タダパニ(2725m)7:20〜10:40デウラリ(2970m)<昼食>11:50〜12:30デウラリ峠(3150m)〜14:00ゴラパニ(2900m)
○急な下りから谷を越え、さらに沢沿いの道をデウラリへ
今朝も、朝になったら晴れて、サウスやマチャプチャレがその姿をくっきりと見せてくれる(1,2)。朝日の中で朝食を摂り(3)、ストレッチを念入りにしてスタート。今日はアップダウンの激しい行程である。
いきなり急なシャクナゲ林の道を谷底まで下り、谷を越えて、再び急斜面を登り返す。1時間ほどでサウスやマチャプチャレがくっきりと見渡せる展望台のようなバンタンティへ登り切って休憩。
再び、谷底目がけて下り、左岸が断崖絶壁となって切り立つ沢沿いの右岸の道をコル目がけて高度を上げていく(4)。今日は、これまでのコースに比べて、道端にいろいろな花が目に付く行程である(右側に配置)。
高度を上げていくと、いい匂いが漂ってくる。その発生源は、あちこちに咲いているジンチョウゲの花である(5)。左岸の段顔絶壁の岩の上に動く小さな動物を見つける。なんとナキウサギである。その可愛い姿が疲れを癒してくれる。やがて、高度を上げていくに連れてシャクナゲが少なくなり、針葉樹が多くなってくる(6)。
10:40、昼食場所のロッジ街のデウラリ入り口へ到着。この辺りの標高は3000mに少し届かないくらいの高所なので、下では満開だったシャクナゲもまだ蕾の状態が目に付く(7)。
チャパティ、インスタントラーメン、カボチャのマヨネーズ和え、コロッケなどの昼食を摂り、のんびりくつろぐ。
1リットルのペットボトルに入ったミネラルウォーターを買ったら、80ルピーであった。下では50ルピー、さらに70ルピーと標高に連れてだんだん値段も高くなるようである。
○デウラリ峠を越え、尾根道を下ってゴラパニへ
昼食後、再び沢沿いの道をコルまで登り詰めて方向を変えると、シャクナゲ林の快適な尾根道となる。40分で、今日の最高地点であるデウラリ峠(3150m)を越える。本来であれば、これまで目にすることがなかったダウラギリ山群との対面が叶うところではあるが、残念ながら、連日のパターンで、午後からヒマラヤ山脈の方を覆う濃い雲が邪魔で見ることが出来ない。これも明日の朝に期待するしかないようである。
尾根道を下っていくと、左側の急斜面が草地になった地点に出る(8)。そのピークにタルチョが飾られた石組の壇があり、その上に登って集合写真を撮る(9)。その下の草原に、サクラソウの大群落が広がっていた(右の花の一番下)。これまで2回のネパールトレッキングでは花の大群落は目にしたことがないので、非常に珍しい現象である。
あとは、下に見えるこのコース最大のロッジ街のゴラパニまで下るだけである。高度を下げていくと、再びシャクナゲ林の尾根道となってくる。左手に明日の早朝登るプーンヒルが見えている(10)。
14:00、今日のゴール地点のゴラパニのカマラロッジに到着(11)。
一休みして、ロッジ街をブラブラしようと思ったら、雨が落ちてきて、出鼻をくじかれる。雨の切れ間を縫って出掛けてお土産を買ったりしたが、直ぐに本降りになる。大きな切り株を背に積んで運ぶラバの一団をカメラに収めて(12)、再びロッジに戻り、部屋の中で本を読んで過ごす。