富士山(3776m) <静岡県/山梨県> (日三百名山)  10,9.11 
 
●吉田口コース
登山
地点
下山
4:30
6:45
8:40
9:20
5合目登山口
8合目白雲荘
吉田口頂上
剣ヶ峰
13:10
11:10
10:25
9:50
[4:50]所要時間[3:20]

08,12,1に黒岳から河口湖を挟んで眺めた富士山

日本最高峰で迎えた「日本三百名山」完登の瞬間

・言わずと知れた日本一の名峰・富士山。静岡県と山梨県に跨っている典型的なコニーデ型の火山。「日本三百名山」巡りの最後の山として残して置いた・・・・。

・コース上でどこからでもご来光が見えることから選んだ吉田口コースの五合目登山口へ前夜の内に入った。満天の星空も薄くなった4:30、ヘッドランプを点けて出発。すでに300台入る駐車場は満杯。東の空の雲海線上に赤い帯とその上に快晴の青空。6合目でご来光ショーを堪能。

・9月になったら空くと聞いてやって来たが、週末で、営業小屋が多いことから一番人気のコースでもあり、凄い登山者の数に驚く。渋滞になることはなかったが、駐車場のおじさんに言わせると、今年の7、8月で25万人を越えた最高記録の勢いが9月になってもまったく衰えないとのこと。下山時にすれ違った人数も凄い。ツアーも多い。果たして全員泊まれるのかと心配になるくらい・・・間違いなく登山者数も日本一だろう。しかも、外国人がやたらと多いのと、観光気分の乗りで登っている感じの若者が非常に多い。あと、目に付くのが、新品の登山靴の多いこと。この富士山に登るために買い揃えたと思われるようなスタイルの若い人や今話題の「山ガール」・・・。私の周りにも山をやらないのに、家族で富士山だけは登ったと言う人も多い。山そのものよりは人物ウオッチィングを楽しんでしまう。

・そんなこともあり、舐めて掛かったが、予想したよりはるかにきつい山だった。特に8合目からは空気の薄いこともあり、あえぎながら登った。7合目までは火山礫の土留めの階段が続く道で、その先は溶岩の上の道となる。7合目の下辺りから営業小屋の間を潜って登る感じになる。さらに8合目から再び火山礫の道となる。

・ようやく吉田口頂上へ到着。噴火口の向かい側にある最高峰の剣ヶ峰まで行く人は少ないようだ。さらに40分ほど火口を見下ろしながらのお鉢を時計回りで進むと最高峰の剣ヶ峰到着。「日本三百名山」完登ゴールの瞬間だ。それほど混んではいなくて、用意して行った完登記念の一文字を広げて、他人に頼んだ写真撮影もゆっくりできたが、気づいた周りの人から「凄い!」「おめでとうございます」の声や拍手が起きた。

・しかも、祝福するように、ここ数日で最高というこれ以上はないと思われる天候に恵まれた。明日からは崩れるらしい。これまでこの富士山を見ては感激したすべての山が見えるのがうれしい。あまりの展望の良さに去りがたい気持ちを振り切って下山開始。残りのお鉢を回って、須走コースと別れる8合目白雲荘手前までは下山専用道を下った。

・登下山中にうれしい電話やメールが入って対応に忙しかった。三百名山完登の実感はまだない。帰宅して、これまでの記録を見ながら振り返ったら、じんわりと来るのかも・・・?今日も頂上で「次の目標は?」と聞かれたが、まだ見つからない。

・下山後、まずは温泉。観光地なので、安いところはない。河口湖入口の1000円の温泉に入り、生ビールで祝杯を上げる。甲州名物のほうとうを食べて、ブログを打つ。酔いが醒めるまで仮眠して、高速に乗り、ETC割引の利く2日間で、一気に青森を目指す。14:35のフェリーに乗り、夕食前に無事帰宅した。

スタート時の東側の空

6合目で迎えたご来光

モルゲンロートに輝く山肌と雲海〜後は八ヶ岳

朝日を浴びる営業小屋が立ち並ぶ吉田口コース

秋色漂う火山礫斜面

雲海の蓋が取れた山中湖と奥多摩〜丹沢山塊

下山専用道

火山礫の上を登る吉田口コース頂稜直下

吉田口頂上で記念撮影をする若者グループ

万年雪?を貼り付けた火口越しに望む剣ヶ峰

測候所の建つ剣ヶ峰への最後の登り

一等ではなく二等三角点だったのが意外だった

展望台の上から南アルプスと奧の中央アルプスを望む

こんなコスプレお兄さんも・・・

下り専用道からの眺望〜はるか遠くに筑波山や日光連山

営業小屋への資材や荷物の運搬車〜頂上まで往復

スズメくらいの大きさの人懐こい小鳥

下山後、五合目登山口から秋色漂う頂上を見上げる

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