ブナの巨木探訪&二股山(568.7m)<長万部町>A
SHOさんが所属している「函館山の会」副会長の山下さんが、「長万部町二股らじゅうむ温泉手前のブナの巨木を見て、未踏の二股山へ登りたい」と話していたという。3人ともこのブナのことは知らなかったし、二股山は2度目だが、SHOさんと一緒に同行することにした。
◎長万部町のブナの巨木「大祖大峯の山毛欅(ぶな)」探訪
直径1.5m程のブナの見事な巨木。 昨夏の台風で枝が折れたようだ。枝の広がりをみると大部弱ってきているようだ(1,2)。
いかにも古木といった雰囲気を醸しているコブだらけの幹(3)。 遊歩道への入口に立つ標識(4)。
6:00 自宅発
ブナの巨木
「大祖大峯の山毛欅」探訪
9:00〜9:25
二股山
登山 | 地 点 | 下山 |
10:00
12:25 |
尾根取り付き
頂 上 |
14:00
12:30 |
[1:30] | 所要時間 | [1:30] |
14:30 長万部温泉(入浴)
17:010 帰宅
|
山下さんが得ていた情報をもとに、ブナの巨木の場所を探したが、良く分からなかったので、二股温泉で教えてもらった。温泉への入口手前300mほどの道路沿い南側に標識があり、そこから夏の遊歩道もあるという。
標識は、除雪の壁で車からは見えなかったが、その近くでカンジキを履いて、除雪の雪山へ登って探したら、すぐに見つかった。二股川が道路の下へ潜り込んで、人工林への尾根へと繋がっているところだった。
入口の向かい側に、電気関係?の小さな建物があった(5)。
その標識から5分くらいの人工林の中にどっしりと聳えていた。
帰宅後、ネットで調べたら
、「木の幹の周囲はおよそ 4m36cm。樹齢 300 年〜400 年とも推定されます。神聖な雰囲気に心が洗われ、樹に宿っている力を受けられるような場所です。 まさしく自然の大きさを感じられるパワースポットといえるでしょう。 この一帯は、NPO法人である「長万部町緑と樹を愛する会」で管理しています」とのこと。
今度は、新緑が美しい6月上旬ごろと、黄葉が美しい10月にでも再訪してみたいと思った。
◎二股山へ
この二股山は、長万部町二股地区(字名は双葉)の裏に聳える二等三角点の山(点名・二股岳)である(1)。登山道はないが、夏は、最近人気の出てきた犬の巣川(イヌヌシナイ川)を詰めて、強烈なネマガリダケを漕いで登頂されている。
自分も12年に犬の巣川は遡行したが、初めから登頂は積雪期に残しておいて、
翌年の残雪期にツボ足で登っている。
なお、ここの二股の地名は、長万部川と知来川が合流することに因るらしい。ただし、二股は駅名や郵便局名、地名などには付いているが、この地区の字名や旧学校名、神社名は双葉である。
旧双葉小学校の横から山に向かう道路の突き当たりから、カンジキを履いてスタート。 ここは、双葉小学校のスキー場だった斜面だが、頂上へ繋がる北東尾根の末端である(2)。
雪は下に堅いバーンができていて、ラッセルは20cmくらいで、快適な歩を進める。
旧スキー場斜面を登り切ると、このあと辿る北東尾根が見えてくる。最奥に見えるピークは前衛峰手前の尾根頭で、頂上は見えないある(3)。 右手に、黒松内岳と大平山が見える(4)。
国道5号を挟んだ、写万部山から続く稜線上の気になる端正な山をバックに登る(5)。やがて、左手に噴火湾が広がる。それを眺めながら最初の休憩(6)。
途中で目にした、山中には珍しく幹がまっすぐ伸びた端正な枝ぶりのイチイの木(7)。やがて、下から見えていた尾根頭への急斜面が迫って来る(8)。この斜面の登りが一番つらかった。
尾根頭へ登り切ったら、右手にカミカン岳〜利別岳〜長万部岳(中央右)の連なりが見える(9)。
さらに、右手を振り返ると、噴火湾が広がる(10)。
尾根頭からは、まだ頂上が見えない。その先の前衛峰である558ピークへ登って、初めてするどく尖った頂上が見える。しかし、木が邪魔で、はっきり見えないために、このピークを頂上と勘違いしたのではないかとも思われるピンクテープが結ばれていた。
558ピークとのコルへ下って行くと、正面に目指す尖った頂上が見えてくる(11)。この先は、昨夏の台風による倒木が多く目に付いた。
頂上直下からは、南側の八雲方面の景観が広がる。中央はルコツ岳と坊主山で、その右側には今金町の平地が見える(12)。その右奥に日本海も見えた。
両側がすっぱりと切れ落ちて、落ち着かない狭い頂上で、向かい合って写真撮影。木の枝にピンクテープが結ばれていたが、前回結ばれていた小さな頂上標識はなくなっていた(15,16)。
狭い頂上では無理だったので、少し下って、集合写真を撮る(17)。558ピークへ少し登り返した頂上が良く見える地点で、10分ほどの昼食タイム(18)。
眼下に見える二股地区とその奥に連なる山並みを眺めながら下る(19)。