819.1峰(点名・姫川)  
<鳥崎林道〜北西尾根ルート>  ツボ足  2名  09、4,04

SHOさん念願の駒ヶ岳ダム奧に聳える展望の無名峰へ

5:45 自宅発
7:00 駒ヶ岳ダムゲート前 
登山
地 点
下山
 7:10
 7:45
 9:00
10:15
ゲート前
尾根取り付き
三角点ピーク
頂 上
13:00
12:15
11:35
10:50
[3:05]
所要時間
[2:10]
13:40 ちゃぷりん館(入浴)
16:00 帰宅

  この山は、森町の駒ヶ岳ダムの奧に聳える無名峰(二等三角点・姫川)である。これと言った特徴はないが、この辺りでは結構高い山なので、北斗市や森町の山からはそのゆったりとした頂上がよく見えていたはずである。

 自分は特に気にしてはいなかったが、SHOさんが以前から登りたがっていた山である。前夜の天気予報から、急遽話がまとまって登ることになった。彼とは知床遠征以来半月振りの同行となった。

 紅葉の名所である鳥崎渓谷への道を進む。駒ヶ岳ダムまでは除雪されていたが、その先のゲートが閉鎖され、除雪はされていなかった。ダム堰堤への分岐の空き地に駐車し、アルミかんじきをリュックに括り付けてツボ足で出発。毎年クマの出没情報多い山域なので、鈴と笛を用意する。駒ヶ岳ダムはまだ凍結していた(1)

 予定のルートは、上大滝のすぐ先の橋を渡ったところから頂上へ繋がる北西尾根である。35分で、その尾根の末端に到着(2)ツボ足のまま尾根に取り付く。ときどき踏み抜きもあるが、特に気になる急登や痩せ尾根もなく、淡々と歩けそうな感じである。


  高度を上げていくと、雪が締まってきて快適に歩くことができる。やがて、左手に濁川の毛無山も見えてくる(3)547.2の三角点ピークで向きを東に変え、少し急な登りになる。・690に乗ると、平らで広い尾根となり、沢を挟んで目指す頂上が見えてくる。
  
 直ぐ近くに見えるが、そこから先に続く尾根は源頭を巻くようにしてアップダウンを繰り返して複雑に繋がっている。コル付近は雪庇も発達している(4)

 頂上手前のコル左手に、雪解けが進み、黒い部分が多くなった駒ヶ岳が見えるようになる。最後は緩やかな斜面を登り詰めると広い頂上に到着。

 スタートして約3時間のちょっと呆気ない登頂である。この山を長い間狙っていたSHOさんは「この山にこんなにあっさり登れるとは思っていなかった」とのこと。

  地図からも予想はできたが、頂上は平坦なダケカンバ主体の疎林帯で、非常に気持ちの良い広々とした地形である(5)おまけに、曇りがちだった上空には青空が広がり、春の陽射しも差してくる。

  あちこち歩き回りながら、新鮮な周りの展望を楽しむ。駒ヶ岳(6)〜大沼を挟んで〜横津岳(7)その右手前には、四九郎岳〜三九郎岳〜弥五兵衛岳〜二股岳〜その左奧に毛無山も覗く(8)。さらにその右側にはゆったりとした尾根を延ばす827峰(点名・下俄郎)・・・。

 やはり、既に登った森川山や濁川の毛無山なども見えるが、期待していた狗神岳は手前の888ピークを中心とした稜線の陰で見えないのが残念。


 それらの展望を楽しみながら、昼食を摂り、下山開始。何度かの登り返しはあるものの、いつも思うことだが、雪山の下りは速い・・・。下山時、こんな山に登る物好きな人はいないだろうと思っていたのに、古い赤布を見つけてビックリ・・・。

 上大滝の落ち口を眺めた後、林道を辿り、13:00にはゴールイン。ずっとツボ足で歩けたのは、今シーズンの雪山で初めてであった。帰路、頂上から眺めたときに東側に遮る山がないまま国道5号線が見えたので、その地点から反対にこれまで特定できなかったこの山をカメラに収めることができた。登ってみて初めてその山が判るという典型的な山である。森川山の南隣の山の隣に、はっきりとその姿を見せていた(9)ちゃぷりん館でのんびりと入浴し、帰路に就く。

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