袴腰岳(1050肩まで)
赤川林道ルート  かんじき  2名 16,12,14
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本格的な冬山登山として、通行止めゲートの赤川林道終点から袴腰岳の1000m肩まで往復しました

登山
地点
下山
 7:25
 8:10
 8:50
10:20
11:30
赤川林道起点
アメダス登山口
第2登山口
三角山
1000肩
14:50
----
13:30
12:35
11:55
[4:05]所要時間[2:55]

GPSトラックログ

 今シーズン初の本格的な冬山登山となったのは、函館市最高峰・袴腰岳。横津スキー場が閉鎖され、今や冬のアプローチは難しい山となってしまった。

 今春、札幌から転勤してきた「北海道山岳ニュース」の管理人の吉克さんから、「12/14、代休を取ったので、一緒にどこか歩き応えのある展望の良い山へ登りたい」とのリクエストをいただいた。袴腰岳は横津岳からの縦走路からしか登ったことがないとのこと。

 そこで、今秋の台風で林道の路肩決壊して以来、赤川林道起点のゲートで通行止めになっている袴腰岳へ登ることにした。車で、ゲートまで入り、積雪10cmくらいの赤川林道をツボ足でスタート(1)2人ともカンジキをリュックに括り付け、吉克さんは登山靴、自分はスパイク長靴。20分ほどで、路肩の決壊箇所に到着。来春には修復されていることを祈りながら通過(2)
  

 45分でアメダス登山口へ到着。この辺りで積雪はすでに20cm程になっていた(3)。アメダス登山口から登山道に入る。林の中なので、積雪は林道よりは少ない(4)。 再び林道へ出て、第2登山口へ。予定通りの1時間30分だった(5)
 

 トドマツ林は、ものすごい倒木に覆われていた。登山道も塞がれているので、迂回しながら進む(6)このトドマツ林をぬけたところで、カンジキを履く。 登山道の痕跡と標識を頼りに進む。積雪は徐々に深くなってくる(7)ところどころで、登山道の痕跡が分からなくなる所もあった。


 途中にある形の良いダケカンバの下で万歳(8)。蝦夷松山・雁皮山と樹氷の美しいダケカンバをバックに三角山を目指す(9)



三角山頂上が近くなると、函館方面の展望が広がる。すっきりとした眺めではないが、初めて目にする吉克さんは大喜び(10)


函館山や庄司山をバックに三角山直下の登り。積雪は50cmほど(11)第2登山口から予定通りの1時間30分で三角山(889m)に到着。
しかし、目指す袴腰岳の山頂部はガスで覆われているようで良く見えない。この時点で、もう少し進んで、山頂部が見えなかったら無理しないことにして前進した。
ところが、山頂部や1000m肩がときどきガスから姿を現すので、前進を止められない。やがて、このコースの核心部である沢型の直登に掛かる。80cmを越える積雪のラッセルに手こずる(12)内腿の筋肉が痙攣を起こしそうになる。
ラッセルしてくれる吉克さんも辛そうだ。この時点で、登頂は諦め、1050肩を今日のゴールとする。
 

 約4時間で、1050m肩に到着。それまでガスに隠れていた山頂部が姿を現す(13)あと20〜30分ほどで登頂できそうだが、上空は黒い雲で覆われ、見えるのは函館方面だけで、太平洋側の展望も横津岳方面の展望は期待できない(14)吉克さんも、「頂上へ行っても展望は同じだし、ここまで来れば大満足です。ここからの形の良い袴腰岳の山頂部も見れたし、初ピークの三角山も登れたし・・・」とのこと。結局、25分ほど休んでいるうちに再び山頂部が再び姿を隠したので、下山開始。

 昨年は、11/29に3名で第2登山口からトライしたが、自分だけカンジキを持参しなくて、同じこの1050肩で引き返した。今回は、昨年より深い積雪に、長い林道歩きと悪天候が災いして、同じ地点から引き返すことになったのがちょっと悔しい。

 帰りは、林道からアメダス登山口へは抜けないで、ゴール地点の上で赤川林道との分岐に出る黒井川林道?を歩いてみた。この林道は、10数年前に1度だけマウンテンバイクで走ったことがあるが、それ以来だった。長い林道歩きは、話し相手がいるとその長さが苦にならないのがうれしい。
  

 こちらの林道は、林道沿いの台風による倒木処理が終わっていて、ゲートさえ開けば、来年は、こちらの林道からは第2登山口までは行けそうだ。
 やがて、ゴール手前の徒渉地点へ(15)。その先で、赤川林道(左)と合流してゲートを越えてゴール(16)

 登り4時間、下り3時間。青空には恵まれなかったが、風が全くなく、函館方面の展望はずっと開けていた。歩き応えのある林道もプラスされ、初めてこのコースを登った吉克さんは大満足だったようだ。自分も久しぶりのハードな山行に大満足だった。



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