原始が原
[滝コース〜林間コース] 96,9,28
次々現れる滝を巡り、紅葉の高層湿原を楽しむ
10:15富良野発
登下山
コース・地点
10:40
12:45
13:05
14:00
登山口
(滝巡コース)
原始ケ原人口
富良野岳分岐
(林間コース)
登山口
[3:20]
所要時間
15:00 ハイランド富良野(入浴)
天候が良かったら、2度目の芦別岳へ旧道コースからと計画していたが、朝方までの雨で断念。富良野市近辺で時間潰しにと富良野岳の麓の原始ケ原まで一周できるコースがあるのを思い出し、登山口である
「ニニウの森」
まで行く。ありがたいことに、登山届けの箱の中にその一周コースの案内プリントが入っている。それを参考に、滝めぐりコースを登って、林間コースを下りることに決め、出発する。
登山ロ
の直ぐ先の分岐を右に入り、
布部川の右岸に下りる。ほとんど川岸の岩を伝い歩いたり、高巻きの連続であるが、訪れる人が多いらしく、赤いペンキやテープなどの案内標識が整備され、楽しいコースである(1)
。
登山口から20分程で、吊り橋状態の丸木橋を太い針金に掴まりながら対岸に獲ると、まもなく最初の滝
「不動の滝」
(2)
が現れる。その後、10分程で対岸の支流から苔むした岩壁を流れ落ちる涼しげな
「錦糸の滝」
、さらに10分程で函状の中を二段になって流れ落ちる迫力ある
「二段の滝」
と続く。函状になっているところには、ワイヤーやロープが固定されていて、それに掴まりながら通過する。さらに20分程で支流から垂直に落ちる
「蒼天の滝」
を眺め、再び吊り橋状態の丸木橋を渡り右岸を進む。
まもなく二股になっている
原始ケ原への分岐
に到着。そこにリュックを置いて、さらに上流へと進むと、そこで行き止まりの茶色の断崖を垂直に落ちる
「赤岩の滝」
(3)
にぶつかる。戻って、原始ケ原への沢を少し登ると登り最後の
「昇龍の滝」
にぶつかる。その滝を高巻く急斜面を登り切ると、平坦な樹林帯の中の道となる。5分程で突然一面茶色とエゾアカマツだけの
原始ケ原
が広がっている。
雨上がりのせいもあるが、ほとんど登山靴の半分ほどがぬかるくらいの湿原である。目の前に上半分を雲の中に隠した前富良野岳と奥の方に続く富良野岳の山肌の紅葉が美しい(4)
。ぬかるみの踏み跡を辿って行くと「松浦武四郎通過の地」と書かれた新しい標識が立っていて、びっくりする。本当にこんなところを通過したのだろうか。やがて、
富良野岳原始ケ原コースの分岐
を通過すると、まもなく原始ケ原を抜ける。
樹林帯の急斜面を下ると沢に下りる。その徒渉地点の下が最後の滝が、
「広原の滝」
である。その左岸の昔の作業道と思われる、どこが林間コースなのかと思われるほど木陰のない快適な道である。あとは、登りで辿った滝の連続する布部川の深い谷をはるか眼下に眺めながら下るだけである。途中、道端に伏流水がぽっかりと穴の中に顔を見せるしゃれたネーミングの
「天使の泉」
がある。名前に敬意を表して飲んでみる。結構おいしい感じがする。
スタートして、3時間ちょっとで登山口到着。その後、富良野に戻り、
ハイランド富良野の温泉
に入り、町に出、夕食をとる。明日の富良野西岳の登山に備えて、スキー場下の公園の駐車場で夜を明かす。
そのほかの滝の写真のページ
(6枚)
「北海道山紀行・目次へ
HOM
E