6:50 自宅発
登り | 地点 | 下山 |
8:30
8:50
---
9:15
10:00 |
登山口
笹山参道分岐
笹山
八幡岳分岐
八幡岳 |
11:40
11:25
10:55
10:50
10:15 |
[1:45] | 所要時間 | [1:25] |
車で昼食後、茂刈山(上ノ国)へ |
上の国町と厚沢部町の境界線上に位置する八幡岳は、大千軒岳・古部岳(古部丸山)とともに北海道最古の一等三角点の山で、その昔、日本山岳会会長・今西錦司氏も登ったことのあるという由緒ある山である。この山と笹山を結ぶ縦走路が再開作されたのは2001年。
また、元山と八幡岳の間にある笹山山頂には江戸時代に建立された
笹山稲荷神社の立派な社殿が建ち、参道もあり、昔から信仰登山が行われてきたらしい。これら3山は、厚沢部町から眺めると、江差の市街地の後ろに、北東から南西に連なって見える。
ここの山は早春の花の種類も多く、早く咲き始めるのが特徴なので、今時期何度も訪れている山である。今回は、東京から来函したHYML仲間の
Taさんを交えて、SHOさんとTAOさんと4人で向かったのだが・・・・。
○まずは八幡岳を目指して
登山口手前の道が雨や雪解け水で削られて非常に荒れている。セダンタイプの車では苦労しそうな感じだったが、なんとか登山口まで入ることができた。林道下山後、上ノ国の茂刈山へも登りたいので、今回は元山をパスして、八幡岳〜笹山の予定で、笹山登山口をスタート。道端にはまだ雪が残り、キクザキイチゲとカタクリがようやく蕾を開き始めたばかりだった。
3日後の昨年はこのほかに、スミレの仲間も3種類、シラネオアイまで咲いていたのに、今年はかなり遅れているようだ。
帰りに下ってくる予定の笹山参道分岐からは鳥居を潜り、直進する(1)。高度を上げていくと残雪が道を覆っきて、
八幡岳との分岐付近はすっかり雪の下だった(2)。
登山道は雪の下で判然としないが、ピンクテープとときどき姿を現す道を繋ぎながら進む。概ね上ノ国と厚沢部の境界線となっている尾根の上を結ぶこの道は、コルまで下って登り返さなければならない。しかし、途中の571ポコも630ポコもそれをかわすように道が付けられているのがちょっとうれしい。
あちこちに「笹山風景林」と書かれた看板が立っている。
周りはブナの木が多いので、新緑のころもいいだろう。ただし、ここのブナの幹はほとんど黒い地衣類に覆われている(3)。
樹木の専門家であるTA0さんの説明によると、もともとこの山はアスナロヒノキに覆われた山で、それが伐採された山だそうである。
その名残として、頂上手前の急な岩場の下に数本が認められる(4)。
途中で、アカゲラ?が彫ったと思われる高さが25cmほどもある大きな穴を見つけ、そのパワーに驚く(5)。
健脚揃いということもあり、登山口から1時間45分で八幡岳到着。
がっちりとした頂上標識と一等三角点が迎えてくれた(6)。これで3回目だが、三角点の上に機械でくり貫いたような直径1cmの丸い穴が開いていることに気付く。前からあったかどうか定かではない(7)。
頂上からは一等三角点の山らしく、360度の展望が広がる。大千軒岳を初めとする松前半島の山から北は遊楽部山塊の山から近くの乙部岳や狗神岳、横津岳や下北半島も見える。
これまで気付かなかった駒ヶ岳が新鮮な感じ(8)。
○笹山経由で下山
縦走路分岐までは最後の緩やかな登り以外は概ね下りなので、登りより10分速い35分で笹山との分岐に到着。
分岐から笹山頂上へ向かうが、右手に辿った八幡岳への尾根と頂上がよく見える(9)。
分岐からわずか5分で
笹山稲荷神社の建つ笹山へ到着(10)。Taさんは、「北海道で、このような山は珍しいですね」と興味津々・・・確かに、歴史の浅い北海道にはこのように神社が山頂に建っていて、現在も信仰登山やお祭りが続いている山はほかには無いと言ってもいいだろう。「江差の5月は江戸にもない」と言われたほど栄えた江差の歴史を残すひとつの遺産であろう。
あとは、登山口を目指すだけであるが、参拝道の分岐までは結構急なつづら下りの道が続く。道沿いにエゾエンゴサクや沢にはエゾノリュウキンカも見られた。
下山後、車の中で昼食を摂り、次の目的地、上ノ国の茂刈山へ向かう。