岩石山(1070m)〜白雲山(1187m)  士幌高原コース  単独 04,8,27

自然保護論争の結果工事が中止となった道路も見たくて、まだ登っていなかった岩石山から再訪の白雲山へ

8:00 音更発
8:50 ヌプカの里
登山
地点
下山
9:00
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9:20
9:45
10:00
10:10
10:30
登山口
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旧道分岐
岩石山分岐
岩石山
岩石山分岐
白雲山
12:00
(閉鎖車道)
11:20
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11:00
10:45
[1:30]所要時間[1:45]
岩石山・・・名前の通りロックガーデンのような巨岩が露出した山であるが、4年前に何も見えない雨の中歩いた白雲山〜天望山のときは寄らずに戻ってしまった。今回、自然保護論争の結果、工事が中止となった現場やその道路も見てみたいこともあり、この山経由で白雲山へ登り、4年前に見えなかった然別湖周辺と東大雪の山を眺めることも狙って、今回の山行となる。

  途中から、岩を露出した岩石山とその奥の白雲山、その隣の天望山(唇山)を眺めながら(1)、登山口となる士幌高原ヌプカの里へ向かう。

  士幌高原は広い公営の牧場となり、ヌプカの里はロッジやキャンプ場などが整備され、この地域の振興発展の功績者の3人の銅像の建つ展望台と広い駐車場がある。

  工事が中止となった道路のゲートの手前が登山口で、登山ポストが設置されている(2)。左手の車道跡に続く登山道を進む。すぐに、笹藪に覆われた歩道となり、朝露でズボンが濡れてしまう。やがてダケカンバの幼木の林となり、足下にはセンダイハギ、コガネギク、エゾリンドウなどの秋の花が咲いている。

  だんだん斜度が増し、急登を続けると車道から続く旧道との分岐に出る。そこから東ヌプカウシヌプリと岩石山のコルまでは標高差のない平らな道である。進む方向の変わるコルから樹林越しに岩石山の頂上が見えている。

  コルからは岩石山への樹林帯の急登となる。苔の生えた岩混じりの道を登ると(3)、まもなく巨岩帯となり、その左端に続く登山道を辿ると白雲山と岩石山とのコルへ出る(4)。ナキウサギの甲高い声が響き渡るそのコルには、「無名峰→」の標識がある。ただし、不思議なのがヌプカの里を差している「←白雲山登山口20分」という標識である。これは、ここまでですでに45分も要しているのだから、絶対間違いである。

  巨岩の上を伝い歩き、右側の方の端に続く踏み跡を登り、最後は再び巨岩の伝い歩き15分で、ケルンが積まれただけであるが、十勝平野の展望が広がる頂上である。白雲山の頂上も見えている(5)。

 岩石山分岐に戻り、白雲山へ向かう。コルからアカエゾマツなどの樹林の急な登りを辿ると、20分でやはり巨岩が積み重なった頂上へ到着する。頂上の手前で同年代の夫婦が休んでいる。


  4年前に見た頂上標識の白い柱は岩の間に倒れていた。どこか休むところはないかと探したら、然別湖の方へ突き出た感じの岩のテラス錠のところを見つけ、そこに腰を下ろす。残念ながら、黒い低い雲が覆ってきて、表大雪や遠くの展望は利かないが、然別湖とその周辺の山だけは幸い見えている(6)。

  時間的余裕もあるので、のんびりしたいところであるが、陽光もなく、風も寒いので15分ほどで下山する。

  閉鎖車道から続く旧道の分岐まで下りて、工事中止となった車道の様子も見たいので、かなり遠回りは覚悟でつづら折りとなっている閉鎖車道の方へ進む。山肌がしっかりとガードされる工事が施され、幅広い道路が5回のヘアピンカーブのつづら折りで続いている(7)。途中、浅い藪を漕いでショートカットして下るが、登山口まで40分も掛かってしまう。下から二つ目のカーブの先まで舗装もされた道路である。もっと早く工事が中止されていれば無駄な工事費の出費とこの山肌の自然破壊が抑えられただろうにという思いで登山口へ到着する。



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