29日目 2004、11,02 (晴れのち曇り)  48〜51番   <12.6km> トータル<748.5km>    

<民宿旅館 長珍屋>6:20→(5.3km)→48西林寺(さいりんじ)→(3.1km)→49浄土寺→(1.7km)→50繁多寺→(2.8km)→51石手寺→(0.8km)→(松山市内観光・道後温泉入浴)→16:15<松山ユースホステル>(道後温泉)

○わずか4時間半で4ヶ寺
 6:20,連泊したまさに遍路宿そのものの施設の整った長珍屋を出発。47番の八坂寺はすでに打ってあるので、その前を素通りして、48番の西林寺を目指す。

 今日は、宿から11kmの間に4ヶ寺が密集している。実に松山市内には、一昨日の2ヶ寺と明後日の予定の2ヶ寺の合計8ヶ寺もあることになる。

当初から、今日は、午前中に4ヶ寺を打ち終え、道後温泉に宿を取り、松山市内観光と道後温泉の入浴を計画していたので、のんびりモードの1日である。

 途中で、民家の前に「今年もきれいに菊が咲きました。どうぞご自由に入ってご覧下さい。」と書かれてあるので、ちょっと寄って鑑賞させていただく(1)。私の母方の祖母もこの菊作りが趣味で、その苦労を見ているだけに、見応えのある立派な菊であった。


 郊外の農村風景から、徐々に住宅地へと入っていく。まず、最初は48番の西林寺である。橋を渡って山門に入っていくのが新鮮な感じがした(2)。
 
 次の3.1km先の49番の浄土寺へ向かう途中に、文政時代の遍路道の石の案内標識が立っているのを見つける。これは、もっと古い物もあるのかも知れないが、今まで自分が年代の読みとれた遍路標識で最も古い物である(3)。浄土寺(4)を打ち、そして、1.7kmで50番の繁多寺(5)、2.8kmで51番の石手寺(6)と立て続けに打ち終える。それで、まだ11時前であった。途中から市街地の向こうの高台に松山城が見えてくる(7)。

○松山市内観光と道後温泉
 今日の宿は、私が昨日の石鎚山登山をしたために、1日先を歩くことになったスーパー健脚大師のTaさんへ電話を入れて昨日の宿を聞く。すると、「道後温泉の直ぐ上にあるユースホステルが安くて、市内観光にも便利だよ。」という情報をいただき、直ぐに予約を入れる。

 51番を打ち終えて、11時過ぎに、その松山ユースホステルへ荷物を預けて、市内観光巡りに出る。まずは、道後温泉駅へ向かう。ここは、函館と同じタイプの市電と「坊ちゃん列車」の駅である。その前には、よくテレビ等で目にする3重の塔の大きなからくり時計がある。まずは、その坊ちゃん列車へ乗って(8)、松山市駅まで市内の町並みを眺める。

 その後、松山城登山口までブラブラ戻りながら町並み散策をする。その途中で明治時代のフランス様式の「萬翠荘」に寄る(9)。松山城への登山口からはロープウエイとリフトでしか登れないようになっている。往復500円を払い、嫌でも乗らなければならない。

 しかし、松山城はみごとである。たいていは天守閣だけしか残っていない城が多いが、ここの天守閣は(10)、江戸時代に建てられたままのものであるし、そのほかの建物や門なども欠けることなく当時のものや復元されたものがすべて残っている。特に下から見上げる石垣の高さはみごとである。
 
 最後は、なんと言っても3000年の歴史を誇る道後温泉本館(11)である。現在の建物は明治27年の建物で、重要文化財でありがなら、まだ現役で営業されているのである。

 入浴には4コースほどがあるのだが、980円の浴衣、タオル、お茶、お菓子付きの「霊(たま)の湯」にする。まず、2階の小さな「霊(たま)の湯」に入り、その後、浴衣を着て1階の大浴場の「神の湯」も楽しむ。浴室や湯船は花崗岩で作られていて荘厳な感じである。

 休憩室で休み、お茶とお菓子をいただき、「坊ちゃん団子」も食べる。着替えて、皇室専用の「又新殿」や「坊ちゃんの部屋」などを見学させてもらう。

○この旅初めてのユースホステル  道後温泉には宿泊施設はたくさんあるが、どれもが高い感じである。しかし、ここの松山ユースホステルは(12)2食付きで4,930円といううれしい値段である。ロフト付き(和室)で下にはベッドが2つある部屋へ通される。デスクと椅子もあって、PCの操作には大変助かる(13)。1日先を進んでいるTaさんに感謝である。食事も結構ボリュームがあって、満足であった。


○支出 
賽銭160円、納経料2,000円、坊ちゃん列車250円?市電150円、タクシー790円、昼食(カレーうどん)600円、温泉入浴料980円、坊ちゃん団子160円、瓶ビール480円、貸し浴衣100円、宿泊料4,930円<合計10,000円>

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