16日目 2004、10,20 (暴風雨)  停滞  (台風23号の暴風雨)  <0km> トータル<416,1km>    

<大谷旅館>(中土佐町)(連泊)

○朝から強烈な暴風雨
 大型で強い台風23号が、今日の昼過ぎに高知県にもっとも接近するとのことで、暴風、大雨、洪水、波浪警報が出ている。もちろん朝から激しい風雨である。今日は、あっさり停滞日として、同じ宿に連泊することにした。

テレビを見ていると、13時過ぎに、今滞在している中土佐町とわずか50kmほどしか離れていない土佐清水市に上陸し、四国を北上していった。北海道で育った自分は、これまで経験がないほど、宿の中にいても恐ろしいほどの激しい暴風雨である。13:50にサイレンが鳴ったところを見ると、近くの川が氾濫でもしたのであろうか?14:30ごろには、過ぎ去っていったのか、雨も上がり、風も急に弱まったようである。 

 四国一帯がこれまでもっとも土砂崩れの危険性の高い状況だそうで、次々と、あちこちの被害の状況が報じられていた。被害に遭われた方々へ心からお見舞い申し上げるとともに、被害が最小限に少なく済むとともにの後の行程に影響が出なければいいのだがと祈るしかない。

○福島のAさんと飲む
 15時頃、買い物をしてきたAさんが部屋に来る(2)。手には、ビールと日本酒土佐鶴とおつまみが・・・・。

 いろいろ話している内に、育ちと子供頃の家庭環境、退職する前の職業も酷似していただけについうれしくなる。さらに、飲み足りないので、私も近くのスーパーで土佐鶴とつまみを買ってくる。二人で、これまでの旅の印象をいろいろ話し合う。 
○これまでの歩きのペース等について
 阿波路の6日間は、自分がどのくらいのペースで、どのくらい歩けるかよく分からないまま、体力に任せてがむしゃらに歩いていたような気がする。とくに、最初の4日間は前もって宿を予約していたこともあり、また、雨の日が多かったこともあり、早く宿に着きたい気持ちが強く、歩きを楽しむ余裕が少なかったような気がする。

 しかし、一番きついといわれている11番の藤井寺〜12番の焼山寺〜13番の大日寺を一日で(10時間30分)で踏破することができ、大いに自信となった。また、一日の行程にたくさんのお寺があると、それが次々と目標になって、距離が気にならないので、疲れが少ないような気がする。納経と休憩で一寺30分ほどを見込むことも分かった。

 土佐路に入ってからは、移動のみのところも多く、歩きやいろいろな人とのふれあいを楽しもうという気持ちも出てきた。次の宿を決める一つのメドとして、だいたい1時間4km計算で考えると、予定が立つことがわかった。そこで、一日最大限35km以内とし行動時間を10時間以内とすること。遅くとも16時までには宿に到着できるために、35km近いときは5時頃にスタートすること・・・などとした。


○パソコン担いでの旅について
 今回の旅に、パソコンを担いでモバイル更新をしようと思ったのは、これまでと同じように山に登る度にHPにアップしてきたのと同じ感覚で、多分に自己満足の産物でしかないのだが、リアルタイムな自分の記録として「旅日記」を残すことと、myHPの読者への情報提供を主な狙いとしてであった。

<デメリット>
1,関係器具と合わせて3kgほどの重量は、午後になり、疲れてくると、肩にずっしりと食い込んでくる。これがなければ5kgほどのリュックと1.5kgほどの山谷袋で済むのだが・・・・。
2,毎日の旅日記の更新のために3時間以上は必要なために、早めに宿に入りたいので、距離を延ばせないこと。この重さとその時間がなければ、あと1日8km前後は距離を延ばせる可能性もある。

3,携帯電話の電話代が莫大になること。10月から、月8,000円払うと、45,000円まで無料で、それを越えた分は80%オフとなる契約にしてもらったが、それでも、この旅行中だけで10万円前後になりそうである。

4,疲れた状態で「旅日記」の更新をするために、とかく思慮不足の記述や内容が多くなりがちであること。(あとになって、あんなことを書かなければよかったと思うようなことも多々ある可能性大)

<しかし、それを越えて余りあるメリット>
 以上のようなデメリットもあるが、これまで、PCを持ってきたことを悔いたことは一度もないし、むしろ、この歩き旅とHPの更新が、今回の遍路旅の両輪の楽しみにさえなっている。それは、下記のようなことがあるからである。

1,デジカメの写真をPCに取り込めるので、いくらでも撮影が可能であること。

2,帰宅してからでは忘れてしまいそうなこともリアルタイムな記録として残せるし、発信できること。

3,「掲示板」(メールは、サーバーの関係で返信に手間が掛かるために、ここへの書き込みをお願いしている)への読者からの激励や感想が、歩き旅と更新の大きな励みになっていること。

○明日以降の計画について
 停滞で時間があるので、これからお寺とお寺の間が離れていいる明日の37番から41番までの計画を検討してみる。37〜(80.7km)〜38〜(52.8km)〜39〜(25.8km)〜40〜(50.2km)〜41で、最短距離でもトータルで209.5kmである。

 単純に1日30km計算でも、7日を要することになる。うまい具合に宿がその計算に合うようにあればいいが、とくに39番までは30km以上も宿のないところがあるし、コースが数通りあるので、この間をどのようなコースで、どこに宿を取ればいいのかが課題となりそうである。

○支出
お酒&つまみ&明日以降の非常食2,104円、宿代7,000円<合計9,104円>
 

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