○ 花の稜線を三峰山経由で上ホロカメットク山へ

 
  三峰分岐まで下ると、再びガスが取れ始め、15年前に縦走した十勝岳やその奧の美瑛岳までがスッキリと姿を現す(1)その向こうに表大雪の山並みまで見えてくる。

 この三峰山の稜線も、まさに花の稜線である。道の両側は、岩と小さなハイマツと数々の花々が自然庭園のような景観を呈して、びっしりといろいろな花に覆われている。一ヶ所だけであるが、コル付近でコマクサも2株見ることができた(2〜7)

 しかし、15年前に感動した一面のエゾノツガザクラに覆われた斜面は、見逃したのか、花が少なくなってしまったのか、とうとう目にすることはできなかった。


チングルマ

エゾツツジ

メアカンキンバイ

コマクサ(一ヶ所だけ)
 三峰山まで来て、振り返ると、富良野岳もその姿を現してくれる(8)

  三峰山を越えて、十勝岳温泉への分岐のあるかみふらの岳を目指す。そのころから、十勝岳の頂上がガスで覆われ始める。かみふらの岳まで来ると、雨が落ち始めたので、カッパの上だけを着る。まだ、上ホロカメットク山の頂上は見えている(9)わずか15分ほどなので進むことに。

 稜線の隙間から、眼下に荒々しい安政火口と三段山の南斜面が覗く(10)頂上へ着いたら、スッポリとガスに包まれてしまった。



○ ガス中の下山

 雨がちょっと強めに降ってきたので、カッパの下も着けて下山を開始するが、直ぐに上がってしまったので、途中で脱いでしまった。ガスがないと右下に安政火口の中を覗きながらの下山になるのだが、それは叶わなかった。足元の花だけを楽しみながら、下山を続ける。

 下山後、まだ入ったことのないバーデン上富良野の温泉へ。こじんまりとした温泉に貸しきりでノンビリと疲れを取る。温泉に入る前の駐車場でハプニング発生。後から入ってきた京都ナンバーのキャンピングカーが、バックで、私の停めてある車の後ろにぶつかる。それを見た私が大きな声を出したので気付いて、後ろのバンパーの擦り傷だけで済んだ。その人も同じ温泉に入るつもりだったらしいが、バツが悪いのか、私がホテルに入ると、駐車場から出て行った。

 温泉から上がると、本格的な雨となり、朝見えていた十勝連峰は低い雲ですっかり覆われていた。

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