日目 4/20,ルクラで停滞

○飛行機が飛ばず1日停滞、午後から雨となり、ボケ〜ッと過ごす。

  カトマンズで大規模なデモが予定され、市民は外出禁止令が出されている。さらに、交通機関も24時間ストに入っているらしい。そんな状況なので、今日は国内線の飛行機は飛ばないとのことである。それがなくても、悪天候のためにルクラで足止めを喰らうことが多いので、初めからこの日を予備日として計画されている。したがって、明日、カトマンズへ飛ぶことができれば、予定に変更はないのである。荷物運びはないので、ポーターは昨日のうちに帰っていったが、それ以外のシェルパやクッキングスタッフは我々に付き合わなくてはならないようである。

 朝のうちは雨も降っていなかったので、街を少しぶらぶらする。5:30くらいから店が開いているのにも驚く。なお、昨日も雨のために後半は飛行機が飛ばなかったそうで、昨日からカトマンズに下りることのできない人が溜まっているようである。朝から街をうろうろする欧米人が多い。インターネットができる店も3軒あったが、どの店も予定変更や心配している家族へのメールを打つ欧米人で満杯であった。

 朝食後、まず、裏山にある小学校を見に行く。昨年見たランタン村のそれに比べると結構立派な学校である。グランドにネパール国旗が立っていた。登校前なので、子供たちの姿はなく静かな佇まいであった(1)。その後、少し下りてやはり裏山の小高いところに祭られてある新しいお堂のようなものを見に行く。そこまでの道も新しくきれいに石を敷き詰めて整備されている。ガラス張りの極彩色のお堂の中には金色の仏像が安置されて、ルクラの街を見下ろしている(2)

 そこから街の方を見下ろしていると(3)、中央通りの下の方に人混みが見える。どうやらバザールが開かれているらしい。本場のナムチェで見ることができなかったので、早速下りて見に行く。
途中で、小さな子が二人で手をつないで歩いている姿が可愛いので、思わすカメラに収める(4)

 バザール会場には、この小さな街にこんなに人がいるのかと思うほどの人で溢れかえっている。多分、この街の上や下の集落からやってきた人も多いのであろう。それぞれ地面に日用雑貨用品、野菜や果物、袋入りの香辛料やバターやチーズ、穀物類、衣類、お菓子類などが所狭しと並べられている(5)。肉だけは屋根のついた屋台のようなところにぶら下げて売っている。電気は通っているが冷蔵や冷凍という技術や習慣がないのかもしれない。(6)終戦間もない子供のころの今の函館市役所の敷地にあった青空朝市を思い出す。

 その後、店やロッジが並ぶ中央通りをブラブラする。同じようにしている仲間にバザールの場所へ案内したりしてロッジへ戻る。どんどん上から下りてくるトレッカーが溜まる一方なので、通りは欧米人で溢れてきている。サーダーの話では、もうすでにどこのロッジも満杯になっているらしい。 

 午後から、また雨になる。ロッジの中でお喋りをしたり、部屋で本読んだりして過ごす。明日は、天気がよければ、飛行機は朝から飛ぶという情報が入ってきたので、好天を祈りながらもホッと胸をなでおろす。昨日、順調に飛んでいれば、我々は7:30のフライトだったらしいが、そうでなかったので、13:00の予定になったらしい。ツアーリーダーやサーダーはその時間なら、下手すれば、フライトが遅れたり天候が悪くなったりで、明日のうちに下りられないかもしれないと、心配らしく、最悪の場合のヘリコプターのチャーターも検討しているらしい。

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