恵山(えさん)(618m)<函館市>
7:50 自宅発
登山 | 地点 |
6:35
7:00
7:25
7:40
7:55
9:10 |
つつじ公園駐車場
スカイ沢右岸尾根
スカイ沢
滝(F2)落ち口
南西尾根取り付き
頂 上 |
[2:35] | 所要時間 |
下山 | 地点 |
9:35
9:40
10:10
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11:10 |
頂上
(西尾根)
恵山展望台
(右岸尾根)
つつじ公園駐車場 |
[1:35] | 所要時間 |
11:20 恵山福祉センター(入浴)
13:15 帰宅
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つつじ公園駐車場を登山口とするこのルートは、昨年SHOさんと二人で実際に2回歩いてみて策定したバリエーションルートである。その後、希望者を案内して2度登っている。しかし、下山に利用した西尾根とスカイ沢右岸尾根を繋ぐコースは昔の登山道だったようだ。
今回は、札幌のHYMLメンバーであるあっきさんの計画で同行した室蘭の80歳になる怪物・山じいと札幌のおとーちゃん(女性)と自分の4名で、前日の松倉川遡行に引き続いての山行である。
道の駅なとわえさんのキャンプ場で夜を明かした。朝の内は山がガスで覆われたり、姿を現したりといった状態だった。しかし、つつじ公園駐車場へ着いた時には、ガスでまったく山が見えなかった。
晴れることを期待して、つつじ山への遊歩階段を登る。つつじ山から少し下り、スカイ沢右岸尾根への旧登山道跡を辿る。この旧登山道跡は、スカイ沢右岸尾根へと続き、恵山展望台まで続いていて、『夏山ガイド』の初版本には載っていたらしいし、自分も20代のころ初めてこの山に登った時に歩いている。しかし、今では、鹿道もあったりで、右岸尾根までの樹林帯の中の急斜面のルートは、はっきりしない。薮も薄いので適当に登る(1)。
○まずは、つつじ山へ登り、スカイ沢右岸尾根を目指す
やがて、スカイ沢右岸尾根に合流。ガスがないと、深くて迫力のあるスカイ沢の対岸や津軽海峡の展望が広がり、目指す南西尾根も見える場所である(2)。右岸尾根の旧登山道を登って行くが、ガスで良く見えないこともあり、スカイ沢へ下る斜めの鹿道を見落として、少し上の方まで登ってしまう。5分ほど戻って、斜めに下る鹿道を見つけてスカイ沢へ下りる(3)。
○スカイ沢峡谷の中を滝(F2)の落ち口まで往復
赤茶けた熔岩の岩盤の上をちょろちょろと水が流れるスカイ沢に下り立つ。ここもガスで良く見えず、両岸の岩崖は迫力半減たが、初めて目にする人にとっては、十分な迫力のようである(4)。
滑るので気をつけながら、小さな滝をいくつか越えて標高差100mほど下って行くと、F2の落ち口に到着。落差30mはありそうな滝口の上から恐る恐る下を覗くが、垂直に切れ落ちる滝そのものは見えない(5)。下り立ったところまで戻って、鹿道を頼りに対岸の南西尾根に取りつく。ここも結構な急斜面である。
○ガス中の南西尾根を登り、頂上へ
南西尾根へ登り切った所で、スカイ沢の源頭部を見下ろしながら一休み(6)。濃いガスの中を鹿道を頼りに南西尾根を登る(7)。
高度を上げるにつれて、岩場の登りとなる。ガスがなければ、後ろには津軽海峡と下北半島が見えるだけに残念。(8)。花は、マルバシモツケが目立つ(9)。ほかには、終わりかけのエゾイソツツジがちらちらとある程度。
途中で突然目隠しが外されたように、ガスが取れて眺望が広がった。左手にはこれから登る南西尾根の岩稜までのルートが見え、右手には山頂下の岩崖が見え、その迫力ある眺めに一同大喜び(10)
いつも撮影ポイントになる観音様と地蔵さんのような岩の間に収まるが、ガスで、後ろに広がる津軽海峡と下北半島が見えない(11)。脆くてすぐに崩れる岩場をロッククライミングもどきで登って行く。
苦労の末に岩稜帯の上に到着。山頂部を眺めながら、一休み(12)。
岩稜帯からは、火山灰と火山礫の緩い尾根を辿り、頂上を目指す(13)。2時間35分でガス中の頂上に到着(14)。
○西尾根から下山
25分ほど休んだが、展望は期待できそうもないので、下山開始。下山する西尾根は見えたり見えなかったりだった(15)。尾根に乗った辺りから、ガスが非常に濃くなり、ほとんど見えなくなった。いつもは下の展望台までの遊歩道を目標にして苦労なく下るのだが、GPSを頼りに下った。それでも、2ヶ所ほど間違って、戻ったり、ルート変更をしたりして、ようやく展望台への遊歩道に出た。
せっかくの展望台も、名前だえで、まったく展望がなかった(15)。
右岸尾根を下っているときに、再びガスがきれいに取れて、スカイ沢の源頭部やスカイ沢から登った南西尾根や山頂部がくっきりと見えた(16)。
つつじ山まで戻ると、遅咲きのサラサドウタンがまだ可憐な花を付けていた(17)。つつじ山展望台に上がって、今日歩いた右岸尾根までの林の斜面や右岸尾根、スカイ沢を挟んだ南西尾根と山頂部を眺めた(18)。
山頂から1時間35分、スタートから4時間35分でゴールの駐車場に戻って来た。昔、火口原駐車場から往復したことのある山じいは、「今回の山行は、松倉川が主で、恵山はついでだと思っていたが、どうしてどうして、まったく逆だった。恵山でこれだけ迫力のあるワイルドな登りを楽しめるとは思わなかった」と感想を漏らしていた。
すぐ下の恵山福祉センターで入浴し、そこで解散し、それぞれ帰路に就いた。