アポイ岳(810m)C  
[冬島コース]  5人 13,5,28
94,6,5の「アポイ岳〜ピンネシリ」
 04,5,12の「やや早すぎた花鑑賞」へ
12,10,26の「紅葉鑑賞」へ
  函館のメンバーと合流して、9年ぶりに花鑑賞目的で再訪・・・超のんびりモード

5:00 音更道の駅発
登山地点下山
 8:20
 9:45
11:05
登山口(冬島)
休憩小屋(5合目)
アポイ岳
12:40
12:20
11:10
[2:45]所要時間[1:30]

13:00 アポイ山荘(入浴)
13:40 札幌へ
  日高山脈の最南端の西海岸に位置する山で、稜線上に連なる吉田岳やピンネシリを含めアポイ山塊と呼ばれている。とくに、海岸からわずか4kmのところにあり海からの濃霧とカンラン岩という特殊岩質の影響で、80種以上の貴重な高山植物が確認され、そのうち固有種や固有変種が20種確認され、その数は日本一だという。この高山植物の群落は、昭和27年に国の特別天延記念物に指定されて、「花の百名山」としても名高い。

  山名の由来は、アイヌ語で、「アペ・オ・イ(火のたくさんあるところ〜昔、鹿が捕れるように神に祈るために火をたいたこと)」に因る。今でも、この由来を生かし、アポイの火祭りが行われている。

 昨年から連載をしている北海道新聞札幌圏版の「ほっかいどう山楽紀行の1週前の5/17に「アポイ岳」が掲載されたばかりで、その中に、「今年の花時期に訪れたい」と書いておいたこともあり、ぜひ再訪しようと決めていた。たまたま、海外トレッキングにも3度ほどご一緒している函館の山仲間の4人(yamaさん、函館植物研究会長のKuさん、山道楽さん、その友人のKuさん)もこの山に来ていたので、それに合流する形となった(1)

 音更の道の駅で夜を明かし、天馬街道を経由して登山口へ。彼らはすでにスタートしてしまっていたので、後から追いかける形となった。20分ほどで追いつき、その後は花目的の超ビスタリーモードでの歩きとなる。

 登山道へ入って、一番先に迎えてくれたのは、オオサクラソウの群落だった(2) 例年より1週間ほど花が遅れているとのことだったが、この山ならではのサマニユキワリ、アポイアズマギク、アポイタチツボスミレ、エゾキスミレ、ヒダカイワザクラなどがちょうど良い具合に咲いていた。

 幻の花になりつつある念願のヒダカソウは、数年ぶりに1株だけ咲いているという情報と場所を教えてもらった。しかし、葉も見当たらず、花びらも虫に喰われたのか、無残な姿で、教えられなければ、それがヒダカソウだとは判らない状態だった。下山後に寄ったビジターセンターのスタッフも「せっかく数年ぶりに咲いたのに残念です」と話していた。

以下、目に付いた花々
<上段3列は、この山ならではの花々> 

ミヤマアズマギク

サマニユキワリ

アポイタチツボスミレ

エゾキスミレ

アポイキンバイ

ヒダカイワザクラ

サマニユキワリ



数年ぶりに1株だけ咲いたというヒダカソウ
葉も花びらも虫に喰われたのか無惨な姿
下記をクリックすれば、
花パパ・花ママのきれいな写真が見られます
<それ以外の花>

フイリミヤマスミレ

花が大きく茎が短いタチツボスミレ

センボンヤリ

八重咲きのヒメイチゲ

フデリンドウ

まだ蕾のチングルマ

ミヤマオダマキの蕾

5合目からの馬の背とガスを被った頂上

頂上の様子

 5合目でお会いした地元のガイドの方から、道新連載の記事について、「天然記念物のヒメチャマダラセセリは、この山と三国山しかみられない・・・と書かれていましたが、古い文献はそうなっていますが、現在は三国山は間違いです。」との助言をいただいた。あの写真を撮った時点で、調べたときにはそう書かれていたので、それ以降確かめなかった・・・。

 夕方には札幌へ着きたかったので、8合目からは別行動で頂上まで急ぎ、13:00には下山し、アポイ山荘で汗を流した。


○HYML(北海道の山のメーリングリスト)懇親会

 アポイ岳を下山後、札幌へ。まずは、北海道新聞車社へ寄り、「ほっかいどう山楽紀行」来週掲載予定の「大千軒岳」の原稿の校正をした。いつもは自宅へFAXで送ってもらうのだが、今回は旅行中なので、担当編集委員のKuさんと直接お会いしての作業だった。

 その後、つぼ八札幌駅前店で開催されたHYML懇親会へ参加。この懇親会は発足以来14年間欠かすことなく毎月開催されている。このMLは自分が創設メンバーの一人だが、最近はご無沙汰でほぼ1年ぶりの参加だった。

 最近はやや少なめになっていて20人ほどの参加だったが、中には「坂口さんが参加するというので、自分も参加しました」というメンバーが何人かいて、とてもうれしかった。人数が少ないので、みなさんとじっくりお話ができた。結局二次会へも参加し、珍しく12時までの最後のメンバーとなってしまった。


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