(伊達)紋別岳(714.5m)A  太陽の園コース  2名 05,7,23
1回目 02,12.01
前回は初冬だったので、改めて夏山の様子を見たくて再訪するが、展望には恵まれず
7:00 函館(自宅)発
登山地点下山
10:40
11:55
12:30
12:50
登山口
7合目
前紋別岳
頂  上
15:00
14:05
13:40
13:20
[2:10]所要時間[1:40]


 最初に登ったのは、3年前の初冬であった。伊達市と洞爺湖一帯、噴火湾やニセコ連峰等の素晴らしい展望が忘れられず、夏山の様子も見たくて再訪する。しかし、残念ながらガスに邪魔されて近くの洞爺湖付近以外の展望には恵まれなかった。

 夏山ゆえに、整備がより一層進んでいる登山道沿いに花も結構眼に付いた。この日出会った人は9人であったが、登山届けのノートを見ても、ここ数年、登る人が増えているようである。標高410m付近の洞爺湖周辺の展望が広がる地点に「一望台」という標識が建ち(1)今年設置されたばかりの新しい「前紋別岳」と「紋別岳山頂」の標識が変わっていた。コースの紹介等は、前回のページを参照していただき、ここでは、9枚の写真だけ掲載する。
 




2合目付近のカシワ林の中を行く

7合目から前紋別岳までの尾根上にくっきりと続く登山道

新しい標識と後ろにここで初めて姿を見せた紋別岳頂上

新しい頂上標識


通称・ヘビイチゴの実

クルマユリ

カワラナデシコと
ミヤマカラスアゲハ?

シラネアオイの実


(伊達)紋別岳(714.5m)  太陽の園コース 単独    02,12.01

登山道が整備されて間もない、まさに伊達市と洞爺湖周辺と噴火湾の展望台的な、快適な稜線歩きの山

10:35 稀府岳下山後、移動
登山地点下山
10:50
11:50
12:15
12:25
登山口
7合目
前紋別岳
頂  上
14:05
13:25
13:15
13:01
[1:35]所要時間[1:04]
14:35 伊達温泉(入浴・仮眠)
18:40 帰宅 

 昨年、道新スポーツ連載の「ふるさとの山めぐり」に掲載されてまもなく、頂上までの登山道が整備され、一躍脚光を浴びるようになった山である。伊達市の知的障害者総合援護施設 「道立太陽の園」の駐車場に登山口があり、そこから忠実に尾根を巡り、頂上まで6つほどの小さなピークを越えて、伊達市と洞爺湖一帯と噴火湾が望めるまさに展望台の山である。

 まず、一日2山ねらいで、隣の登山道のない藪こぎの稀府岳に登り、その後、こちらの山を目指す。「道立太陽の園」の駐車場に到着すると、下山して来たばかりの老人と出会う。「7人ほど登っていますよ。いい天気で、展望が最高ですよ!」とのことである。登山者のための駐車場も整備され、桜の木が植えられた公園の中からスタートである。まず、すっっきりと伸びたカラマツ林の中の金色の絨毯を踏んで登り、登山届のノートに記載する。その後、少しの間カシワの林の中を通り、トドマツ林を抜け、再びカシワ林の尾根道を辿る(1)。

 出だしからの急な登りに、一山目の藪漕ぎ登山の疲れのためであろうか、普段のペースで歩くのが辛い。やがて左手の樹間から真っ白な斜面を擁した前紋別岳の頂上が望む。頂上はその隣のピークから派生する尾根の陰で見ることはできない。5分おきぐらいに合目標識が現れる。4合目にベンチが設置され、この登山道を整備した団体であろうか、伊達歩くスキー協会名の「平成十三年、登山道整備記念植樹」の杭が立ち、そこからしばらくの間10本ほどのヤマザクラの苗木が植樹されている。

 標高400mほどから登山道は雪に覆われ、その辺りから次々と下山してくる人たちに出会う。道ばたの岩に赤いペンキで「バンガレ岩」と書かれている。確か、同じ名前の岩が大千軒岳の知内川コースの尾根にもあったことを思い出す。その上は急な登りになり、急に展望が開ける7合目ピークへ出る。ここは四等三角点の設置された644ピークである。「ひといき広場」の標識が建ち、東側に深い沢を挟んで聳える稀府岳(右)からその左奥に室蘭岳までが連なって見える(2)。そこからは林から完全に抜け、一面笹原が広がり、東側が急な崖となって連なる稜線を3つほどのピークを越えて、前紋別岳と次のピークまでが見えるが、頂上はまだ見えない(3)。前紋別岳を目指す二人の姿と、下りてくる一人の姿が見える。

 5分ほど休憩して、急な雪で滑る斜面を下る。スパイク長靴はこの点有利である。次のピークは東側がものすごい急な岩崖で、身震いがするほどである。そのピークを越え、また下り、8合目のピークを目指す。そこを越えるとまもなく715ピークの前紋別岳である。地形図を見ると紋別岳より50cm高いようである。ここまで来るとようやく頂上がその姿を現す(4)。

 最後のピークを越え、頂上への登りに付く。頂上手前には、二人の男性が昼食を摂っている(5)。頂上に登って初めて洞爺湖が見え、その向こうに真っ白な羊蹄山とニセコ連峰の山々、昆布岳や、その手前に黒々した有珠山や昭和新山(6)、そして、伊達の街並みが広がる(7)。北側には真っ白なホロホロ岳と徳舜瞥岳とオロフレ岳がきれいである(8)。噴火湾の海岸線は霞んではっきり見えないが、駒ヶ岳と横津岳もうっすらと見えている。今回は1日2山のため、装備を軽くしたいので、ガスは持たず、昼食は菓子パンのみである。ポカポカ陽気であるが、さすが薄着では寒い。しっかりと着込んでのんびりと展望を楽しみながら、休憩する。先着の同年輩の2人は登別の人で、3年前から登山を始めて、近郊の山ばかりであるが、面白くて止められなくなってしまったとのことである。しばらく山談義をして、彼らは下りていく。

 彼らから10分ほど遅れてスタートする。日当たりのいいところは雪が溶け始めている。7合目で休んでいる彼らに追いつくが、こちらが休んだ5分は埋まることなく、ちょうど5分遅れで登山口に到着した。伊達温泉に入浴し、仮眠を撮って、国縫まで高速に乗り、帰宅する。









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