烏帽子岳(1075m)〜袴腰岳(1108m)〜横津岳(1167m) 
 旧横津岳スキー場下ルート 単独 スキー 15,4,23

旧横津スキー場下から春山スキー散策気分での三角縦走 
7:50 自宅発
8:25 旧横津岳スキー場下着
登下山
地点
 8:35
10:00
10:35
12:15
12:55
スキー場下
烏帽子岳
袴腰岳
横津岳
スキー場下
[4:20]
「所要時間」
13:30 帰宅


 
 旧横津岳国際スキー場が閉鎖されてから、冬に横津岳に登るには、北側の七飯スノーパークからが一般的になった。しかし、それも、スキー場が営業している3月下旬までである。したがって、横津の山で春山スキーを楽しむのは難しくなっている。

 しかし、横津岳への車道の期間通行止めが、まだたっぷり残雪が残る4/10に解除されることが分かったので、4/13に旧横津岳スキー場まで登り、下見をしておいた。その結果と、一昨日の桜の咲き始めた五稜郭公園から眺めた横津連峰の残雪状況(1)から、最後のチャンスとばかり、旧横津岳国際スキー場下から、山スキーで烏帽子岳〜袴腰岳〜横津岳と三角縦走にトライ。考えてみれば、この残雪期に横津連峰へ登るのは初めてある。

 まだスキー場が営業していた04年3月7日にほぼ同じコースを逆回りで歩いている。このときは最後のスキー場上までシールを剥がすことができすず効率が悪かったので、今回は横津岳からシールを剥がして滑り降りれる逆回りにした。  

○スキー場下から、まずは烏帽子岳を目指す


 4/13には、まだ黒いところがなかったスキー場跡だが、わずか10日間で融雪が進み、あちこちに笹薮が顔を出していた(2)
 第2ゲレンデ跡の下の急斜面を登り、右へ入り、東へ進路を取り、烏帽子岳への最短ルートを目指した。全く埋まらず、ツボ足でサクサク歩けそうな感じだ。
 概ね広々とした緩斜面の林の中を進む。ときおり、高いところにピンクテープが見られる。スキー場がまだ営業されているときに、こちらから登った名残だろう。
 大川源流部の小沢をいくつか横切って進む。
 函館市と七飯町の境界付近になると、広々とした丈の低いダケカンバの疎林帯の斜面が広がる(3) 


 1時間ほどして、やっと目の前に目指す烏帽子岳と袴腰岳が姿を見せる。烏帽子岳の頂上付近に雪がないのが気に掛かる(4)
 それでも、直線的に烏帽子岳を目指す。2年前の夏にSHOさんと二人で遡行して第2湿原に出た赤井川左股沢を横切る(5)
 滑りを楽しめそうな西斜面を登っていくが、頂上まで数10mのところで、雪が途切れてしまった。


 左へ回り込みながら、雪が続いているところを探したら、ぎりぎりスキーで笹を踏みつけながら通過できるところを見つける(6)
 結局、縦走路のある稜線近くまで半周近く回り込むと、古いつぼ足のトレースが続いていた(7)。 頂上には雪がないので、100mほど手前にスキーをデポして夏道を歩いて頂上へ(8)。


 烏帽子岳頂上からこの後、袴腰岳から折り返して進む横津岳までの斜面を眺めて、一休み(9)

○袴腰岳へ
 この後に登り返す袴腰岳を眺める。縦走路のある尾根はすでに笹薮が出ているので、コルから先は左側の斜面を登ることにして、コルまで下る(10)


 コルからは左側の斜面を登る。帰りにはシールを剥がして滑りを楽しみたくなる斜面だ(11)。泣面山が見える頂稜の西側のコブにスキーをデポして、頂上を目指す(12)


 烏帽子岳から30分ほどで、数え切れないほど訪れているが、この残雪期には初めての袴腰岳頂上に到着(13)。 函館市街地や函館山は霞んでいて、はっきり見えないのが残念(14)

○横津岳へ 


 15分ほど休んで、頂稜を戻り、横津岳を目指す(15)。スキーのデポ地点からの斜面で、シールを着けたままターンを楽しみながら、コルまで滑り下りた(16)


 コルからは、縦走路の続く稜線上は雪面が切れているので、稜線の東側を進む。45分ほど進んで振り返ると、そのルートの取り方が正解だったと自己満足(17)
 ところが、進む方向を見ると、幅広い笹薮に遮られている。仕方ないので、笹薮の縁を回り込むように雪面を探しながら進む。
 東側へ少し下ったところで、頂上まで続く雪面に出た。そこから、一番手前の無線施設の建つ1118ポコの横を通りまっすぐ頂上を目指した(18)


 袴腰岳から1時間20分で、 頂上のすぐ横まで雪面が続いていた横津岳頂上に到着(20)あとは下るだけなので、スキーのシールを外して、昼食を摂りながら15分ほど休憩。
 下山する方向をみると、まっすぐスキー場の上を狙いたい道路の右側の斜面には雪がない(21)

○シールを外して下山 


 道路の右側斜面の雪面が続くところまで、道路の左端を下り、スキーを履いたまま道路を横切った(22)。 
 あとは直線的にスキー場の上を目指して、滑り降りるが、滑りを楽しむことはまったくできない緩斜面である。それでも、歩くよりはずっと速い。さらにもう一度道路を横切って、スキー場の上まで下る。
 最後は、懐かしい第2ゲレンデを滑り降りて、ゴールイン(23)

 滑りを楽しむところも少なく、スキーのメリットは少なかったが、天候にも恵まれて、所要時間4時間20分、移動距離12kmの春山スキー散策を楽しむことができて、大満足だった。 



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