蝦夷松山(667m)F〜雁皮山(743m)E
自宅発 8:15
登山 | 地点 | 下山 |
8:45
9:50
10:05
10:45 |
十字路
蝦夷松山
花の道分岐
雁皮山 |
12:45
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13:35
11:05 |
[2:00] | 所要時間 | [1:40] |
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この蝦夷松山と雁皮山は横津連峰の袴腰岳から南へ派生する尾根上の函館市街地の北東部に連なる山である(1)(函館新道手前から撮影)。山名の由来はエゾマツとガンピと呼ばれるダケカンバによるのであろうが、エゾマツは全く生えていない。登山道は、陣川団地の奥から雁皮山の三角点ピークまで付けられている。
陣川団地への道を進み、人家の切れた先の大きな栗の樹の下に石仏が数体設置された「栗の木公園」のさらに奥の荒れた道を進むと林道の十字路にぶつかる。今回は、従来の登山道を登り、下山は「花の道」から続く作業を下って周回するので、戻ってくるその十字路に車を置いてスタート。
今回は、夏山のシーズン初めの足馴らしを目的に、「どこか近くの山へ登りたい」と言っていたトライアスリートのヒロコさんと妻がまだ登っていないこの両山を選んだ。
○まずは、蝦夷松山を目指して
林道の十字路をスタートし、四国88ヶ所巡りの石仏の並ぶ道を進む(2)。歩き出してすぐ、道端に今年初めて目にしたミヤマエンレイソウが咲いていた(3)。
石仏巡りの奥の院の下り口の先に登山道分岐がある。ここからしばらくは展望のないトドマツの人工林の中の歩きとなる。
白花のキクザキイチゲはたくさん咲いていたが、1ヶ所だけ、色の濃い青花のキクザキイチゲが咲いているところがあった(4)。
この道は、南茅部の磯谷発電所から袴越岳稜線のアヤメ谷地を経由して赤川へ続いていた亀田送電線があった道で、その名残の切り倒された木の電柱がや碍子が落ちている(5)。
林道との交差点には、クマ避けの鍋がぶら下がっている(6)。この登山道を整備しているグループが設置しているようで、この後の登山道分岐には、鍋や電気釜の内釜などが同じようにぶら下げてある。
展望のない人工林の中を45分ほど歩くと、ようやく人工林から抜ける。明るくなるが、非常に強い西風が吹いていて、寒いくらいだ。方向を北へ変えると、まもなく「花の道」と蝦夷松山への分岐となる。ここは右へ進む。
最近刈り払われた笹薮の中の道の先に蝦夷松山の尖ったピークが見えてくる(7)。
高度を上げていくと、岩場に出る。上から中学生くらいの孫とお爺さんといった感じの二人連れが降りて来た。
頂上直下の岩場をよじ登って行く。展望のない単調な歩きの後だけに、この変化は楽しい(8)。
この山に初めて登った時に、設置ロープが切れて転落したことがあるので、設置ロープにはなるべく頼らないように注意する。
10分ほどの変化に富んだ岩登りを終えると、飛び出る感じで岩場の狭い蝦夷松山三山頂に到着(9)。
遠望は霞んでいて、はっきり見えないのが残念。それでも、函館市街地と函館山はかろうじて見えていた。これだけ見えていたら良い方だろう(10)。
鋭く尖った岩の下にまだ雪の残る雁皮平が広がり、その向こうに三森山が見える(11)。
○さらに奥の雁皮山へ
10分ほど休んで、冷たい西風の強風を受けながら、稜線の向こうに見える雁皮山を目指す(12)。
歩き出してすぐに、岩の間にヒロコさんの靴が挟まって、どうやっても外れないというハプニング発生。結局靴を脱いでようやく外すことができた。
ここからはずっと岩稜上のアップダウンの激しい道が続く。特に東側は足もとからすっぱりと切れ落ちているところが多い(13)。
周りの木や岩を頼りの変化に富んだ緊張の歩きを繰り返す中で、可憐なヒメイチゲに癒される(14)。
蝦夷松山から45分ほどで、雁皮山三角点ピークに到着。まずは、蝦夷松山から越えて来た岩稜尾根をバックに1枚(15)。
登山道はここまでで、ここより4mほど高い北峰(747m)へは、積雪期のときにしか行けない。
雁皮山山頂は、幸い周りの木や笹薮に風が遮られてポカポカと暖かいのが助かる。三等三角点(点名・岩被山)を前に、山頂標識を手に記念撮影(16)。
昼食を摂り、20分ほど休んで、下山開始。
蝦夷松山手前分岐から、「花の道」を下る。まだ、花には早いらしく、「花のない道」だった(17)。
下り切ると、登山道へ戻る道の分岐がある。そちらへは行かず、そのまま作業道を直進する。今年になって笹刈りがされたようで歩きやすい。
ただし、稜線からゴールまでまったく展望のない、単調な歩きが続くのが辛い。スタートして、ちょうど4時間で車デポ地点へ到着。