[8]  芦別岳 (1727m)1回目 [新道コース]1992、8、2 天候 曇り時々晴れ、ただし芦別岳頂上はガス

ガスに覆われ、展望はなくとも、標高差と険しさに満足した夕張山系最高峰

8:30 トマム発
登山地点下山
 9:35
10:50
11:20
11:50
12:20
登山口
鴬谷
半面山
雲峰山
頂上
15:10
14:00
13:35
13:15
12:55
[2:45]所要時間[2:15]

15:30 山部 (銭湯で入浴)
16:30 麓郷
23:00 帰宅

  トマムで一泊の会合を終え、昨日の夕張岳に引き続き、夕張山系の最高峰・芦別岳を目指す。しかし、富良野盆地の上空は晴れているのに、その顔を見せず。上へ着いたらきっと晴れるであろうことを 期待して登山開始。いつもより遅い時刻であったが、3人ほど同 時刻に出発している人達がいて、少しは気分が楽になる。 登山口から結構急斜面が続く。白樺とエゾマツの樹林地帯をひ たすら登る。旧道コースの尾根や夫婦岩は見えるものの全体山容 は見えず。
 
 鴬谷(1220m) を越えると細い尾根道、右足下は深い谷 底に向かう絶壁。ガスの中から時折覗くも良く見えず。半面山 (1397m)辺りからは、ダケカンバ一色になり、やがてハイマツが出現。下りていくと熊の沼湿原、ここまでは潤いのない山だと思 いつつ登ってきただけにほっと一息つく。高山植物の花がぼちぼ ち出現。さらに、雲峰山(1570m) に向かって進む。途中初めて目にするエゾシオガマも発見。 相変わらず山頂や周りの山々は見えず。下山してくる人達と時々 すれちがう。いよいよ最後の急斜面へ取り付く。雪渓の跡地と見られる斜面に、アオノツガザクラの群生が今を盛りと咲き誇っていた。感激!
芦別岳全容
 頂上は岩峰の上、すでに20人ほどが昼食や休憩をしていた。イワギキョウの群生に心和む。南側のポントナシベツ岳は見えるものの後は一切ガスの中。本来ならば、その向こうに昨日登った夕張岳(とうとう頂上の形分からず)、北側には、崕山、十勝連峰、大雪山、東側には日高山脈が、そして、眼下には、本谷の岩稜群、ルンゼ群、いくつもの岩峰がつきでた北尾根の大展望が広がるはず・・・・それらを期待して登ったのに残念至極!他の登山者も、みんな晴れることを期待しているようであるが、なかなか山の神はしぶといようである。

 昼食をとって、休憩しながら晴れるのを待つが、見込みなし。下山開始。それでも途中、半面山の辺りから、時折、雲峰山越しに頂上が姿を現したり、本谷の深い谷が見えたり、屏風岩の迫力に圧倒されたりしながら下山。日の当たっている富良野盆地の畑のカラフルな幾何学模様が印象的。

 今年登った山で、距離も長く、標高差(1401m) も高く、一番きつい山であったような気がする。それだけに展望が利かなかったのが残念。 山部の銭湯で汗を流し、麓郷へ向かう途中、ようやく山全体の姿を現す。その偉大さに満足しながら、この次は天気のいい日に展望の良い旧道コースを登り、新道コースを下りる一周の登山に挑戦することを決意し、富良野路〜日高路を南下する。

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