白雲山(1187m)B〜天望山(1173m)A〜東雲湖A
<然別湖畔循環縦走コース>  単独  10.10.3
00,8,4の雨の中の同じコース
11年前は展望ない雨の中だったので、ようやく展望に恵まれたリベンジが叶う

東ヌプカウシヌプリ下山
登下山
地 点
10:45
11:45
12:00
12:30
12:55
13:05
13:45
14:15
15:15
白雲山登山口
白雲山着   
 〃  発  
最低コル   
天望山着  
 〃  発  
東雲湖    
然別湖畔
白雲山登山口
[4:30][所要時間]
ぬかびら温泉(入浴)
糠平公共駐車場(泊)

GPSトラックログ
然別湖畔の南側に連なる天望山と白雲山。天望山は双耳峰で、湖面に映る姿から唇山とも呼ばれている。その右手の巨岩帯が露出して尖った頂上部を見せるのが白雲山である(1)この両山には、それぞれ登山道があり、天望山の東側にある東雲湖も合わせて縦走できるようになっている。

 11年前(2000年)に一度同じコースを辿っている。そのときは雨で展望が殆どなかったので、天気の良いときの再訪が念願だった。なお、白雲山は2004年に士幌高原の方から岩石山経由で訪れている。

 東ヌプカウシヌプリを下山した後、登山口のある然別湖畔のトウマベツ川口へ向かう。ここは、湖上での釣船の発着所にもなっていて、とても賑わっていた(2)

○まずは、白雲山へ

 いきなり急斜面のジグを切るながら、尾根に向かう。尾根に乗ると、右側に先ほど登った東ヌプカウシヌプリが見える。

 尾根に乗ると水平な道が続く。コルまで少し下って、頂上への登りとなる。頭上に、昨夜の雪がまだ残っている巨岩を積み上げて尖った頂上が見える(3)

 右から巻くように登っていくと、岩石山からの道と合流する。岩石山へは30分もあれば往復できるのだが、一度登っているので、今回はパス。

 やがて、目の前が開け、巨岩帯へと到着。先行グループが登っている。その先に頂上があるはず・・・(4)

 ちょうど1時間で、トムラウシ山を思わせる巨岩が積み重なった頂上へ到着。然別湖の先には真っ白なウペペサンケ山が見える(5)

 然別湖の全容が見渡せ、360度の展望が楽しめる。頂上は狭くて落ち着かないが、天望山側へ少し下ると、平坦な露地のあるロックガーデンがあり、休むには絶好のところだ。そこで、昼食タイムにする。太陽が顔を出すと暖かいが、翳ると一気に寒くなる。

 暖かければナキウサギを目撃できることもあるところなのだが、鳴き声はすれど、姿は見えず・・・。

昨夜の雪で真っ白になったウペペサンケ山をズーム(6)
○天望山経由で東雲湖へ

 「天望山→」の道標に従い、急斜面の踏み跡状態道を下る。かなりのである。目の前に、かなり下ってから登り返さなくてはならない天望山が見える(7)下りながら振り返ると、岩石山と白雲山の尖った姿が見え、その左側に十勝平野の大パノラマが広がっている。太平洋の水平線まで見えている(8)
 

 道端には、この山に多いとされるオオタカネイバラの赤い実があちこちで見られる(9)。950mまで下ると、細いダケカンバと一面柔らかい緑色の笹に覆われた斜面が目の前に立ちふさがるようなコルだ。ここが、湖畔からの登山道の分岐(10)縦走と言っても改めて二つの山を登る感じだ。笹藪の中に斜めに続いている踏み跡状態の道を辿る。両側から笹が覆い被さり、それを掻き分けながら登っていく。2回、大きくジグを切って、天望山頂上到着。白雲山から約1時間だった。展望は、白雲山とほとんど変わらないが(11)然別湖側の斜面は庭園風の樹林帯であるが、反対側は笹の斜面とはっきり林層が違うのがおもしろい。
 
展望山頂上から対岸のホテル群とその後の南ペトウトル山(中央の丸いピーク)と北ペトウトル山(その奧の高いピーク)(12)
南には登山道があり、それを登っているが、北は春に山スキーで登っている。

 10分ほど休み、さらにそこから反対側に続く道を辿る。唇山だから片方の北ピークも越えるのかと思ったら、コルからそれをかわすように、右側へどんどん下って行く。最初は笹の斜面であるが、やがて、鬱蒼とした林を抜け、何度もジグを切る急な道へと続く。然別湖畔の山独特の苔むした岩と灌木帯がうれしい。


途中から眼下にしっとりとした笹原に囲まれた東雲湖を見ながら下っていく(13)


 やがて、東雲湖の標識の立つ地点まで下る(14)。その上にはロックガーデンの広大なお花畑が広がる。ほとんどイソツツジとガンコウランで、ナキウサギの生息地でもある(15)その下に、朝からずっとナキウサギを見たくて粘っているという男性がいた。

 笹藪の中の踏み跡を辿って、湖畔まで下りてみたが、上から見た方がずっと良い雰囲気の湖だった。そこから然別湖畔までの道へと進むが、一面イソツツジの絨毯だ。花の頃に来たらみごとだろう(16)

 やがて、然別湖畔の道へ出る。右手に然別湖を眺めながら平坦な道を進む(17)ハクサンシャクナゲの木がかなり目立つ。花の咲く時期に訪れたいものである。

 ちょうど4時間30分で、登山口到着。前回は何も展望のない雨の中の同じコースを3時間40分で歩いている。ただ黙々と歩いたのであろう・・・。

 然別湖畔温泉に入りたかったが、2軒のホテルのうち、1軒だけ日帰り入浴をしているが、1000円以上とのことでパス。

 翌日の予定は、ユニ石狩岳〜音更山なので、糠平温泉公共駐車場まで走りたい。ところが、23kmで抜けられる幌鹿峠は通行止め。しかなく、士幌経由で60kmもの遠回りをせざるを得なかった。


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