恵庭岳A(1319.7m)
<ポロピナイコース> 11,5,15 妻同行
7:50 丸駒温泉発
登山 | 地点 | 下山 |
8:15
8:45
9:15
10:15
|
登山口
3合目
5合目
7合目
(第一見晴台) |
12:40
12:10
11:45
10:45
|
[2:00] | 所要時間 | [1:55] |
12:55 オコタンペ湖展望台
13:30 休暇村支笏湖(入浴)
16:00 室蘭「なかよしラーメン」
20:00 帰宅 |
支笏洞爺国立公園の最高峰で、支笏湖畔の北側に聳えるコニーデ型の活火山・恵庭岳(1)・・・頂上下部に東向きの火口があり、火口より東方に延長した深い亀裂がポロピナイ沢となって湖岸に達している。この亀裂には数カ所の噴気孔がある。現在は、頂上付近の崩壊が進み、危険なので8合目(第二見晴台)から先は立入禁止となっている。
山名の由来は、アイヌ語の山名「エ・エン・イワ」(頭が尖った岩山の意)に因り、それが恵庭市の地名の由来にもなっている。
なぜか、一人歩きの山を始めた
翌年の1993年に登ったきり18年もご無沙汰の山だった。この後に登った樽前山や風不死岳は3〜4回も登っているのに・・・。前日の札幌出張ついでに、妻も伴い、丸駒温泉に泊まり、翌日、二人で登った。今年は雪解けが遅く、6合目から7合目までの一番急な登山道は残雪に覆われ、上り下りに苦労した。
全快祝いと年に一度の贅沢で泊まった丸駒温泉を出て、近くの登山口へ向かう。車上狙いの多いことで有名な登山口なので、国道に一番近くの目に付きやすいところに停めてスタート。先行者と思われる車が一台あったが、登山道にはそれらしい痕跡はなく、一番乗りだった。
頂上直下の爆裂火口から続いているポロピナイ沢地形の中に続く登山道を進む(2)。足元には、まだ蕾のツバメオモト、エンレイソウ、ミヤマエンレイソウなどの花々が目に付く。
やがて、目を覆いたくなるような風倒木の斜面へと入っていく(3)。北海道中に被害をもたらした2004年9月の台風18号の爪痕だ。
そこを越えると、しっとりとしたトドマツ林の3合目(4)。徐々に斜度が急になり、5合目を抜けると、眼下に支笏湖の湖面が見えてくる(5)。
6合目辺りから、登山道を残雪が覆うようになってくる。下から見える様子から覚悟はして来たが、今年は、かなり雪解けが遅いような感じだ(6,7)。
7合目までは、このコースで一番の急登で、ロープ場が続くところだが、そのロープが雪に埋もれて手こずるところも多い。後から来る妻のためにもステップを切って、周りの灌木も利用しながら慎重に登る。
やがて、雪から解放されて、安心できる岩場に出ると、そこは7合目の第一見晴台(8)。
目の前に、ところどころに噴気孔を抱く爆裂火口が広がる。その上には、18年前に怖々よじ登った頂上岩塔も見える(9)。さらに、現在の頂上とされている8合目へと向かったが、そこから先は北斜面ゆえに、まだ完全な雪の斜面だ。トレースもないところを見ると、その先へ登っている人はまだほとんどいないようだ。掴まる灌木もないトラバース斜面を怖々越えて少し進んでみた。しかし、ストックもピッケルも持っていないので無理しないで戻ることにした。そして、7合目の第一見晴台に落ち着く(10)。
荒々しい爆裂火口の眺めに対して、眼下に広がる空を映す美しい支笏湖は癒しの眺めだ(11)。それらの大展望を楽しみ、いよいよ下山開始。
ロープが露出しているところは安心だが(12)、上の方は、残雪に埋もれているロープを掘り出しながら慎重に下った。6合目まで下りて残雪から解放されてホッとしていると、次々と登山者が登ってくる。中に、入山届けのノートに書いた私の名前を覚えていたHYMLメンバーのご夫妻もいて、挨拶される。
標識をくわえ込んだ立木・・・どうなってんの? |
清楚なミヤマエンレイソウ |
登山口からずっと目に付くまだ蕾を抱いたツバメオモト |
妻も1年振りの登山だし、自分も2度目の癌退治の退院からまだ20日目・・・往復4時間の手頃な登山だった。しかし、特に疲れた感じもなく、山復帰への手応えと自信を持てた山行だった。下山後、登山道の裏側に位置するオコタンペ湖を見たくて展望台まで走った。まだ残雪に覆われた8年前にスキーで辿ったことのある小漁山から漁岳への稜線をバックにしたエメラルドグリーン湖面が美しい。(下の画像)
休暇村支笏湖で温泉に入り帰路に就き、まずは室蘭を目指す。この度の入院でいろいろお気遣いをいただいた室蘭のHYML仲間のなかよしさんの
「室蘭ラーメン なかよし工大前店」へ寄った。美味しいラーメンと餃子を食べたが、全快祝いとのことでお金を取らなかった上に、老舗の「一平」の室蘭焼き鳥パックのお土産までいただいた・・・温かな気遣いに感謝・感激!・・・1時間ほどお邪魔して、高速利用で20:00に無事帰宅することができた。