赤岳(2078m)小泉岳(2158m)高根ヶ原平ヶ岳(1752m)忠別岳(1962.6m) 
 <銀泉台コース日帰り>   単独  05,8,12

93,8,10の赤岳〜小泉岳〜白雲岳〜お鉢平巡りへ
94,7,31〜8/1のトムラウシ岳〜忠別岳へ
この時期のクモイリンドウと遅い花の観賞ねらいで、まだ歩いていなかった高根ヶ原を越えて忠別岳までの強行日帰りピストンに挑戦
4:20 層雲峡発
4:50 銀泉台着
登山
地点
下山
5:00
6:40
6:55
7:30
8:10
9:25
9:55
銀泉台
赤 岳
小泉岳
白雲岳避難小屋
三笠新道分岐
忠別沼
忠別岳
15:35
14:05
13:50
13:00
12:10
11:00
10:30
[4:55]所要時間[5:05]
16:15 黒岳の湯(入浴)
17:00 旭川へ
 
 表大雪の登山道や縦走路はほとんど歩き尽くしていたが、唯一、白雲岳避難小屋から忠別岳の間の高根ヶ原は繋がっていなかった。忠別岳は11年前にトムラウシ温泉からトムラウシ岳経由の1泊ピストン縦走でその頂上を踏んでいる。銀泉台からこの高根ヶ原を繋ぐには白雲岳避難小屋で1泊してピストンするか縦走するのが普通のようで、日帰りピストンは聞いたことがない。

 今回の当初の計画は、この時期に小泉岳や白雲岳避難小屋の周辺に咲くという、まだ見たことのなかったクモイリンドウ鑑賞目的の日帰りであった。しかし、前日になって、12年前に同じ銀泉台を発着点として、赤岳〜白雲岳〜北鎮岳〜お鉢平一周を10時間弱で歩いたことを思い出す。地図を見たら、そのときよりは遙かに距離はあるが、「どうせならまだ歩いていない高根ヶ原を越えて日帰りで忠別岳までピストンできないだろうか?12時間もあればなんとかなるだろう?」との思いに駆られ、急遽予定を変更して挑戦することにした。

 長丁場のなので徹底した軽量化を図る。天候の心配はないので雨具を置いて長袖シャツ1枚持ち、白雲岳避難小屋での水補給を計算し、スポーツドリンク1gと朝食と昼食だけとあと多少必要な物だけをリュックに詰めて、靴も登山靴ではなく、四国遍路の際に購入したオフロード用のウォーキングシューズにする。

○まずは、これまでに歩いたことのある白雲岳避難小屋を目指す
  5:00ちょうど、樹木に遮られて見えなかったタイミングの悪い日の出に、「もっと早くスタートすればよかった」という思いに駆られながら、12年振りの銀泉台をスタートする。まだ気温が14℃という涼しさがうれしい。 


 25分で、雪渓の残った第一花園を通過。アオノツガザクラ、チングルマ、エゾコザクラ(1)、ウコンウツギなどがまだ盛りであった。花の写真を撮りながら登っていく。第二花園の大きな雪渓の上を越えると、南側の雲海の上に石狩連峰が見える(2)振り帰ると、朝日に眩しい雲海の上に昨日登った武華岳〜武利山などの北大雪の山々が連なる。

 途中で夫婦連れを追い抜いて、すでにピークを過ぎたコマクサの咲く駒草平を抜ける。コマクサの株は保護対策が功を奏したらしく、12年前より確実に増えていることは確かである。1時間40分で赤岳に到着。小泉岳への道を見ると、7人ほどの先行グループが見える。心地よい風に吹かれながら、北海道で最も花の種類の多い緩やかな小泉岳への道を進むが、ほとんどの花はすでに終わっている。しかし、チシマツガザクラ(3)、イワギキョウ、メアカンキンバイなどの中に、今回の狙いだった初対面のクモイリンドウがひと株待っていてくれる(4)このほかにも小泉岳までの道端で数株目にすることができた。

 小泉岳では、先行グループの学生たちが休憩していた。みんな気持ちのいい挨拶をしてくれる。北側には残雪抱いた白雲岳〜旭岳〜熊ヶ岳〜お鉢平〜北鎮岳などが連なる(5)これから辿る南側を眺めると、「果たしてたどり着けるだろうか?」と不安になるほど遙か遠く、高根ヶ原の向こうに目指す忠別岳が見える「11時までに着かなかったら途中でも戻ろう」と、白雲岳分岐を左折して、小高い丘のようなところに建つ白雲避難小屋まで下りの足を急がせる。遙か向こうに高根ヶ原と忠別岳、さらにその奧にトムラウシ岳も見えている(6)。足下には涼しげなイワヒゲが群生して、熱い体と気持ちを癒してくれる(7)

  避難小屋の手前の水場で冷たい湧水を鱈腹飲んで一息入れる。避難小屋の周りにたくさんあるというクモイリンドウを探しながら、登っていくと、あるある・・・みごとな大株のものばかりがたくさん・・・なぜここにだけ固まって・・・・と思うほどである(8)














つづく高根ヶ原を越えて忠別岳を目指す)

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