姿見平から頂上を往復する。綿毛が美しいチングルマの紅葉
姿見の池と旭岳 ここまでは静かな登りであったが、ここからはロープウエイ利用の観光客や登山者でごった返している。紅葉は新しく生まれ変わった避難小屋の下の斜面に少しある。チングルマもすでに茶色を帯びているが、綿毛が日差しに白く輝やいてとてもきれいである(1)。そんな中を登り、姿見の池に到着したら(2)、一昨日高原沼で出会い、今朝駐車場で出会った写真撮影旅行中の函館の先輩に出会う。旭岳をバックに写真を撮ってもらい、「下りたら、下から2合目辺りまで登山道を登って見た方がいいですよ。」と勧めて頂上を目指す。

 かなり多くの登山者が登っているが、特に疲れてもないので、普通に登っているつもりであるが、どんどん追い越してしまう。振り返ると姿見平の両側の斜面の紅葉が真っ盛りであり、東側の斜面も紅葉と池塘の織りなす眺めがすばらしい。左手に噴煙を上げる荒々しい噴火口を眺めながら、黙々と登る。気温がかなり低いらしく、手や頭が冷たくなり、汗をかいた体も冷えてくる。30分ほど登ったところで、バンダナを帽子に換え、軍手を履き、フリースのセーターを着込む。その辺りから、登山道が濡れてくる。どうやら夜に凍ったところが解けているらしい。下を見ると噴煙を上げる火口の向こうに紅葉の台地が覗く(3)。
火口とその向こうの紅葉を見下ろす
 9合目を越え、頂上が直ぐ上に見えてくる辺り(4)の岩にはまだ白い氷がへばりついている。姿見の池から1時間ちょっとで多くの登山者がくつろぐ頂上へ到着。頂上の様子が分かり。限られてはいるが眺望がある山頂は3回目で初頂上を見上げるめての経験である(5)。東側から雲が常に流れてきて、十勝連峰から間宮岳辺りまでの眺めはないが、裏旭岳から北鎮岳〜永山岳〜当麻岳までは見えている。ただ、大塚・小塚や裾合平が緑色一色なのが不思議である。もう紅葉が終わったのか、これからなのかよく分からないのである(6)。

 15分ほど休み、下山開始をする。登りで追い越した多くの登山者とすれ違いながらどんどん下る。1時間弱で姿見分岐まで下る。下りは太陽が照っていれば日の当たった紅葉の写真を撮り直しながら下まで登山道を下りようと思ったが、それも叶わないので、登りでいただいたロープウエイで下りることにする。15分ほど待っただけで直ぐに乗ることができた。
賑わう頂上
  乗客の歓声に、「自分はこの中を登ってきたんだ。」と優越感に浸るが、ロープウエイから見下ろす紅葉も最高である。駅について駐車場へ向かう途中、本日三紅葉が終わったのか緑色の当麻岳度写真撮影旅行中の先輩に出会う。私に勧められた登山道を登って見るとのことである。その後、ゆこまん荘の温泉に向かうが、1200円である。悔しいので昼食弁当セット2000円のコースにする。温泉は温くて気持ちのよい温泉であった。









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