大千軒岳(1071.8m)N
知内川コース  2名 17,7,27
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7月下旬は初めてだったので、この時季の花狙いだったが、稜線斜面を覆うエゾカンゾウが見事だった

4:30  函館発
登山地点下山
 6:30
 7:15
 7:50
 9:40
10:20
奥二股登山口
広河原
金山番所
千軒平
頂上
13:50
12:50
12:10
11:10
10:50
[3:50]所要時間[3:00]
14:15 知内温泉(入浴)
16:00 帰宅
大千軒は毎年のように登っている。しかし、その時期はいつも道内でもっとも早く高山植物の花々が見られる6月中旬が多い。

 今回は、天気予報の良さに釣られて、急きょ思いつきで、この時期にはどんな花が咲いているのかを確かめたくての計画となった。

 知内川コースの奥二股登山口へ着いたら、栃木ナンバーの車の男性が先着していた。「暑寒別山で熊に遭ったばかりなので、誰か来るのを待っていました」とのこと。「それでは、ご一緒しましょう」ということで、最後まで同行させていただいた。栃木県野木町のYaさんという方だった。

 昨日行われたばかりと思われる草刈りや崩れたところの補修などの登山道整備が千軒平まで続いていた。このような大掛かりな整備は何年ぶりだろう?ちょっと記憶にない。「山歩集団青い山脈」での計画にはなかったので、仕事の丁寧さと速さからすると、森林管理署によるプロの仕事のようだ。お陰で非常に歩きやすかった。 
 いつも薮を掻き分けて行き来した千軒清水への道や山頂直下の道も、幅広く刈られていた。また、前千軒岳への道もくっきりと見えていたところを見ると、そちらも整備されたようだ。


 広河原の渡渉地点も水量が少なく、難なく石を伝い歩くことができた(2)。草刈りのお陰で、背丈の高い夏草の朝露にも濡れないで、106名のエゾキリシタン処刑の地・金山番所跡へ到着(3)ここでは毎年7月最終日曜日に追悼ミサが開かれる。それにとってもタイミングの良い登山道整備で、周り一帯はきれいに刈り払われていた。


 銀座の沢出合から急な尾根に取りつく。どんどん高度を上げて、ガンバレ岩の手前から振り返ると、丁寧なササ刈り作業により、れまでに見たことがないくらいきれいな登山道となっていた(4)。千軒平へ到着。見事なエゾカンゾウに覆われた頂上までの斜面をバックに記念撮影(5)



6月中旬にはミヤマキンバイやエゾハクサンイチゲなどに覆われている稜線斜面は、一面エゾカンゾウで覆われていた。予想はしていたが、これほど見事な状態だとは思ってもみなかった(6〜8)千軒清水の冷たい水で喉をうるおし、ペットボトルに汲んで頂上を目指す。これまでは、笹が覆いかぶさっていた山頂直下の道も幅広く刈り払われいた(9)頂上には、こちらが千軒清水に寄っているときに先行した愛知から来たという男性が一人。


 昨年新しく設置したという頂上標柱を楽しみにしての登頂だったが、落雷によって、無残にも縦に真っ二つに割れていた(10)。他サイトに掲載されていた昨年の画像を借用(11)
 下山後、5月の山開きも参加したという岳友の龍さんに電話したら、山開きの段階で、すでに割れていたらしい。立派なプレートは龍さんが清水会長に依頼されて担ぎ下ろしたとのこと。いずれ、また造り直すらしい。

<この時期(7月下旬)に咲いていた花々>

ハクサンシャジン(モイワシャジンとは葉の付き方が違う)

マルバヒレアザミ


ヨツバヒヨドリ

イブキトラノオ


クルマユリ

タカネナデシコとトウゲブキ

ヨツバシオガマ


ウツボグサ

エゾシオガマ

ホタルサイコ


コガネギク

ヤマハハコ

ホツツジ


タチギボウシ

ナガバキタアザミ

トリアシヨウマ

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