白山(2720m) <石川県/岐阜県> (日本百名山)  10,7、27〜28 
 
●砂防新道〜白山〜別山
  〜チブリ尾根循環縦走(1泊)
登下山
地点
 5:05
 8:00
10:15
11:35
14:20
別当出合
南竜ヶ馬場着
御前峰
大汝峰
南竜ヶ馬場(テン泊)
[9:15]所要時間
 5:15
 7:15
10:40
南竜ヶ馬場
別 山
市ノ瀬
[5:25]所要時間
[14:40]
総所要時間

定期バスで車回収

別山頂上から望む白山

白山最高峰の御前峰頂上

・白山は、石川県と岐阜県に跨る2,000m超級の最西端の山で、北陸を代表する名峰。昨秋と今春の山旅でこの周辺の山々から、嫌と言うほどその白く横たわる姿を目にした存在感のある山である。泰澄上人により717年(養老元年)に開山。古くから霊峰として信仰され(白山信仰)、中世には白山修験の霊山として栄えた。また、この信仰を緒とする「白山神社」は日本各地に3千社あまりもあるとのこと。古来からの信仰の道として、禅定道が越前、美濃、加賀からそれぞれ開かれていた。また、高山植物に「ハクサン」を冠するものが20数種類もあることでも知られる。

・今回は、白山だけなら日帰りできるが、せっかく大きな山なので、石川県側の市ノ瀬を起点として、良く目にした別山までの1泊2日のテント泊循環縦走を試みた。1日目は、別当出合をスタートし、まず、砂防新道〜南竜道と辿り、白山と別山の最低コルにある南龍ヶ馬場テン場までテントを担ぎ上げた。そこから4本もある室堂までのコースの中からトンビ岩コースを登って、頂上の御前峰へ。御前峰からは、お池巡りコースの途中で大汝峰をピストンして室堂へと回り、さらにエコーラインから南龍ヶ馬場テン場へと戻った。

・頂上へ着くまではガスの中で、種類の多い花を楽しむだけ。頂上からお池巡りコースに入った辺りから、ガスが取れ始め、青空の下に複雑な火山地形や火口湖などが見えるようになる。室堂に戻ったら、ようやくスッキリとした頂上が姿を現した。平日にも関わらず物凄い登山者の数。さすが日本を代表する名山の一つだ。週末だったらどんな具合なのだろう。

・2日目は、別山(べっさん)へ縦走して、チブリ尾根を下った。別山は、白山を構成する山であるが、本峰の御前峰と直線で5.5kmも離れていることが山名の由来らしい。白山は火山だが、この山は水成岩から成る山である。その証拠に頂上近くの登山道に海岸で見られるような丸く研磨された石やそれらを包んだ集塊岩?が見られる。

・朝起きたときは、周りが濃いガスですっぽり覆われていた。夜が明けて来ると徐々にガスが取れて青空が広がって来たので、予定通り行動することに決定。朝食を摂り、夜露とガスで濡れたテントをビニール袋に入れてパッキング終了。いつもはあまり眠れないテント泊だが、昨夜は割りと熟睡できたので体が軽い。今日のコースで最もきつい油坂の頭までの急登もノンストップで登り切った。目の前に目指す頂上と越えなければならない稜線上のピークが見える。

・朝早くの2000mを越える稜線歩きは涼しくて汗も掻かない。昨日目にしなかったハクサンイチゲを初めこの稜線ならではの花を楽しみながら快調に歩く。別山へ着いた途端、瞬間的に白山頂上に懸かっていたガスが晴れた。しかし、残念ながら昨秋と今春、毎日のように白山と別山を眺めた周りの山々はガスで見えなかった。あとは長いチブリ尾根をひたすら下ってゴール。休養日を取ったお陰で昨日今日と疲れを感じないで歩くことができた。。

・市ノ瀬ビジターセンター前で11:50の別当出合までのバスを待つ間に濡れたテントを干す。車を回収して、白峰温泉総湯で2日間の汗を流す。その後、中央アルプスの最初の小秀山に近い岐阜県中津川市の道の駅「加子母」まで走った。

別当出会いから立派な吊り橋を渡って砂防新道へ

稜線から流れ落ちる滝と連続する砂防ダム

南竜道の花畑〜シモツケソウやハクサンフウロなど

トンビ岩コースの花畑〜ミヤマキンバイやハクサンコザクラ

室堂ビジターセンター前から白山奥宮越しに頂上を眺める

室堂から頂上への道沿いの豪華なクルマユリの群生

色も姿もきれいなイワギキョウ

御前峰に祀られている白山神社

大汝峰とのコルから頂上(左奧)を見上げる

翠ヶ池〜バックは奧三方岳と三方崩山か?

白山の第2峰大汝峰

大汝峰に祀られている大汝神社

大汝峰から剣ヶ峰と御前峰を望む

多く目に付いたクロユリ

エコーラインから南竜ヶ馬場を見下ろす〜右側がテン場

南竜ヶ馬場湿原

油坂の頭を見上げる(左の尾根が油坂)

花畑の斜面と奧に見える別山

2人の先行者がいる別山神社の祀られている別山頂上へ

別山頂上から白山を望む

チブリ避難小屋付近から別山を望む

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