ブナの巨木探訪&二股山(568.7m)<長万部町>A
<北東尾根ルート>  かんじき  3名 171.18
@13、4.13のツボ足
3名で、二股温泉手前にあるブナの巨木を見た後、2回目の二股山へ


 SHOさんが所属している「函館山の会」副会長の山下さんが、「長万部町二股らじゅうむ温泉手前のブナの巨木を見て、未踏の二股山へ登りたい」と話していたという。3人ともこのブナのことは知らなかったし、二股山は2度目だが、SHOさんと一緒に同行することにした。

◎長万部町のブナの巨木「大祖大峯の山毛欅(ぶな)」探訪
 

直径1.5m程のブナの見事な巨木。  昨夏の台風で枝が折れたようだ。枝の広がりをみると大部弱ってきているようだ(1,2)


いかにも古木といった雰囲気を醸しているコブだらけの幹(3)。     遊歩道への入口に立つ標識(4)。

6:00 自宅発

ブナの巨木
「大祖大峯の山毛欅」探訪
9:00〜9:25

二股山
登山
地 点
下山
 10:00
 12:25
尾根取り付き
頂 上
14:00
12:30
[1:30]
所要時間
[1:30]

14:30 長万部温泉(入浴)
17:010 帰宅

 山下さんが得ていた情報をもとに、ブナの巨木の場所を探したが、良く分からなかったので、二股温泉で教えてもらった。温泉への入口手前300mほどの道路沿い南側に標識があり、そこから夏の遊歩道もあるという。

 標識は、除雪の壁で車からは見えなかったが、その近くでカンジキを履いて、除雪の雪山へ登って探したら、すぐに見つかった。二股川が道路の下へ潜り込んで、人工林への尾根へと繋がっているところだった。入口の向かい側に、電気関係?の小さな建物があった(5)
その標識から5分くらいの人工林の中にどっしりと聳えていた。

 帰宅後、ネットで調べたら、「木の幹の周囲はおよそ 4m36cm。樹齢 300 年〜400 年とも推定されます。神聖な雰囲気に心が洗われ、樹に宿っている力を受けられるような場所です。 まさしく自然の大きさを感じられるパワースポットといえるでしょう。 この一帯は、NPO法人である「長万部町緑と樹を愛する会」で管理しています」とのこと。

 今度は、新緑が美しい6月上旬ごろと、黄葉が美しい10月にでも再訪してみたいと思った。



◎二股山へ
 この二股山は、長万部町二股地区(字名は双葉)の裏に聳える二等三角点の山(点名・二股岳)である(1)登山道はないが、夏は、最近人気の出てきた犬の巣川(イヌヌシナイ川)を詰めて、強烈なネマガリダケを漕いで登頂されている。

 自分も12年に犬の巣川は遡行したが、初めから登頂は積雪期に残しておいて、翌年の残雪期にツボ足で登っている。

 なお、ここの二股の地名は、長万部川と知来川が合流することに因るらしい。ただし、二股は駅名や郵便局名、地名などには付いているが、この地区の字名や旧学校名、神社名は双葉である。

 旧双葉小学校の横から山に向かう道路の突き当たりから、カンジキを履いてスタート。 ここは、双葉小学校のスキー場だった斜面だが、頂上へ繋がる北東尾根の末端である(2)
 雪は下に堅いバーンができていて、ラッセルは20cmくらいで、快適な歩を進める。


 旧スキー場斜面を登り切ると、このあと辿る北東尾根が見えてくる。最奥に見えるピークは前衛峰手前の尾根頭で、頂上は見えないある(3)。 右手に、黒松内岳と大平山が見える(4)


 国道5号を挟んだ、写万部山から続く稜線上の気になる端正な山をバックに登る(5)。やがて、左手に噴火湾が広がる。それを眺めながら最初の休憩(6)


 途中で目にした、山中には珍しく幹がまっすぐ伸びた端正な枝ぶりのイチイの木(7)。やがて、下から見えていた尾根頭への急斜面が迫って来る(8)この斜面の登りが一番つらかった。


 尾根頭へ登り切ったら、右手にカミカン岳〜利別岳〜長万部岳(中央右)の連なりが見える(9)


さらに、右手を振り返ると、噴火湾が広がる(10)

 尾根頭からは、まだ頂上が見えない。その先の前衛峰である558ピークへ登って、初めてするどく尖った頂上が見える。しかし、木が邪魔で、はっきり見えないために、このピークを頂上と勘違いしたのではないかとも思われるピンクテープが結ばれていた。


558ピークとのコルへ下って行くと、正面に目指す尖った頂上が見えてくる(11)この先は、昨夏の台風による倒木が多く目に付いた。


頂上直下からは、南側の八雲方面の景観が広がる。中央はルコツ岳と坊主山で、その右側には今金町の平地が見える(12)その右奥に日本海も見えた。



 両側がすっぱりと切れ落ちて、落ち着かない狭い頂上で、向かい合って写真撮影。木の枝にピンクテープが結ばれていたが、前回結ばれていた小さな頂上標識はなくなっていた(15,16)


狭い頂上では無理だったので、少し下って、集合写真を撮る(17)。558ピークへ少し登り返した頂上が良く見える地点で、10分ほどの昼食タイム(18)


眼下に見える二股地区とその奥に連なる山並みを眺めながら下る(19)。 
 

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