11〜12日目 4/22〜23 ホテルに缶詰のまま、早めに空港へ避難し、無事帰国の途へ

ホテル発17:15〜カトマンズ空港着17:30 カトマンズ空港発23:50〜(上海経由)〜関西空港着11:10  関西空港発14:05〜函館空港着15:40

○外出は、つかの間のホテル前のスーパーのみで、早めの空港への避難

 午前中に、成田組が先に出発するので、最後の朝食を全員で摂る。今日は、正午までは外出禁止令が解けているようで、ホテル前の通りにも人が出ている。ただし、予定変更がありうるので、遠出しないようにとのことである。ツアーリーダーは、我々が無事出国したのを確認して翌日帰国するとのことである。

 朝食後、ホテル前のスーパーの開店を確かめに行くと、シャッターが下りたままである。しかし、そばにいた守衛のような男性が裏口へ案内してくれる。中を覗いたら、シャッターを下ろしたまま営業をしているようである。そこで、ホテルに戻り、他のメンバーを案内して再び戻る。ここでは、昨年買って美味しかったラム酒の大瓶3本と木箱入りの紅茶3個、ネパール製のお菓子少々を購入する。他のメンバーも同じようなものを買ってホテルへ戻る。

 成田組が出発してからは、正午に外出禁止令がまた出されたこともあり、残りのメンバーが私たちの部屋に集まり、持ち寄りのお菓子を食べたり、ラム酒を飲んだりしてお喋りで時間をつぶす。16:00に、昼食と夕食を兼ねて5階にあるグリルでスパゲッティを食べて部屋へ戻ったら、ツアーリーダーのKaさんが、「デモが市街地へなだれ込んでくる危険性が出てきたので、早めに空港へ避難します。用意ができたら、大至急下のロビーへ集まってください。」とのことである。

 慌ててロビーへ下りていったら、すでにシャトルバスが待っている。ツアーリーダーと現地の受け入れ会社の方が一緒に付き添ってくださったが、彼らは空港へ入ることができないので、我々の諸手続きや見送りができないのだそうである。Kaさんから「坂口さんに出国までの手続きをお願いします。」と言われ、バスの中で、必要な経費を渡され、手続きの説明を受けて、一気に緊張感が増す。おまけに途中で兵士がバスに停車を命じたのにそれを無視したとかで、運転士と兵士との間にトラブルが発生し、緊張が走る。しかし、なんとか許可が出て空港まで無事に着くことができた。

 空港へ着いたら、空港スタッフ?に私たちのお世話を頼んで2人は帰りのシャトルバスでホテルへ戻っていった。結果的に、出発が1時間ほど遅れたので、6時間以上も不安混じりで空港で過ごすことになる。ただ、心強かったのは、同じ飛行機に乗る予定の東大の留学生と長野のインド料理店で10年も働いていて日本語がペラペラのネパール人の存在であった。彼らも同じ時刻に空港へ来て待機しているのである。なんとか必要な諸手続きを済ませ、空港の売店でみんな残りのルピーを使い切るために、きれいな袋に入った紅茶などを買う。空港スタッフ?のお世話は非常に助かったが、チップは、一人分しか預からなかったのに2人が関わってきて当然のように要求する。仕方ないので、半分ずつ渡したが、最後のチェックインのお世話が済んだら、また要求されるので腹が立った。持ち合わせがないこともあって、「ナッスィング!ナッスィング!」と無視して振り切ってきた。21:00近くになって、彼らからも解放されて、出国手続きも終えて搭乗待合室に入ってホッとする。

 ○1時間遅れで帰国の途へ

 1時間遅れで、無事ネパールの地を飛び立つことができた。飛び立ってまもなく深夜にもかかわらず夕食の機内食が出される。缶ビールを飲んだせいか腹の調子が悪くなり、トイレへ行くと、後ろが空いていたので、3人分の座席に横になって1時間ほど眠る。

 上海では、来るときは全員降ろされて待合室で待たされたが、今回は深夜ということもあり、機内で待たされた。それでも掃除のスタッフが搭乗して来て機内を清掃して行き、1時間ほどで再び飛び立った。東へ向かって飛ぶので、時差もあり、すぐに朝となった。朝食の機内食も出されたが、寝不足や腹の調子の悪いので、ほとんど食べなかった。

 20分ほどの遅れで、無事関西空港に到着。早速自宅に電話を入れる。マスコミでも緊迫したネパール情勢が報じられているらしくHPの掲示板に「心配カキコ」がたくさんされているそうである。また、ツアー会社の方から、昨日、「無事出国しました」との電話連絡があったそうである。

 ロビーへ出て、みんなで写真を撮って、そこで解散をする(1)私は、スカイポーターにスーツケースを預け、昼食に讃岐うどんを食べて、函館行きを待つ。

 予定通り、およそ2週間ぶりの函館に帰ってきた。周りの山もだいぶ雪解けが進んでいるようだ。夕食は、早速、高いが美味しい回る寿司を腹いっぱい食べて無事帰国を祝った。

10日目へ   「延べ13日間のたびを振り返って」へ 

「エベレスト・パノラマ・トレッキング紀行」のトップへ 

inserted by FC2 system