いよいよスタート
まずは、阿波路「発心の道場」(1〜23)<210km>
1日目 2004、10,5  1番〜5番 (雨)  <14.3km>  トータル <14.3km>
     

<民宿阿波>7:30→(0.1km)→1霊山寺→(1.3km)→2極楽寺→(2.6km)→3金泉寺→(5.0km)→4大日寺→(2.0km)→5地蔵寺→(3..3km )→13:30<民宿寿食堂>
 
 ○雨のスタート
 いよいよスタート!しかし、朝から雨。昨夜珍しく休肝日にしたせいか・・・・?幸い風はない。これも修行のひとつ・・・なんでも素直に受け入れて穏やかな心で参りましょう!初日は足慣らしも兼ねて道中一番短い14.3km・・・のんびりと参りましょう!
 部屋の壁が薄くて、廊下や隣の部屋の物音がはっきり聞こえるので、熟睡できないまま4時前が覚める。6時には朝食の用意ができている。7:30、白衣はリュックにしまい、菅笠にビニールをかぶせて、登山の上下のゴアテックスの雨具に身を包み民宿を出る。すぐ近くの1番寺霊山寺(1)へ向かう。

 ○しどろもどろの参拝
 1番寺の納経帳と白衣にはすでに昨日購入した際にサインと朱印が押されているので、参拝のみでいいのだが、参拝の手順がまだ完全に頭に入っていない。非日常的な仕草が多く手間取るだけなく、忘れて抜かしてしまう。一つの寺で同じことを本堂と大師堂で2回するのも意外と煩わしい。読経もテープを聴いて少し練習してきたつもりであるが、どうも違うような感じで調子が出ない。5つの寺を回ったが、一つも抜かすことなく完全に参拝した寺はなかったような気がする。

 霊山寺の大師堂では賽銭(20円)を忘れたような気がする。2番寺の極楽寺(2)では、入る前も出るときも山門の前の一礼と手水で手を清めるのを忘れる。3番寺の金泉寺(3)は遍路道を辿ると裏から入るので同じミスをする。4番の大日寺(4)では、ライターが見つからないので、他人の業をもらうのでダメとされている他人のろうそくから灯をもらう。5番の地蔵寺(5)も手水で手を清めるのを忘れる。しかし、団体さんが読経しているのに合わせたら、違いが分かり、だいぶリズミカルにうまくできるようになり調子もよくなるが、明日まで覚えているだろうか?


○荘厳で凄く立派なたたずまいの大きな寺ばかり
 さすが1200年の歴史の重みと当時の仏教の力の大きさを感じさせる北海道ではほとんど見ることのできない荘厳で大きな寺ばかりである。そして、敷地も広く、その中に立つお堂の数もいくつもあるのにびっくりする。また、敷地内の樹木も樹齢数百年ものばかりである(6)。ゆっくりとそれらを見て回りたいが、どうしても先を急いでしまう。

○様々な遍路スタイル
 2番寺からは納経所で納経帳に寺の名前の墨での手書きと朱印(300円)を、押印用の白衣(200円)に朱印を押してもらう作業が入ってくるが、これはスタンプラリーの感がないわけでもない。車や団体のバスで回ってくる人がほとんどなだけに、余計そういう感じがする。その点、歩き遍路は少しは気分的に増しか・・・・?しかし、5番寺で納経帳が朱印で真っ赤になって白い部分がまったくない人と出会う。聞いたら「今回で88回目です。」とのこと・・・・。88ヶ所巡りを88回・・・驚くしかない。
 それにしても、スタイルも様々である。白衣の上を身につけていない人は少ないが、菅笠を被っていない人は結構多い。中には山野袋のみの人も結構目に付く。リュックを背負っている人は歩き遍路の人だと直ぐ分かる。道中4人ほどに出会う。自転車の人にも2人出会う。

○様々なへんろ道
 昔からのへんろ道は、もともと昔の道路なので狭く、舗装道路といっても車のたくさん走る幹線道路はほとんどない。ほとんどはその幹線の近くの昔の名残の狭く静かな道路である(7)。たまには、田圃のあぜ道の上に続いていたり(8)。他人の家の軒下を通ったり、裏道や竹林の中を通ったりと楽しい道路も多い(9)。また、道端のあちこちで目にする北海道の自分には非常に珍しい柿とミカンの実が木に生っている姿がうれしい。

○早めに宿
 初日は足慣らしを兼ね無理しない計画であったが、あまりにも早く宿に着きそうで計画変更も検討したが、宿のキャンセルが面倒くさい。昼食を食堂で摂ったりしてのんびり歩いて、13:30には民宿寿食堂(10)に到着。昨日よりは建物の造りも部屋もしっかりしているし、何かとサービスも行き届いていて非常に気持ちがよい。

 雨も上がったので、近くのスーパーへ出掛けて、小間物と缶ビールを買って宿へ戻り、ビールを飲みながら洗濯機と乾燥機を回し、このHPの更新作業をする。宿の計らいで3:30には風呂にも入ることができた。なんだかんだで、退屈することなく夕食時刻を迎える。
 夕食は、鴨鍋であったが、海産物もたくさん入り、ボリュームもあり、とても美味しかった。ごはんも出されたが食べきれないので断ってしまった(11)。宿泊客は一人だけのようである。
 
○支出
 賽銭200円(20×2×5)、納経代2000円(500×4)、昼食650円、小間物526円、缶ビール300円 ビール1本450円、宿代7,000円   <合計11,126円>

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