富良野岳ジャイアント尾根(1480m地点)ベベルイ沢     12名  04,01,12   

ほとんど風のない穏やかなジャイアント尾根を登り、念願のベベルイ沢への深雪滑降を楽しむ。
 
登山
地点
下山
9:15
----
----
11:35
バーデンかみふらの前
      北尾根1140地点
           (昼食)
ジャイアント尾根1480地点
13:00
12:40
12:10
11:45
[2:20]所要時間[2:15]
GPSトラックログ(98kb)

   3連休の最終日は、穏やかな天候に恵まれて、予定通り、富良野岳ジャイアント尾根からのベベルイ沢への深雪滑降である。3年前にもこの尾根を登ったが、そのときはそのまま尾根を下ってきただけであった。そのときからの念願だったベベルイ沢への斜面を今回は滑り降りることができた。しかも、雪の結晶がひとつひとつ見える程のパフパフパウダースノーである。

 出立の準備が早くできた7名が先に出発。頂上部を雲に覆われた富良野岳が目の前に聳えている。これから登るジャイアント尾根(右側の尾根)や下る予定のベベルイ沢への斜面も見えているのが嬉しい(1)。バーデンかみふらのの前の駐車スペースに車を置いて、スキーを担ぎ、車道を200mほど下り、ヌッカクシフラヌイ川の砂防ダムの上に下りる。浅い流れの川を石を伝って渡渉し、北尾根に取り付く。

 3年前はそこから直ぐにベベルイ沢へ下り、洞窟状の滝の下を巻いてジャイアント尾根に取り付いたが、今年は雪が少ないので、そのまま北尾根を1130m附近まで登り、ベベルイ沢を横切って、ジャイアント尾根に取り付く。幸い、昨夜は雪がほとんど降らなかったので、昨日のトレースや2〜3組の先行パーティのトレースをそのまま辿るだけで、楽な登りである。すっきりと天を突くエゾマツやトドマツが美しい(2)。

 1200m付近でジャイアント尾根の左端に乗り、そこをまっすぐ登っていく。1300m付近を過ぎると針葉樹がだんだん無くなり、ダケカンバが主体となって見通しが利いてくる(3)。滑降する予定のベベルイ沢へのおいしそうな斜面も見えてくる。

 風もあまり無く、この調子なら尾根の上の1683m地点まで上がれそうな雰囲気であるが、やはり2時間以上歩くと、疲れの出てくるメンバーもいて、1460m地点で引き返すことにする(4)。上の方から歓声が聞こえるので、見上げると、我々よりかなり上の方からベベルイ沢の斜面を下ってくる若者パーティである。
 シールを外して、滑降を開始しようとするところへ、後発隊の5人が到着する。まずは、Siさんが雪崩チェックの弱層テストをする。上の方は大丈夫とのことで、ちょっと下までおりて、もう一度。「大丈夫!」との判断で、雪のひとつひとつの結晶が独立してサラサラパフパフの膝上まであるパウダースノー斜面の滑降である(5)。

 今日は、ある程度以上のレベルのメンバーなので、みんな歓声を上げて飛び込んでいく。中には一回転し、もがいている者もいる。それも楽しみのひとつで、みんな水を得た魚のような楽しみ方である。上の方は割とオープン斜面があり、思うようなターンを楽しめるが、だんだん灌木が現れ、立木が邪魔になる。少しでも誰も滑らない、そして、少しでも長く滑れる斜面を探しては、思い思いのターンを描く。沢の底が近くなると、針葉樹林となって来る(6)。

 あっという間に沢の底に下りる。標高差300mほどの滑降である。あとは先行パーティのトレースを辿り、谷底を滑り降りるだけである。標高差40mほど下り、1150m付近から北尾根に乗り、1140地点の平らな樹林帯で昼食タイムにする(7)。

 30分ほど休んで、登りのトレースに出て、ゴールインである。3日間で初めてようやく太陽が顔を出す。

 その後、白銀荘に戻って、温泉に入って帰路に就く。3日間、この時期にしては天候に恵まれた方であろう。予定通りたっぷり遊び、 大満足の3連休であった。

 上富良野駅までEIZI@名寄さんを送り、富良野から三笠経由で高速に乗り、7時間運転して、ようやく帰宅する。


「北海道山紀行」目次へ 「スキーあれこれ・目次」へ    HOMEへ 

inserted by FC2 system