6日目 4/17,4198ピーク登頂後、キャンズマまで戻る |
4198ピーク登頂(7:30〜10:40) タンボチェ発10:55〜12:50プンキテンガ(昼食)13:50〜キャンズマ15:45 (徒歩時間 3:00+4:00)
○まずは、4198ピーク再登頂
早朝、外へ出てみると、薄い高曇り状態ですっきりとした青空は広がっていない(1)。しかし、周りの山はすべて見えているのは幸いである。西側の山が朝日に輝くのを期待してしばらく外で待ったが、エベレスト側の東の空には厚い雲があるので、やはり無理であった。
周りを少しブラブラしてみたが、ここはゴンパ(寺院)が中心の村で、最近はロッジが増えたらしいが、一般の民家はないようである(2)。このゴンパの中は見物ができるそうであるが、4198ピークを下山後にしようと思う。(しかし、下山後は誰も行くと言わないのと中は撮影禁止ということもあり諦めてしまった)
朝食後、まずは4198ピーク登頂である。昨日4000m地点を越えたので、満足だという長野の女性二人を除いて、シェルパ2人とツアーリーダーのKaさんと8名が小ピークを目指す。先をやはり日本人の17名のパーティが登っている。
昨日の自分のペースの倍のゆっくりペースである。4000m地点のタルチョのところと、
右尾根に取り付いたところで大休止する(3)。最後はそれぞれ自分のペースで登る。17名の先行パーティに迎えられてトップで頂上に到着する。そのメンバーが下山して、入れ替わるように、
2時間弱で全員が頂上に揃い、エベレストをバックに集合写真を撮る(4)。
幸い、上空はうす曇だが、周りの山々はすべて見えている。
眼下のタンボチェの村の後ろに聳えるクンビラの東斜面にはゴーキョピークへ向かう道とモーレ峠がくっきりと見える。その谷の奥にマチェルモピーク(6017m)が覗いている。その谷を挟んでタウツエの南斜面にはゴーキョから戻ってきてカラパタールへ向かう道も見える(5)。
さらに上のピークに続く岩尾根を一人で少し登ってみると、はっきりとした踏み跡が続いているので、もっと早く気づいてみんなが揃うまで登れるところまで登っておけばよかったと少し悔やむ。
30分ほど、360度の大展望を楽しんで、
タムセルクの迫力満点の北斜面をバックにシャッターを押してもらい(6)、下山を開始する。
1時間弱で下山し、ロッジで一休み後、リュックを背負い、今日の宿泊地であるキャンズマを目指して戻ることになる。
○シャクナゲの花を楽しみながらののんびり登り
下りは、斜面を覆う見事なシャクナゲの花を上から楽しみながらるのんびりと下る(7)。速いグループと遅いグループに離れての歩きとなるので、私たちの方が待つことが多くなる。
標高差600mを下り、ドゥードゥコシ川の谷底まで下りると、
シャクナゲの群生に囲まれた昼食場所のプンキテンガである(8)。今日の昼食のロッジは吊り橋を渡った先のロッジであった。
まさにシャクナゲの谷とでも言いたくなるような谷間のロッジでの昼食となるが、このトレッキング最高所を経験したせいか、主に下痢症状の人が多くなり、せっかくの昼食を満足に食べたのは、Naさんのご主人と私くらいのものであった。そこで、ゆっくりした後、道端や対岸斜面のシャクナゲを楽しみながら、今日の宿であるキャンズマまでおよそ標高差200mほどの登りである。ジグを切って登りつめると、正面にキャンズマのロッジが見える水平道となる。
ダケカンバやシャクナゲの林の下を潜ると、アマダブラムが正面に見えるので名付けたのであろう今日の宿のアマダブラムロッジに到着する。今朝まで滞在したタンボチェや登った4198ピークも谷を挟んで見えている。
しかし、段々雲が広がり、それが濃くなって、あちこちのピークに懸かり始めている。ひょっとしたら、明日は雨になるかもしれない。まあ、折り返し地点を過ぎたので新しい展望もないのでよしとしよう。
夕方になり、頻繁に尿意を催し、トイレに通ったが、そのお陰で、昨夜来の顔や手のむくみが引いて、すっかり元通りになっていた。高度が下がったせいであろう。これも自分に表れた高度障害だったのであろう。