5日目 4/03 ガンドルン〜バイシーカルカ〜タダパニへ

ガンドルン(1950m)8:00〜10:45バイシーカルカ(2500m)<昼食>12:00〜13:10タダパニ(2725m)

○アンナプルナサウスやマチャプチャレを間近に見ながら500mほど登ってバイシーカルカへ


  
 6:00、直ぐ目の前に迫るアンアプルナ・サウス〜ヒウンチュリ〜マチャプチャレの連なりに朝日が当たるところをロッジの屋上からジッと待つ。やがて、サウスの東側が輝いて、徐々に正面の方に日が当たってくる。それに連れてマチャプチャレが逆光の中に霞んでくる(1)

 今日の行程は短いので、遅い朝食後、記念写真を撮り(2)昨日のハードな登りでのダメージを受けた体をほぐすためにも、じっくりとストレッチをして、スタート。

 午前中のバイシーカルカまでは500mほどの登りである。最初は石畳の道で、アンアプルナ・サウス〜ヒウンチュリ〜マチャプチャレを眺めながらの快適な歩きである(3)また、日陰が多く、涼しいのがうれしい。これから向かう山の斜面がシャクナゲで赤やピンクに彩られているのが見えてくる。

 高度を増すに連れて、マチャプチャレの右側にアンナプルナW峰と尖ったU峰が頭を見せるようになるが、逆光でうまくカメラに収めることができないのが残念である。

 道端には、スミレの仲間(4)マムシグサの仲間の花(5)やサクラソウの仲間の花が目に付くようになる。やがて、沢沿いの道になると、険しい急な山道となってくる。今年の冬の大雪で土砂崩れがあり、至る所に倒木を目にする(6)











  10:45、歩き始めて3時間弱で、500mを登り、紅白のコントラストが美しいシャクナゲとコブシに迎えられて(7)昼食場所のバイシーカルカへ到着。

○苔蒸したシャクナゲの純林を抜けてタダパニへ

 ざるうどんと巻きずし、フルーツサラダの昼食を摂り、12:00にバイシーカルカを出発。まもなく、屋久島の白谷雲水峡のもののけ姫の森を想わせる苔むしたシャクナゲの純林へと入っていく。まさに、屋久杉をシャクナゲの木に変えただけの雰囲気を漂わせる森である(8)中には幹の太さが1mを越えるような大木もあり、高さが30mほどで競い合い、その上に花を付けているという状態である。足下には花びらが絨毯のように敷き詰められているところもある(9)

途中の明るく開けたところで、シャクナゲの花を眺めながらの休憩タイム(10)その後も、再びシャクナゲ林の中を潜って歩く。今日のゴールであるタダパニに近づくと、木の上に顔が黒くて毛が白い大きな猿を目にするようになる。ラングーンという猿だそうだ(11)

 やがて、ロッジ街のタダパニに入っていく。その一番高いところのシャクナゲの森をバックに建っているのが、今日の宿泊ロッジのホテル・パノラマポイントである(12)まだ、13:10といううれしい時刻である。山を眺めながら、のんびりひなたぼっこでもしたい気分であるが、パノラマポイントなのに、肝腎の山は、連日午後になると黒い雲に覆われるパターンで、全く目にすることができない。ここもまた明日の朝に期待である。

 露店の土産物屋を眺めて買い物をしたり、高台にあるヒンズー教のお寺を眺めたりして、まったりとした時を過ごす。

 夕方になって、日が陰ると、3000m近い高所なので、寒さを感じるほどである。夕食時にはテーブルに下にオガ炭の火鉢を入れてくれた。テーブルの周りが厚い毛布で囲まれているので、炬燵のような感じでポカポカと心地よかった。夕食は、エンドウ豆ご飯と体の温まるおでんスープに一同感激。その他にオクラのタタキ、白菜の漬け物、なすびの油炒め、野菜サラダであった。
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