6:00 道路情報館駐車場発
登・下山 | 地 点 |
7:00
9:00
9:30
10:00
10:25
12:15
12:35
13:55
14:15 |
無意根山荘前
千尺高地
長尾山
千尺高地
1111.6ピーク
美比内山
980m付近(昼食)
豊羽鉱山
無意根山荘前 |
16:00 豊浦温泉しおさいの湯
20:00 函館(帰宅)
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これらの山は、無意根山と余市岳を結ぶ稜線上に聳える山である。札幌郊外に位置することもあり、この途中にある千尺高地なども含めて冬山登山の舞台として人気の高い山域である。美比内山の山名は近くを流れるペーペナイ川が転訛したものらしいが、長尾山の山名の由来は不明である。もしかしたら、無意根山から北東へ延びる長い尾根の上に位置するからであろうか・・・・?
この両山の縦走登山の計画を思いついたのは、つい最近、この両山を登ると、札幌以南(石狩低地)の1/25000の地形図に山名が掲載されている1000m超峰の全山(64座)を踏破することに気付いたからである。そこで、
「恵庭クロスカントリー大会(30kmに参加)」の翌日の天気予報が良かったので準備して出掛けた。
下りの滑りを楽しむなら、地形から入っても美比内山から回った方がいいのだが、長尾山を先にしたのは、
この元山コースは4年前に、展望のない中ではあるが千尺高地まで登っているのでコースが分かるのと、前夜降雪がなかったので美比内山に比べて前日(日曜日)のトレースが残っている可能性が大きいからである。案の定、その目論見は的中し、美比内山からのトレースは全くなかった。
○まずは、長尾山を目指して
夜明け前の6:00、夜を明かした道路情報館駐車場を出て、登山口となる定山渓の奥の豊羽鉱山を目指す。7:00、
2000年に休業し、つい最近廃止が決められたばかりの無意根山荘(1)の手前に車を置いて、元山スロープに取り付く。案の定、前日のトレースが残っているので楽をさせていただく。登り始めは−10℃以下と冷え込んでいたが、スロープを登り切ると汗ばんで来る。フリースを脱いだり手袋の調整をしたりして休憩する。
無風の中に響き渡る小鳥のさえずりが爽やかだ。
また、昇って間もない朝日が雪面に映す細いダケカンバのシルエットが美しい(2)。高度を稼いで振り返ると定山渓天狗岳が見えるようになる(3)。
900m付近で目の前のピークを右から回り込む尾根に取り付くと、その左手に千尺高地の稜線が見え(4)、右手には、1111.6ピークが見えてくる(5)。ここまで来ると、稜線上の千尺高地はもうすぐである。しかし、さすが稜線が近くなると昨日のトレースも消えている。最後の急斜面をラッセルしながらジグを切って登り詰めると、そこは千尺高地である。
登り始めて2時間ちょうどの9:00、4年振りの千尺高地に到着。そのときにはなかった360度の展望が一気に広がる。
無意根山から長く延びる尾根にこちらから延びる尾根が合流する地点の一番高いのっぺりとしたところが長尾山である(6)。
この時点では、まだ西側の羊蹄山やニセコ方面、北側の余市岳は雲に覆われたままであった。幅広い稜線上を強風を突いて長尾山に向かう。風でしっかりと締まった雪面は埋まらないので非常に歩きやすい。
モンスター状のアカエゾマツ樹氷や北側にせり出した分厚い雪庇などを眺めながら進んでいくが、どこが頂上か全く分からない。一番高そうなところをうろうろするが、木も生えてなくてもちろん標識もない。一番高い地点をGPSで確認して、少し先まで進んで戻ることにする。