8日目(7/8) ツエルマット〜ティッシュ〜シャモニ〜モンタンベール
                          <山上のホテル・モンタンベール泊>
 
時刻 行 動
8:30
9:00
11:10
11:40
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14:00
15:00
15:30
ツェルマット(列車)
テッシュ(専用バス)
国境を越えフランスへ
シャモニ
(自由行動)
シャモニ(登山電車)
モンタンベール(1913m)
雪の洞窟見物
 
 今日はツェルマットを後にして、国境を越えてフランスのシャモニへ、さらに、山上のホテル・モンタンベールまでの移動日なので、ハイキングはない。しかし、シャモニの町散策とホテルに着いてからの氷河に作られた氷の洞窟見物が楽しみである。

 ツェルマットから列車で隣駅のテッシュまで移動し、そこから専用バスに乗って、両側にブドウ畑の連なるローヌ谷をひた走る。その中心都市のシオンを通ると、丘の上に古いお城のような物が見える。2時間ほど走って、国境を越えフランスに入る。厳しい検査もなく高速道路のゲート並みの調子で通過して、わずか30分でシャモニの明日と明後日連泊するホテル・モルガンに到着。

 ホテルにスーツケースを預け、町に出る。観光客でごった返す中心街で、まず両替をする。1ユーロ=142円であった。その後、昼食を摂り、明日の昼食や今晩のビールなどの買い物をし、町をブラブラする。町から見えるはずのヨーロッパ最高峰のモンブランは雲の中であるが、その下の氷河はシャモニの町の直ぐ上まで来ているのにはビックリする。

 登山電車に乗り、今日のホテルのあるモンタンベールへ向かう。モンタンベールはメール・ド・グラス氷河を眼下に見下ろす尾根の上にある。この氷河の奧には、アイガー、マッターホルンとともにアルプス三大北壁で有名なグランドジョラス(4208m)が見えるはずであるが、これも雲の中である。総石造りのホテルに入って驚く。このホテルは1879年に建てられたもので、すでに125年も経っているのである。しかも、最近修復されたとはいえ、内部の木の壁や家具・調度品も当時のままを維持していて、まさに歴史的建造物そのものである。おまけに、中にはこの付近の登山や鉱業の歴史博物館も兼ねている。さすが、部屋にはトイレもバスもなかった。営業は7、8月のみだそうである。

 時間も早いので、一休みして、駅の下にあるもう40年も続いているという氷河をくり抜いて作られている氷の洞窟見物に出掛ける。ゴンドラで氷河の上まで下り、さらに階段を下っていく。氷河の縁に穴が3ヶ所開いているが、下の二つは昨年と一昨年のもので、氷河が1年に100mほどずつ移動している証拠でもある。橋を渡って氷の洞窟の中へ入っていく。毎年、4ヶ月掛けて掘るのだそうである。奧には、氷の彫刻が展示されている。ホテルの周りには、水晶博物館や動物博物館もあるのだが、すでに時間が遅く閉館していた。 

ホテルの部屋から朝日に輝くマッターホルンに別れを告げる。
ハイキングの途中でこんな姿を見たかった!

夜明け前の町の上で輝くマッターホルン

ローヌ谷の中心都市シオンの丘の上に建つ古いお城
(車窓から)

シャモニの町の中心街に建つモンブラン初登頂の二人の銅像
〜指さす先にはモンブランが見えるはず

登山電車の駅舎にて
車座になっておやつタイムの幼稚園児

雨の中のモンタンベールとメール・ド氷河
奧にはグランドジョラスが見えるはず

氷河のドテッ腹をくり抜いた氷の洞窟
左の2つの穴は昨年と一昨年のもの

氷の洞窟の内部の氷の彫刻

築125年の総石造りの山上のホテル・モンタンベール

当時のままの様子を残す部屋

125年前にタイムスリップしての夕食会


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