250mの登り返しだったが、往復2時間20分で地神山北峰に戻る。


 リュックをデポしておいた地神山北峰へ戻ったら、「夫婦清水」で梅干をいただいた茨城の女性に「お帰りなさいと」迎えられた。頼母木小屋へ泊まるか、門内小屋に泊まるか、迷っているとのこと・・・結局、後から門内小屋へやってきた。
 
 12:10、再び重いリュックを背負い、今日のゴールの門内小屋を目指す。ちょうどタイミング良く、先ほどまでガスに覆われていた地神山が姿を現し、その向こうにこれから辿る南側の主稜線も見えて、うれしくなる(15)。地神山への登りで、白花のマツムシソウを見つける。ちょうど上から下りてきた2人連れに教えたら、「これは珍しい!初めて見ました」と感激された(16)


地神山を越えて、さらに、胎内山を越えて進むと、天上のお城を思わせるロケーションの門内小屋とその左にテン場が見えてきた(17)まず、小屋へ行って、テン場使用料500円を払い、テントを張り終え、下の水場に清水を汲みに行く。冷たくて美味しい。一気に500mlも飲み干した。落ち着いたところで、小屋へ350mlの700円の缶ビールを買いに行く。雪渓から運び上げた氷の入った水で冷やされていた。テントの前で、後ろの小屋をバックに乾杯!(18)

2日目につづく


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