[77]平山(1771m)〜[78]ニセイカウシュッペ山(1879m) [白滝コース]
96,7,20 [天候・快晴]
 花の稜線から吊り尾根の踏み跡をピストンし、二つの山を繋ぐ。

7/19 23:40 自宅発(函館) 
7/20  7:00 白滝村 
      7:30 平山登山口  
登山地点下山
 7:45
 9:05
 9:20
10:00
10:45
11:30
平山登山口
稜線分岐
平山頂上
ニセカウ分岐
無名峰ピーク
ニセイカウシュッペ山
15:15
14:00

13:35
13:00
12:15
[3:45]所要時間[3:00]
16:30 層雲峡かんぽの宿(入浴)
17:30 層雲峡駐車場(車中泊)
登山口から頂上稜線を望む ニセイカウシュッペ山は、本来、層雲峡の清川コースのみの登山道になっているが、長い林道歩きと変化に乏しいだらだら登りが続いておもしろくないらしい。たまたま、平山からの吊り尾根に踏み跡があるらしいという情報を入手し、一石二鳥を狙い、花と表大雪展望の山・平山経由で挑戦することにする。前夜、夜中に目が覚めて、そのまま飛び出し、真夜中の道を8時間車掛け、白滝村の平山登山口に到着。
第2雪渓
◎まず、平山へ
 車はすでに20台以上、平山は簡単に登れる花と展望の山だけに人気の高い証拠である。登山口の駐車場から山ひだに雪渓を抱いた、山名のごとく特有の平坦な頂上稜線がくっきりと望まれる(1)。いよいよ出発。目的は平山の稜線からさらに奥に続く吊り尾根越しのニセカウ往復である。自ずからペースは速くなる。支湧別川沿いの渓谷美を楽しみながら、多くの登山者で歩きやすくなっている道を登る。夫婦滝、行雲の滝、冷涼の滝、その後もいくつかの滝が現れる。
 平山稜線からニセイカウシュッペ山を望む
 雪渓の下の滝の付近は大型のエゾノリュウキンカが一面、沢筋を黄色に染めている。そこを通過してまもなく、第一雪渓が現れる。その根元で20人程のツアーが休んでいる。次の第二雪渓(2)では、その下部でもかなりの人が休んでいて(2)、周りにチシマノキンパイソウなどの花が咲いている。。こちらはのんびりとするわけにもいかず、一息入れて上を目指す。
 
 1時間20分で稜線の上に出る。ニセカウの小槍の尖峰がいきなり目に飛び込んでくる。目を転じるとその上に大槍、さらに頂上、予想した通り迫力ある山容である(3)。当然、目はタカネシオガマの群生さらに頂上からこちらの稜線に続く吊り尾根を辿る。真ん中に行く手を遮るような大槍にも匹敵するくらいのかなりの高さの鋭い無名峰が響えているが、なんとか4時間もあると往復できるであろうと腹を括る。落ち着いて、目を遠くに転じると。雪渓の白と深緑色のコントラストの表大雪の山々が展望でき、一番近いところに明日登る予定の愛別岳も見える。
 
 そこにリュックを置き、左側奥にある平山頂上への平坦な道を辿る。まもなく、この山の一番の目当てであった真紅のタカネシオガマ(4)を発見。良く見るとあちこちに群生していて一面真っ赤に見えるほどである。このほかの様々な花を楽しみながらまもなくハイマツ帯に覆われた平山頂上到着。まさに表大雪の展望台といった感じである(5)が、気持ちはニセカウの方へ急ぐ。写真を撮っただけで元に戻る。平山頂上と表大雪の山
 
 リュックを背負い、この稜線の最高点でもあり、ニセカウへの吊り尾根の分岐のあるふざけた名前の比麻奈山を目指す。稜線全体が花畑といった感じで、ハイマツと露岩と礫地の間に、イワプクロ、コマクサ、メアカンキンパイ、エゾノツガザクラ、イワヒゲ、クモマユキノシタ、エゾツツジなどが咲き誇っている。吊り尾根が近くになるにしたがって、予想していたよりかなりはっきりとした踏み跡が見え、大変な薮漕ぎを覚悟していただけに、うれしくなる。おまけに誰も歩いてなんかいないと思っていたのに、途中の二つ目の岩のピークの上に数人の人影が見え、一層心強くなる。比麻奈山ピーク下の分岐で休憩し、ゆっくりこれから進むルートを目で辿る。

 ◎吊り尾根越しに「ニセカウ」へ

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