美唄山(987m) [奈井江川コース]  99,9,10

急な長い林道と緩やかな稜線の道を辿るが霞んで展望はいまいち

12:20 岩見沢発
登山地点下山
13:50
14:30
14:45
15:15
登山口
奈井江槍分岐
美唄山分岐
頂 上
16:40
16:05
15:50
15:30
[1:45]所要時間[1:10]

17:30 ないえ温泉(入浴)
19:15 当麻・道の駅(車中泊)
登山口 岩見沢出張の仕事が午前で終るので、午後からどこか近くに登れる山がないか探して見付けた山である。国道12号線の奈井江市街の奈井江駅の手前から道々 529号線の延長上にある奈井江川沿いの林道を16km程入ると登山口に行き着く。途中、やたらと熊出没情報の看板が目立つ。

  駐車スペースがあり、林道分岐に「美唄山登山道入口・頂上まで4.6km 」の立て看板があり、登山道の方の急な林道はゲートが設置されて錠が掛けられている(1)。そのそばに「夢想滝」というみかげ石の立派な標識の立つ小さな滝がある。
林道途中から頂上を仰ぐ
  よく車が登れるなと思うような急な林道に取り付く。地図も持参していなく、目指す山も分からない、ただ標識を頼りの登山であり、時間も遅いためにどうしてもペースが速くなる。おまけに、無風の上、9月とは思えない真夏の太陽が照り付け、あっというまに汗が拭き出る。その傾斜は、急ぎ足でも40分程ほとんど緩むことのない道で、どんどん高度を稼ぐ。林道でこのように高度を稼ぐ山は珍しい。

  途中、1.1km 地点で林道の分岐があるが、そのまま直進する。目の前に連なる稜線を目で追い、目指す頂上はどこか探すと、その左側に谷を挟んでそれらしい山が見える。その山を勝手に頂上と決めて進む(2)。ようやく傾斜が緩み、その稜線の下に沿って道は続く。「奈井江槍」の標識があり、そこから稜線を目掛けて踏み跡が付けられている。ここが、ほぼ時間的に頂上までの中間地点である。傾斜の緩んだ林道をさらに15分程進むと、「美唄山入口」という標識があり、そこに登山届けボックスがある。
稜線の道への分岐
 そこから林道と別れ、稜線上の登山道となる(3)。反対側にも登山道があり、「芦奈江岳1.3km 」の標識があり、それは「奈井江槍」へと続くらしい。時間的に余裕があったら、帰りにはそちらを通ってみようと思いながら、頂上までの 1,4kmを進む。両方の展望が広がるが、低い山々が連なる山地ばかりで、遠望は霞んで良く見えないのが残念である。
頂上の様子
 足元のツタウルシだけが早い秋を演出している。まだ新しい登山道なのであろうか、そんなにこなれた感じがしない道である。最後の急登を登り切ると頂上に出る。なんと一等三角点の山である。それだけに 360度の展望が広がるが、残念ながら遠望は霞んでいて、夕張山系や樺戸山系、大雪の山々などが見えるはずなのであろうが、その姿はない(4)。

 ふと先を見ると反対側の稜線上にもはっきりとした登山道が見える。そちらの方を向いて、美唄山岳会が立てたらしい銅板のはめ込めれた新しい頂上標識と「美唄ダムから8.6km 」という標識が立てられているところを見ると、こちらは新しいコースで、私が歩んだ旧来のコースは奈井江山岳会が開いたコースらしい。
芦奈江岳と奈井江槍
 上空は快晴で、トンボが舞い、風もなく、もっとのんびりと寛ぎたいところであるが、15分ほどで下山開始する。林道への分岐から芦奈江岳と奈井江槍への稜線を辿ろうかとも思ったが、3度程の結構な登り返しがあり(5)、30分以上は余計に掛かりそうである。恐らく2度と来ることはない山であろうと思いながらも、新しい眺望も期待できそうにもないし、時間的にも遅いので、後ろ髪を引かれる思いで、もと来た林道を下ることにする。その後は、小走り状態で急な林道を下り、登山口を目指す。

 奈井江市街の手前から右折し、ないえ温泉(公営 500円)に寄り、汗を流し、高速道路に乗り、明日の大雪の山へ向かう。


次の日の「緑岳〜白雲岳」


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