3日目 4/01 カトマンズ〜ポカラ〜チャンドラコットへ

カトマンズ8:40〜<航空機>〜9:05ポカラ(900m)9:30〜<専用車>〜10:30ルムレ(1450m)
ルムレ10:35〜<徒歩>〜11:50チャンドラコット(1550m)


○国内機と専用車でトレッキングスタート地点のルムレへ


 早く寝たお陰で4:00過ぎには目が覚め、これから5日間は浴びることが出来ないシャワーで念入りに体を清める。6:30にはついつい食べ過ぎの朝食バイキング、7:30にはホテルを出発し、カトマンズ空港へ向かう。30人乗りの小型機は、ほぼ同日程で同じコースをトレッキングをする同じアルパインツアーの16人グループと、外国人4名で満席となった(1)

 やがて、右側の窓からマナスル(左の鋭鋒)などの山々が見え(2)、さらに、ネパール第2の都市であるポカラ上空に差し掛かり(3)、わずか25分で、ポカラ空港へ降り立つ(4)

人口10万人ほどのポカラは、ネパール随一の避暑地で風光明媚なところらしいが、滞在することなく、直ぐに迎えに来ていたサーダーと3人のシェルパとともに、日本ではお目に掛からない現地仕様のビチビチ20人乗りのトヨタハイエースに乗り込む。ポカラからのヒマラヤ山脈の山々は薄いガスが邪魔してお目に掛かれない。

 トレッキング開始地点のルムレまで標高差550mの簡易舗装の道をジグを切りながらどんどん登っていく。高度を上げて行くに連れて、雲海の上にアンナプルナ・サウス峰などが見えてくる。

 1時間ほどで、ルムレという小さな村に到着。専用車と別れて(5)ここからがトレッキング開始である。なんと、直射日光で32℃もあるが、日本と違いカラッとしているので、我慢できない暑さではない。

 ○超ビスターリモードのトレッキングでチャンドラコットへ

 普通に歩けば30分ほどの今日の宿泊地チャンドラコットまでの道を、時間的余裕がたっぷりあるので、段々畑の中に点在する村や人々の暮らしの様子、植生などをたっぷり堪能しながらの超ビスターリモードで歩く。

 段々畑の斜面に立ち並ぶこの辺りの家は、壁も屋根もスレートの石造りで(6)さらに、道の石畳みも石垣もそのスレートが利用されている

 車は走れないが、電気も引かれ、湧水を利用した常時水が出ている共同水道があちこちに点在する。共同洗濯場では、石の上に擦りつけて洗濯をする姿も目にすることが出来た(7)

 さらに、道の途中でイグアナに似た小型のトカゲを見つける(8)。それほど多くはない花の中にも、花の専門家であるKuさんもなんの仲間か不明な黄色の花を多く目にする(9)

 あまり歩きが遅いので、キッチンスタッフが到着後に飲むはずのレモネードの入ったやかんとカップを持って、途中まで来ていた。

標高差にして100mほど登り、11:50に今日の宿泊地であるチャンドラコットの菩提樹の大木の前に建つ高台の一軒宿・ホテルニルバナという我々で満杯の小さなロッジに到着(10)本来であれば、アンナプルナ・サウス峰〜ヒユンチュリ〜マチャプチャレが見えるはずなのだが、その方向を覆った黒い雲で見ることが出来ない。反対側には深い谷の斜面を覆う段々畑や点在する家々などの風景が広がる。

○昼食後、半日をのんびり過ごす

 部屋割り後、顔洗いのお湯が配られる。屋外のテラスで、先に着いていたキッチンスタッフによる初めての昼食である(11)メニューはインスタントラーメン、サンドウィッチ、ジャガイモの揚げ物、野菜サラダ,、缶詰の魚であった。

 昼食後、まずはツアーメンバーの自己紹介が行われた。我々の他は、長崎の女性3人組と熊本から一人で参加した男性1名であった。女性長崎3人組はとてもその年齢には見えないほど若々しいメンバー中最年長の元事務関係の仕事に携わっていたという方と元幼稚園教諭の40代の女性2名、熊本から参加した男性は、私より1歳若い現役の不動産鑑定士である。

 その後、ツアーを支えてくれるスタッフの紹介が行われた。スタッフのリーダーであるサーダーはこれまでで最も若い29歳にもかかわらずサーダー歴6年のハッサンという男性であった。シェルパが3名、コックの他にキッチンスタッフが5名、ポーターが8名の合計19名である。

 その後、1時間ほど近く、そこから先の道を散策がてら植生の観察をして時間を潰す。ロッジの裏側に学校があった(12)中を覗くと、ランタンで見た教室と同じように、長椅子と長机がセットになった学習机が土間に雑然と数個並び、黒板が設置されているだけの粗末な教室であった。
 
 15:00のティタイム後、長崎の女性3名組にツアー全員でのババ抜きのトランプに付き合わされる。トランプをしたのは20年以上振りであるが、10人でのババ抜きというのも初体験である。人数が多いのでなかなか終わらない。しかも、ババが残ったものはワンフレーズでもいいから歌を歌うという罰ゲームである。なんと、トップにババが残ったのは私であった。「函館の女」の前奏付きのワンフレーズでお茶を濁した。2度目はKuさんで、なぜか「蛍の光」を歌ったことを幸いにゲーム終了となった。

 その後、来た道を戻り、再びブラブラ民家や植生を観察しながらの散策。18:00からの夕食は、なんとカツ丼、豆腐とワカメのみそ汁、はるさめの炒め物、オクラのごま和え、ほうれん草のおひたし、野菜サラダであった。これまでもアルパインツアーのネパールトレッキングは、常に日本料理が中心で、特に新鮮で豊富な野菜料理が多い。

 その後、満月の下、谷合の斜面に点在する家の灯を眺めながらお喋りをし、20:00にはベッドに就いた。しかし、一人部屋にもかかわらず熟睡できずに、2時間置きにトイレに起き、急な階段を上り下りした。しかし、夜半からアンナプルナ・サウス峰が見えるようになり、朝の展望に期待を持つことが出来た。

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