花見山行<裾合平〜中岳分岐〜間宮岳〜旭岳>
 姿見駅周回コース  単独 15,7,5
12,8,15の「旭岳」(妻同行)
09,5,6の旭岳〜後旭岳〜熊ヶ岳〜地獄谷滑降
02,09,23の「紅葉の旭岳」
93,9,30の「旭岳〜中岳〜裾合平」
花狙いで姿見平から裾合平を目指したが、花が遅れていたので、稜線の花狙いで中岳分岐から旭岳へ周回

 10:15 旭岳ロープウェイ山麓駅
登山
地 点
10:30
11:35
12:15
13:00
13:25
14:15
15:30
姿見駅
裾合平
中岳温泉
中岳分岐
間宮岳
旭岳
姿見駅
[5:00]
所要時間

16:30 ひっぷ遊湯(入浴)
19:30 層雲峡公共駐車場(泊)

 前日、滝川で開催された「第28回北海道スキー指導者協会の集い2015北空知大会」に参加。ホテルを7:30に出る。天気予報が良くなかったので、旭岳ロープウエーに乗り、姿見平〜裾合平の花散策でもしようと思った。

 ところが、天気は良い方に外れて、大雪連峰も十勝連峰も晴れていた。ロープウェーの姿見駅を降りて少し登ったら、周りを雪で覆われた青いすり鉢池に旭岳が姿を写していた(1)

 姿見平はキバナシャクナゲ、チングルマ、エゾノツガザクラ、エゾコザクラなどか咲いていたが、裾合平はまだ雪に覆われて、ショウジョウバカマくらい。ここに一面に広がるチングルマは葉すら出ていなかった。6月からずっと天気が悪い日が続いて、花は例年よりかなり遅れているらしい。

 そのまま戻るのも癪なので、雪が早く解けている稜線に期待して、中岳分岐をめざした。案の定、中岳温泉の上からはいろいろな花が咲いていた。裾合平〜中岳温泉〜中岳分岐の間を歩くのは、最初に旭岳に登り周回した下った93年以来22年振りだった。

 そのまま稜線を歩き、山頂部をガスにおおわれた旭岳経由で姿見駅へ戻った。結局、5時間弱の周回花見山行だった。

○姿見平〜裾合平へ
  

姿見平に一面に咲くチングルマの群生

裾合平へ向かう途中のエゾノツガザクラの群生

 姿見平では、いろいろな花が咲いていたので、期待して裾合平へ向かった。ところがそちらから来る登山者に聞いたら、みなさん異口同音に「まったく花は咲いていなかったです。まだ雪に覆われていました」と言う。
 何度か戻ろうかと思ったが、時間もあるし、自分の目で確かめたいという気持ちもあるので、そのまま進んだ。


ジムカデ

ショウジョウバカマ

キバナシャクナゲ

 道すがらには花々が咲いてはいるが、裾合平へ近付くにつれて、ほとんど雪の上の歩きとなる。それにしても、反対から回ってくる人、戻ってくる人が思ったより多い。
 反対周りをしてきた人に、稜線の花の状態を聞いたら、「上の方は、例年並みにいろいろな花が咲いていますよ」とのことだった。

○裾合平〜中岳分岐へ


雪で覆われた裾合平付近の歩道

裾合平上部の一面に広がる昨年のチングルマの花柄。根元には葉さえも出ていなかった

 裾合平に咲いていたのはショウジョウバカマくらい。そのまま戻るのも癪なので、雪が早く解けるはずの稜線の花期待で、中岳分岐を目指した。


中岳温泉の雪渓の下に咲いていたエゾノリュウキンカ

賑わっている中岳温泉を上から見下ろす

 1850m地点にある道内最高所の中岳温泉は22年ぶりだ。そのときは、みぞれの降る中だったが、秘湯めぐりの二人につられて入浴したのが懐かしい。
 今回は、足だけを入れている人はいたが、入っている人は誰もいなかった。ここで休んでいる人が多かったし、ちょうど昼だったので、昼食を摂った。 

○中岳分岐〜旭岳へ

ミネズオウ

コメバツガザクラ

ソウウンナズナ?

 案の定、中岳温泉から上の方は、雪もなく、キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラ、イワウメ、ミネズオウ、コマバツガザクラ、イワヒゲ、ソウウンナズナ?、ミヤマキンバイなどが咲いていた。


間宮岳への斜面を一面に覆うイワウメの群生

間宮岳への登りから御鉢平を見下ろす

中岳分岐から間宮岳へ向かって歩くのは、秋に愛別岳からの戻りにお鉢平を回って以来なので、この花の咲いている時期は初めてである。結構いろいろな花が咲いている。
特に、間宮岳への斜面を絨毯状に覆うイワウメの群生はみごとだった。


間宮岳山頂付近を歩く登山者

荒涼とした熊ヶ岳の稜線を進むツアーの一団

 間宮岳から熊ヶ岳の稜線を進む。特に熊ヶ岳は22年前に歩いたはずだが、濃いガスの中だったので、まったく印象がない。荒涼とした火山地形だったことが新鮮だった。なお、熊ヶ岳には冬にスキーで登っている。

旭岳山頂直下の裏斜面を覆うキバナシャクナゲの大群生

ガスの中で、たまたま誰もいなかった旭岳の頂上

 熊ヶ岳から裏旭のコルへ下る。裏旭のキャンプ指定地には、風避けの石が積まれていた。ちょうどひと組がそこで野営の準備をしていた。
 裏旭のコルからは山頂直下までの急斜面はびっしり雪渓で覆われ、標高差200mの登りは、このコース最大の頑張り所だった。
 途中から濃いガスに覆われたが、山頂直下のまだ咲きだしたばかりの淡い黄色の花ばかりで覆われたキバナシャクナゲの大群生はみごとだった。
 5回目の頂上は、たまたま誰もいなかった。しかし、下り始めたら次々と登ってくる人がいた。


噴気孔から蒸気を吹き上げる地獄谷の下部

姿見池の手前で見つけた珍しい白花のツガザクラ。奥はエゾノツガザクラ



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