蓬莱山(980.3m)〜幌滝山(996.7m)〜東中山(1037.4m)
中山峠ルート  単独  15,1,5
久しぶりの好天予報に、かねてからの計画だった中山峠からの3山へ。スノーモービルのトレースに助けられて3山踏破することができた。

7:15 豊滝除雪センター発
登山
地点
下山
 8:15
 8:50
 9:50
11:00
中山峠除雪終点
蓬莱山
幌滝山
東中山
13:10
12:50
11:55
11:10
[2:45]所要時間[2:00]
14:00 留寿都温泉(入浴)
17:40 帰宅

蓬莱山(三等三角点名・寶来山)〜幌滝山(一等三角点名・中山)〜東中山(三等三角点名・同じ)の3山は、石狩川と尻別川の分水嶺となる稜線上に並ぶ山である。冬山初級の山として、中山峠からの記録が多い。一等三角点の山も含まれているので、機会があればと狙っていた山である。

 当初は、厳冬期間は休業中の中山峠スキー場の深雪のゲレンデ斜面を滑り降りたくて、スキー場の下から登ろうと考えた。ところが昨日の白井岳と同じく、膝上以上のラッセルだった。諦めて、ノーマルルートのスタート地点である中山峠駐車場上の美術館のさらに上のロータリーとなっている除雪終点へ向かう。

 8:15、スタート地点からは、沢地形を挟んで、スキー場と蓬莱山が見える。雲間からの陽光を浴びてアンテナ群が光っていた(1)

 蓬莱山までの管理道路は、昨日のものと思われるスノーモービルの深いトレースが、ずっと続いていた。 普段は目障りなトレースだが、今回のような膝上から腿ほどのラッセルにはスノーモービル様々である(2)結局、スノーモービルのトレースは、自分の予定していたルートすべてに続いていた。これがなかったら、体力的にも、時間的にも、幌滝山が限界だったと思う。

  スキー場の上まで来たら、朝早いのに、下山してくるスノーシューの夫婦連れに出会う。昨夜、蓬莱山山頂にテントを張って過ごしたという。「素敵な山の楽しみ方をされていますね」と言ったら、「はい、楽しかったです」との返答。
 8:45、蓬莱山到着。アンテナ群の建物のそばに二人のテンと跡が残っていた(3)


 札幌市と喜茂別町の境界稜線上に続く、スノーモービルのトレースを辿って、次の幌滝山へ向かう。 雲間からの陽光を浴びて輝く樹氷で覆われたアカエゾマツが美しい(4)
 やがて、札幌市と伊達市の境界稜線に乗ると、反射板が2基設置された幌滝山山頂が見えてくる(5)


 9:50、蓬莱山からちょうど1時間で幌滝山に到着。新しい頂上標識が設置されていた(6)この山は一等三角点の山で、点名は中山である。幌滝山という山名は地図にはない。札幌と旧大滝村(現伊達市)の境界上にあることから誰かがそのように呼んだのが定着したものと思われる。
 ちょっと下って行くと、次に目指す東中山が見えてくる。スノーモービルのトレースも続いている。まだ、ずいぶんと遠く感じる(7)


 一等三角点の山らしく、天気が良ければ、360度の展望が広がっていそうな山である。はっきり見えたのは札幌岳〜狭薄山〜空沼岳の連なりだけだった(8)
 

 下って行くと、コル付近に雪を被った岩場があった。幌滝山から眺めた時に見えた岩場のようだ(9)

 コルから登り返して、進んでいくと今日のゴール地点となる東中山の頂上が見えて来た。しかし、スノーモービル群団の目的地もこの山だったらしい。その北斜面は、彼らのゲレンデと化し、縦横無尽に踏み荒らされていた。見るも無残な姿に興ざめの感じだった(10)それでも、このトレースのお陰でここまでこれたのだと、気持ちを切り替え、そのトレースを繋ぎながら頂上を目指した。


 せめて、頂上直下は、自分の足でラッセルしてと思いながら登って行く(11)。幸い、スノーモービルは、頂上までは上がってなくて、美しい姿で迎えてくれた(12)


 11:00ちょうど、4時間以上を覚悟していたが、モービルのトレースのお陰で、わずか2時間45分で頂上へ到着。眼下には、樹氷で覆われたダケカンバとアカエゾマツが生えた広大な雪原が広がっていた。その向こうに札幌岳とう狭薄山がかろうじてその姿を見せていた(13)

 蓬莱山までは緩やかながらもアップダウンがあるので、シールを着けたまま来たルートをそのまま辿り、蓬莱山でシールを剥がした。その間、往路は2時間10分だったが、復路は1時間40分だった。往路は写真を撮りながら歩いたこともあるが、標高差の関係で復路の方が少しは下りが多かったようだ。
 
 まったく滑りの楽しめない山だったので、中山峠スキー場のゲレンデを下って深雪滑降を楽しんだらどれだけ爽快かとも思ったが、下ってからのシールを貼り直しての国道までの歩きと、1kmほどの登りの国道歩きが億劫で諦めた。蓬莱山からは、自分が往復した間に来たと思われる多くのスノーシューのトレースが残っていた。

 翌日は、滝野すずらん公園でクロカンスキーの予定だったが、明日は札幌も雨予報なので、そのまま帰路に就いた。途中の留寿都温泉に入って、夕食時までに帰宅した。




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