今日歩いた「黒潮一番地の
佐賀町」の港から「鯨の見える町・
大方町」を抜け、「清流四万十川とトンボの里・中村市」までの海岸線に、ずっと自然公園や海のスポーツレクリエーションゾーンとしての公園が整備されている。この途中の海岸の景観もなかなかなものである。佐賀町では、佐賀港の南側の鹿島が浦の景観も見応えがあった(3)。
8:45,大方町に入るが、
今日の目的地である中村町方向の海岸線を眺めながら、国道56号線をひたすら歩く(4)。大方町の浮鞭(うきぶち)という集落から、国道と離れ、海岸線に遍路道が続く。
その先には入野の松原と長い砂浜が見えてくる。その松原の中に遍路道は続くが、
そこへは凄く贅沢に作られた公園の中を通って松原大橋を渡らなくてはならない(5)。
松原の中にずっと遍路道が続く快適なところであるが(6)、その直ぐ外側がずっと続く長い砂浜である。
昔の遍路さんもきっと波打ち際を歩いたであろうと考え、途中から波打ち際をずっと歩く。砂が湿って埋まらないので、非常に歩きやすい。サーファーもたくさん波と戯れている。その中の一人にシャッターを押してもらう(7)。
その砂浜の端まで歩いて、松原の端を抜けると、もの凄く広いいろいろな施設の整った公園となっている。その中に「海のバザール」というレストランを見つけ、まだ11:20であるが、そこで昼食にする(8)。
○レストランからHPの更新と掲示板のレスを
昨夜の宿で、携帯電話の電波が弱くて、更新ができなかった。たまたま、昨夜、掲示板に書き込んでくれた方の一人が、やはりモバイル更新をしながら遍路旅をして、そのときに、食堂や漁協で電源や電話を借りて更新作業をしたとのことを書いてくれていた。そのことを思い出し、このレストランで電源を借りて、更新作業と掲示板へのレスを入れることができた。お陰で1時間も休み、午後からの歩きも快調であった。
○民宿月白
当初の予定は、四万十川の川口へ繋がる道を通り、明日、渡し船に乗って足摺岬にある38番の金剛福寺へ向かう予定であったが、その近くの「四万十の宿」に電話したら、宿泊代が一人なら16.000円とのことだったので断って、四万十川のそばにある民宿月白へ予約を入れる。
国道56号線から四万十川の下流へ繋がる道を入るが、前述のように道を間違い、戻って、
ようやく念願の四万十川の堤防の上の県道20号線へ乗る。あとで宿の女将さんから聞いたのだが、ちょうどそこは後川との合流点で、一番の撮影スポットであるらしい(9)。
○洒落た感じの民宿月白
その直ぐ下流の民宿月白へ到着する。見た目、一般住宅のような建物であるが、中へ入ったらすべてヒノキ造りで、築30年には絶対見えないしっかりとした造りである(10)、部屋の天井も高く、あちこちに女将さんというよりはママさんと呼びたくなる雰囲気の女性的な細やかな洒落た心配りがなされている快適な宿である。浴衣でなくて、パジャマというのもいい。
泊まりが一人だったこともあり、そのママさんといろいろお喋りをしながら夕食を摂る。東京に出ていた今から30年前に、自分の老後のために、親から譲られたこの土地に自分で設計してこの家を建てたそうである。今は、季節限定(東京にいた若いころから大相撲の大ファンで、相撲が始まると、場所を見に行くので休業)で、遍路さんやお得意さんだけを相手にこの宿を経営しているとのことである。俳句もたしなみ、生き方やものの考え方がなかなか魅力のある方で共感できる部分の多くある方だった。
○支出
スポドリ&お茶270円、昼食(天ぷら定食)1,000円、宿代(ビール1本込み)8,000円<合計9,270円>