盤の沢山(最高点939m・三角点ピーク893m)
2017,5,7 2名
5:45 nagai宅発
6:05 盤龍山信行院前(登山口)
登山 | 地 点 | 下山 |
6:15
8:05
8:35 |
登山口
三角点ピーク
最高点ピーク頂 上 |
10:30
9:30
8:55 |
[2:20] | 所要時間 | [1:35] |
|
盤の沢山は、地図上では無名峰だが、国道230号を札幌に向かうと、
豊滝地区の右手に細い稜線を際立たせる非常に目立つ山である(1)(nagaiさん提供)。なお、最高点の北側に三等三角点が設置され、点名は盤ノ沢である。この山名は、これに由来するのであろう。
この山には、昨年まで登山道はなく、主に積雪期に登られる山だったようだ。しかし、昨年この山に登山道が開削され、コース案内表示板が整備された。それを一人で成し遂げたのが、
HP「老後楽登山」の管理人の82歳になるnagaiさんである。
nagaiさんは、この山だけでなく、南区の登山道のなかったあちこちの山に登山道を付け、丁寧な案内表示を設置している凄い方である。
メールや電話ではやり取りしているが、まだお会いしたことはなかった。今回、この山に登るには、ぜひご案内いただきながらご一緒に登りたいものだと思っていた。昨日の急なお誘いにも関わらず、ご快諾をいただき、初対面と初同行が叶った。
すでに車を手放しているので、6時前にお宅までお迎えに上がり、登山口となる盤龍山信行院を目指す。
いつも車中泊でお世話になる国道230号沿いの豊滝除雪センター(旧道路情報館)の向かい側の道路へ進む。やがて、この登山口への入口となる「盤龍山信行院」の標石が立っていて、その先に目指す盤の沢山が見える(2)。
盤龍山信行院社務所の手前に駐車場がある。ここは水を汲みに来る人が多く、その人のための駐車場らしい。ここからスタート(3)
少し進むと、神社の本殿があり、その先は豊滝市民の森の遊歩道を少し進む。やがて、nagaiさんが笹薮を鎌で開削した登山道との分岐がある。そこには、nagaiさんお手製の標識が設置されていて、遊歩道と間違って進まないように注意書きが書かれている(4)。やがて、沢型の地形の中の道となる。分かりづらい所にテープを付けて進む(5)。
やがて、コルを目指しての急登トラバースとなる。まだ十分こなれていない道を登る。そこにも標識が設置されている(6)。コルの少し頂上寄りで稜線に出る。そこからは地図からも予想できたが、この山でもっともきつい急登が続く。周りに木があるから登れるが、それがないとロープを設置しなければ登り下りができないような斜度である(7)。
やがて、斜度が緩み、細い稜線となる。稜線上はヤブもなく、はっきりとした道となっている。まもなくして、三等三角点(点名・盤ノ沢)が設置された三角点ピークに到着(8)。そのそばの木の幹に標識が設置されている(9)。ここから稜線の一番奥にある最高点までは、直線距離にして500mほどである。
途中の中瘤ピークを通過。そこには、2月に来て付けたという標識が、はるか頭上のとんでもない高さに付けられていた(10)。やがて、ハイマツも出現して、最高点ピークへの最後の登りとなる(11)。
両側が足下から切れ落ちる稜線の先が最高点だった(12)。札幌岳をバックに記念撮影(13)。風が非常に強くて、おまけに寒い。少し風が遮らるところで、腹ごしらえをして休憩。
西側には、札幌岳が(14)、北側には無意根山から余市岳までの白いつらなり、余市岳の手前に黒い定山渓天狗岳も見える(15)。
nagaiさんは、昨年この登山道を下から開削するのに、9回通ってようやく頂上に到着したと言う。よくも、この急な斜面に登山道を開削したものだと、82歳のエネルギーに頭が下がる。
これまで、80代の人とは登ったことはある。しかし、見た目も非常に若いが、これほどの健脚の方は見たことがない。しかも、ペースメーカーを付けているというのだから、信じられないパワーだ。自分がその年になったときに、このように歩けるかは全く自信がない。 お宅まで送り届けて、奥さまにも挨拶して失礼した。