円錐峰(690m)
 北面沢ルート  3名  08,9,21
名前に惹かれて、厚田川の源流の枝沢から展望の頂上へ・・・懸垂下降も経験したが楽勝の部類

8:20 厚田林道から錘峰林道へ
登山地点下山
 8:50
10:00
10:55
11:25
錘峰林道終点
360二股
東尾根
頂 上
14:05
13:00
----
12:05
[2:35]所要時間「2:00]
15:30 浜益温泉(入浴)
17:30 浜益海浜公園(泊)

 円錘峰・・・石狩市厚田川の源流部にある薮山であるが、名前に何となく惹かれ、「地図がガイドの山歩き」チームの誘いに乗って、前日の芦別岳から移動した。

 イメージ的には、尖った円錐を連想するが、地図を見ても、四方にゆったりとした尾根を延ばした四角錐の感じの山である。

 saijoさんとチロロ2さんと月形・厚田線の発足地区で持ち合わせる。厚田川左股川沿いの林道の西面から頂上へ突き上げている最短コースの沢を計画していたので、そちらの林道へ向かう。しかし、予定の沢まで10kmほど手前のゲートに電子錠が掛けられている。

 諦めて、反対側の厚田川本流沿いの厚田林道の標高点198地点で合流する沢からのアプローチに計画変更して、厚田林道を走る。幸いに、その沢沿いには、地図にはない錘峰林道が走っていた。1kmほどでその林道は終わっていたが、そこから入渓することにした。
 二人はスパイク地下足袋にしたが、こちらは水量があまり多くないのでスパイク長靴でスタート。滝などないだろうと思っていたが、15分も歩くと、釜を持った3mほどの滝が現れる。そこは、左岸をなんなく突破できた(1)

  ところが、360二股が近くなったところで、小規模のゴルジュが現れ、股下ほどの深さの細い釜が現れる(2)その釜を二人は股下まで濡らしながら突破したが、長靴の中に水を入れたくない自分は、なんとかへつろうと試みたが、滑って尻餅状態でドッポンしてしまう。長靴の中はもちろん水が入り、腰まで濡らしてしまう。

 一難去って、また一難。その直ぐ先に10mほどの滝が現れる。左岸を登って登れないことはないが、先に登ったsaijoさんが安全を期して、ロープを出してくれた(3)このようなところは、無事に突破できれば、ないよりあった方が絶対に楽しい。

 その先の360二股は左股を進み、頂上を目指す。広くて明るい沢だ。c480で水流がなくなり、広く刈り払われたような明るい沢型を進む。やがて、両側がビッシリと苔で覆われた涸れ沢が続く。これほどビッシリと苔に覆われた斜面は見たことがない。有名な苔の洞門以上の感じだ(4)。

 ところが、進む方向が頂上から東側にずれているように感じる。どうやら、c490付近にあったはずの涸れ沢の二股を見逃したようだ。c550d付近で源頭となり、薄い薮漕ぎを続けると、案の定、東尾根の頂上まで200mほどのc630付近に出た(5)

 さらに方向を変えて、東尾根の薮漕ぎで頂上を目指す。
 タケノコの時期には、かなり太いものがとれそうな背丈を遙かに超えるネマガリダケ林が続く。それほど密度が濃くないのが幸いである(6)

 尾根の薮漕ぎ25分で頂上へ到着(7)頂上は人が入った痕跡がある。しかし、あるはずの三等三角点・圓錘峰の標石はいくら探しても見つからない。諦めて、昼食を摂りながら休憩。

 頂上からは、一応360度の展望が広がっている。周りの山は600mほどの山々ではあるが、北側には黄金山の後に雄冬山〜幌天狗〜群別岳〜奧徳富岳〜暑寒別岳などの増毛山塊の山々が連なっている(8)





















 25分ほど休んで、下山を開始。下りは、登りで気付かなかった涸れ沢の分岐を確認したいこともあり、最短距離で頂上から手前の沢を狙って急な薮を漕いで下る。途中で、雪崩れ跡に出る。下の方に、雪崩で根こそぎ流されたダケカンバの墓場状の所を通っる(9)その下で、登りに見落とした二股に出るが、細い上にスッポリ笹に覆われていて、見落としても当然の様子だった。

 10mの滝は、数年ぶりの懸垂下降で下る。真っ直ぐ降りれないので、慣れない自分は、二人からいろいろアドバイスをいただきながらの不格好な懸垂下降だった。

 しかし、頂上での休憩を入れても5時間20分の楽勝の部類に入る藪山を一山増やすことができた。

 発足地区から、登った山の特定を試みる。どうやら、手前の山の右側に頭を出す山がそのようだった(10)。翌日、黄金山から確認したら、やはり、その山だった(11)厚田で二人と別れて、明日の黄金山と濃昼山道に備えて浜益温泉を目指す。

「地図がガイドの山歩き」の記録も見たい


「北海道山紀行・目次」へ      HOMEへ 

inserted by FC2 system