八海山(1778m) <新潟県> (日本二百名山) @08,6,21 A10,8,9 |
|
下山後、二日町から望む八海山・・・左がロープウェイ |
八ッ峰の頂上の大日岳 |
||||||||||
・越後三山の一つ、頂上稜線に八ッ峰(地蔵岳〜不動岳〜七曜岳〜白河岳〜釈迦岳〜摩利支天〜剣ヶ峰〜大日岳)という険しい岩峰を連ね、古くから修験の山として登られてきた。それだけに信仰の山ならではの風物に満ちている。 ・2年前の越後遠征のときに、ロープウェイ利用でトライしたが、9合目の千本槍小屋の管理人から「八ッ峰は、まだ鎖の点検をしていないので、頂上へはできれば迂回路から行って欲しい」と言われて、迂回路を進んだが、谷に懸かる急な雪渓に阻まれて撤退。今回のリベンジとなった。 ・ところが、頂上の入道岳と八ッ峰の頂上とされている大日岳の間の登山道や新開道への連絡路も崩壊して通行止め・・・仕方ないので、八ッ峰の最高峰で最奥の大日岳まで登ることにした。屏風道を登り、新開道を周回したかったが、それも叶わず、再びロープウェイ(往復1800円)利用の4合目からのリベンジとなった。 ・夜半からの雨も上がりどんどん青空が広がりひと安心。始発の8:30のロープウェーに乗る。ゆっくり歩いたが、9合目の千本槍小屋から八ッ峰越えに取り掛かるときには先頭になっていた。いよいよ鎖に命を預ける急な8つの岩峰越えの開始。高所恐怖症も場数を踏んでだいぶ緩和しているが、下りはやはり怖い。慎重になんとか7峰を越える。最後の大日岳への15mの垂直の登り下りが最核心部だった。覚悟をして来たこともあり、思ったより怖くはなかった。 ・すぐ隣の行けない入道岳が恨めしいが、雨上がりでもあり、ロープウェーの職員が「こんなにすっきりとした展望は、本当に久しぶりです」と言うほどの見渡す限りの遠望が素晴らしい。すぐ近くの越後三山の越後駒ヶ岳と中ノ岳を初め、これまで何回かに分けて登り歩いた越後の山々が懐かしい。これらの山を眺めるのは最後になるかも知れないと思うとちょっとセンチな気分になる。 ・頂上では、三百名山巡りの静岡県の男性と父親に連れられた二人の小学生が一緒だった。子供たちの怖がりもしないで黙々と鎖場を登り下りする姿が頼もしかった。同じロープウェーから降りた登山者はまだたくさんいたが、八ッ峰越えをして来たのはこの時点ではこれだけだった。下山は摩利支天と釈迦岳の間まで戻り、そこから迂回路を通った。 ・下山後、これまでに3回ほど入ったことのあるさくり温泉健康館へ。毎日のパターンで、クーラーの効いた休憩室でブログを打つ。これでいよいよ帰路へ。明日からは台風の影響で悪天候が続きそうで、実にタイミングの良い打ち上げだ。途中道の駅「越後川口」で夜を明かし、翌日青森まで走って、無事帰宅した。 |
||||||||||||
夕日を浴びる八ッ峰(右の一番高いピークが大日岳) |
9合目付近から西側の米山を望む |
9合目付近から南側の巻機山を望む |
||||||||||
北側の越後の山並み |
すぐ隣の越後駒ヶ岳 |
9合目の千本檜小屋と地蔵岳 |
||||||||||
地蔵岳への登り |
最初の岩峰の地蔵岳 |
2峰目の不動岳とその先の大日岳方向の岩峰群 |
||||||||||
4峰目の釈迦岳へ登って来る親子連れ |
釈迦岳からの摩利支天と大日岳、その左奧に入道岳 |
6峰目の摩利支天から越えてきた岩峰群を振り返る |
||||||||||
大日岳頂上・・・奧は中ノ岳 |
大日岳の垂直の岩壁へ先に下りる子供たち |
大日岳の15mの垂直の岩壁を下りる後続者 |
||||||||||
摩利支天への登り返し |
迂回路も結構怖い |
下山後、国道8号線から望む越後三山 (左から越後駒〜中ノ岳〜八海山) |
|
南魚沼市近郊から望む八海山 |
撤退した迂回路の途中の滝のような急な雪渓 |
||||||||||
・日本酒の銘柄で有名なこの八海山は、越後三山の一つで、山頂に八ッ峰という険しい岩峰を連ねた古くからの修験の山である。幸い4合目まで八海山スキー場のロープウェーが運行しているので、それを往復利用することにした。 ・始発の8時の便に乗る。山開きの7月1日までは、9合目の千本桧小屋を頂上としているとのこと。八ッ峰は鎖や梯子の点検整備をしていないし、迂回路も雪が残って危険とのことらしい。途中には、古くからの修験や信仰の山ならではの風物に満ちている。今時期の頂上とされている9合目の千本桧小屋へ到着したが、ちょっと物足りない。まだ鎖の点検がなされていないという怖い岩峰の上を通過する稜線コースはパスして、あわよくば迂回路から頂上へ行ければとの思いで様子見も兼ねて、小屋の管理人に断って進む。迂回路とはいっても、岩壁の途中を削って、鎖を設置してあるだけの高度感満点の道である。 ・崖崩れの箇所もあったりで結構怖い。1/3ほどの20分進んだ地点を縦切る急な沢にまだ滝のような雪が残っている。4歩位なのだが、滑落したら絶対遥か下まで止まることはおろか岩に激突である。ピッケルがあればなんとかなるのだが、涙を飲んで撤退。小屋の管理人によると、今年はまだ頂上まで行った人はいないはずとのこと。帰りのロープウェーの乗務員によると、撤退した雪渓から滑落して死んだ人がいるとか。撤退して良かったと胸を撫で下ろす。下山時に40人くらいに出会った。人気の山である。 |
||||||||||||
登山口への途中にある八海山神社 |
ロープウエイ山頂駅から八ッ峰を望む |
山頂駅から少し登ったところに祀られている遙拝場 |
||||||||||
漕池に生息するアオモリアオガエル |
女人堂から薬師岳を見上げる |
薬師岳に祀られている薬師神社と猿田彦命の銅像 |
||||||||||
9合目付近から巻機山を望む |
9合目の千本桧小屋と地蔵岳 |
迂回路の途中から下界の平野部を見下ろす |