9:20 自宅発
10:15 峠下林道入口
「五葉松自生北限地」の看板
登山 | 地 点 | 下山 |
10:30
10:45
11:40
11:55
12:50 |
林道入口
尾根取付き
林道出会い
南斜面へ
頂 上 |
13:55
13:40
13:20
13:15
13:00 |
[2:20] | 所要時間 | [0:55] |
14:30 しんわの湯(入浴)
15:40 帰宅
|
全国でもっとも多い山名は丸山で、次が三角山らしい。国土地理院の地図で検索を入れると全国で32山、そのうち北海道だけで20山もある。道南には4山(八雲、北斗、厚沢部、今金)あるが、いずれも登山道はない。
八雲町の三角山だけは登っている。
この厚沢部町の三角山は、函館と江差を結ぶ国道227号線の中山トンネルの北に位置し、
厚沢部町側から中山トンネルに向かうと真っ正面に尖って見える山がそれである(1)。いつも気になっていたので、今冬には登ろうと決めていた山だった。
ネットで探しても、ルート情報はまったくない。地図を眺めて自分なりに、天然記念物に指定されている「五葉松自生北限地」への入口となっている鶉川沿いの峠下林道から、三角山の南側に延びる北西尾根を登り、南コルから向を北に変えて頂上稜線を目指すルートを決めていた。
(GPSトラックログ参照)
今朝までは、昨年の登り納めでご一緒した
SHOさんと二人で登る予定だったが、朝になって腰を痛めたとのことでキャンセルの電話が入った。天候もいいし、単独のラッセルでも沿面距離で2.5km、標高差347mほどなので、単独で向かうことにした。
中山トンネルを越えて少し先の鶉川を渡る麓橋の手前にある峠下林道の入口へ車をデポする。国道縁に「五葉松自生北限地」の看板が立ち、正面に目指す頂上が見える(2)。
山スキーも用意して行ったが、途中の尾根が細くて木が煩そうなので、カンジキでスタート。林道を650mほど進み、右側から鶉川へ合流するひとつ目の沢を越えた地点から尾根に取り付く。よく見ると、右側に作業道のような痕跡が見えるので、それを辿って、尾根を登っていく。直ぐに作業道の痕跡は分からなくなり、その後は、ひたすら尾根の真ん中を登っていく。ラッセルは膝下ぐらい。
高度を上げていくに連れて尾根は細くなってくる(3)。
やがて、尾根に取り付いてから1時間ほどのc420付近でその先の尾根を巻くようにヘアピンカーブしている林道にぶつかる。地図にはない林道である(4)。
この林道は、方向からすると国道に続いているはずである。帰えりに、それらしいところを探しながら走ったら、中山トンネルを抜けて三角沢川を渡ってすぐの地点に「峠下作業道」と書かれた林道ゲートがあった。この林道が多分ここに続いているのであろう。であれば、もっと近いルートとなり、スキー利用で楽に登れるルートになるはずだ。いずれ確かめなくてはならない・・・。
その先は林道を進む。両側はトドマツの人工林が続く(5)。その林道は自分のルート通りに南コル方向へ向きを変えて続いている。
20分ほどで、コル付近から林道を離れ、頂上稜線を狙う。
トドマツ林を抜けると、目の前に木の生えていない斜面が広がり、先に稜線が見える(6)。
ここから先の急斜面が、もっともきつかった。南斜面なので陽射しを受けて雪が重い上に、ラッセルは腿を越える。直登しようと思えば、次の高さが腹のところに来る。とても直登はできなくなり、ジグを切って登っていく。捗らなくてイライラするが、汗を流しながら忍の一字で一歩一歩高度を少しずつ上げていく。
林道を外れてから直線で300m弱のところを40分も要して、ようやく頂上稜線の西側へ乗る(7)。稜線へ出ると膝下くらいのラッセルとなり、斜度もないのでどんどん進むことができる。
南側には、近いうちに登る予定の焼木尻岳(8)、その左側には、すでに踏破済みの設計山や雷電山、さらにその右奧には桂岳も見える。右側眼下には国道227号線とその先に厚沢部町市街地方面。その奧に、江差の八幡岳〜笹山〜元山の連なりも見える。
北東には、これも今年の予定に入れてある827峰(点名・下俄郎)のピークが見える(9)。
それらを眺めながら稜線を辿って頂上到着(10)。そばの細い木の幹に赤いテープが巻かれているところをみると、やはり登る人がいるのであろう。南側は崖のような急斜面である。
周りは木が煩くて、あまり展望が良くない。東側の木地挽山や毛無山方面はとうとう最後まで見ることはできなかった。
腹も空いてないし、それほど疲れてもいないので、10分ほどで下山開始。登りで非常に苦労して55分も要した上の林道までは、わずか15分。さらに林道を歩いて、登りでやはり55分要した峠下林道までの尾根は、これまたわずか20分・・・。
峠下林道へ出て少しすると、目の前に車をその左手にデポしてきた麓橋が見える。ゴールは近い(11)。
今年の登り初めの山は単独ラッセルの山となったが、トータルで3時間強・・・30日から元日までの食っちゃテレビを見てるだけの生活から脱皮するにはちょうど良い山行だった。
帰路、もの凄い混みようのしんわの湯で汗を流して帰宅。