9日目 2004、10,13  25番〜26番  (晴れ)  <27.6km>  トータル <260.5km>

<室戸岬最御崎寺遍路センター>7:30→(6.5km)→25津照寺(しんしょうじ)→(3.8km)→26金剛頂寺→(17.3km)→16:20<ホテルなはり> 

○室戸岬から方向を変え25番と26番へ
  7:30、今夜の宿を約28km先の奈半利町のホテルなはりに決める。その距離と二つの寺を巡るので、所要時間を8時間30分と計画し、のんびりと姫路のKoさんと一緒にスタートする。室戸岬の上からループ状の車道を下って、海岸まで下りるが、その途中から太平洋が見える。昇ったばかりの朝陽に白く輝く船と青い海のコントラストが美しい(1)。右手には、これから進む方向の海岸線と町並みが見える(2)。
  
 国道に出る手前から、2.7kmほどはそれと平行する昔の街道の町中を歩く。一時国道に出るが、再び昔の街道を進む。次の津照寺までの間は国道ではなく、昔からの街道の町並みの中を歩くことが多く、うれしい限りである。それにしても、快晴状態で朝から30℃近くあるらしく、暑くてしょうがない。

 津照寺の手前に漁港があり、そのそばの魚屋さんの前を通る。見ると、水揚げされたばかりの生きのいい魚が氷の中にびっしり並べられているが、北海道で見る魚と同じものは一つもない。暖流系の魚ばかりである。写真を撮るのを忘れたことを悔やむ。

 9:00、25番の津照寺に到着(3)。納経所で、88ヶ所回ったらお礼参りとして1番寺へ戻ってお礼参りをすることの無意味さと納経料の二重取りになることの説明を受ける。納得できたので、自分も88番寺から直接高野山にお礼参りをするつもりだが、多分に1番寺に対するやっかみがあるのかも知れない。

 そこから再び昔からの街道を進み、次の金剛頂寺を目指す。わずか3.8kmであるが、その寺は前の最御崎寺と同じ標高165mの山の上にある。国道から別れ、少し進むと歩き遍路しか通れない1200年前からそのまま続いている山道を600mほど登る。Koさんは調子が上がらないみたいで、ゆっくり休みたいとのことで、先に登らせていただき、寺で待つことにする。

 岩盤が露出している上に枯れ葉が覆っている道を一気に登り(4)、金剛頂寺(5)へ到着。参拝と納経を済ませたところへKoさんが到着。彼はもう少し休みたいというので、ぶらぶら先に下りさせていただく。下りも昔からの自然のままの遍路道でこれまたうれしい。国道に出たところに道の駅キラメッセ室戸のレストランがあったので、そこの手前でKoさんの到着を待って、まだ昼まで20分ほどあるが、そこで昼食タイムにする。室戸磯辺揚げうどんと昼に初めてビールを飲む。
 
○ほとんど国道を通ることなく、平行するいにしえの雰囲気が残る昔の街道を通って、峠越えも・・・ その後5kmは再びうれしい昔の街道筋の歩きである。ハイビスカスの植え込み(6)や沖縄の県花と言われるディゴの花(7)が美しい。とく
に室戸市吉良川地区には、江戸時代?から残っていそうな古い建物が多い。ほとんどは店でその中まで公開しているので、覗きながら進む。その途中に「重要伝統的建造物群保存地区」と書かれた大きな看板が立っている。納得である(8,9)

 吉良川地区を抜ける手前で、足の手入れをしたいというKoさんと別れて、先に進む。吉良川地区を抜けると、4kmほど国道55号線を進み、再び昔の街道筋になり、その途中から中山越えの歩き遍路しか通ることのできない山道になる。

 この中山峠越えも昔からの自然のままの山道で、30分ほどで越えたが、特に下りの畑地の中を通る道は手入れをしなければ藪道になってしまうところである、しっかりと刈り払いがされていて気持ちがよい(11)。

 
また、そこまで来る途中やこの峠越え道の途中にも、有名な高地の野菜のビニールハウスが点在している。北海道のそれとは違い、一つのハウスの規模の大きさに驚いてしまう(12)。中には、ナスやキュウリなどが栽培されていて、これからの出荷になりそうな感じである。

 この峠を越えると奈半利町に入る。ここからは市街地に入るまで国道55号線の歩きになる。古い街道筋は建物の日陰ができて涼しいが、国道に出るとそれがなくなるので暑くてしょうがない。だんだん疲れも出てきて休み休みの歩きになる。途中の漁港で、カツオ釣船を見ながら休み(13)、その後一気にホテルを目指す。

 16:20、ホテルなはり(14)に到着。思ったより大きなホテルで結構賑わっている。また、大浴場や露天風呂まであるのがうれしい。全身のマッサージ器も無料で使い放題である。

 夕食はそのホテルの中のレストランで摂ることになる。焼き肉定食(撮影失念)を食べ、ビールを飲む。その後部屋に戻り、HPの更新作業をする。久しぶりのベッドである。寝る前にもう一度風呂に入る予定である。

○支出 
賽銭80円(20×2×2)、納経料1,000円(500×2)、ジュース&お茶300円、昼食(室戸磯辺揚げうどん&生ビール)1,040円、夕食(焼き肉定食&生ビール)2,420円、宿代(朝食のみ)6,150円<合計10,990円)> 



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