フップシ岳(1225.4m) 
 足寄峠ルート 単独 山スキー&かんじき 13,3,25
雌阿寒岳北隣に聳えるフップシ岳に足寄峠からピストン
 
6:45 鹿追道の駅
登山
地点
下山
 8:05
 9:45
10:15
足寄峠
スキーデポ(1100m)
頂 上
11:25
10:50
10:45
[2:10]
「所要時間」
[0:40]

12:00 雌阿寒温泉・野中温泉(入浴)
15:00 足寄道の駅(車中泊)

 雌阿寒岳の北隣に山頂まで黒々とした針葉樹林で覆われ、端正な山容で聳えるフップシ岳(1)(釧北峠から撮影)。フップシとは、アイヌ語で「トドマツの多いところ」の意だか、登ってみたら、トドマツよりアカエゾマツの方が断然多かった。ちなみに、支笏湖畔の風不死岳も同じ語源である。

 二等三角点が設置されていて、点名は風伏岳。登山道はないので、主に積雪期に登られている山である。検索しても結構ヒットする。

 せっかく然別湖周辺まで来ているので、残りの3日間を道東の山にこだわりたかった。天気は良い方に外れたので、昨日まで一緒だったヤマちゃんの勧めで、1週間前に登ったという阿寒のフップシ岳へ向かった。

 登山口は、国道241号線の標高645mの足寄峠(2)かんじきを持参して、山スキーでスタート。すぐにエゾマツとトドマツの混合林へと入っていく。昨日のものと思われるボーダーのスノーシューの登りのトレースと下りのシュプールが残っていた。 



スタートしてしばらくは、斜度も緩く、樹林もそれほど混んでいない上に雪も柔い。帰りの滑りが楽しめそう(3)


 750m付近から小さな沢地形に入る。あちこちで林道や作業道と交差する(4)。標高を上げていくと徐々に斜度がきつくなり、木の密度も濃くなってくる。覚悟していた900mより上は、雪もボコボコで堅くなってくる。しかし、尾根は広いので、大きくジグを切って登るようにした(5)


しかし、1100m辺りから林の中は雪が堅く、雪の柔らかいところもモナカ雪になってきた。スキーでの下りは難儀しそうなので、かんじきに履き替える(6)スキーと違って直登できるので効率はよいが、ときどきズボッと踏み抜くところもある。かんじきに履き替えて20分ほどでちょっと開けた頂上に到着。目の前に凍結した白い阿寒湖と端正な雄阿寒岳が広がっていた(7)


北西方向には明日登る予定のイユダニヌプリ(左奥)と伊油谷岳(右手前)も見えた(8)。登山道もない山なのに、頂上標識が設置されていた。結構人気の山らしい(9)無風で、天候も良いdので、珍しく30分ほどものんびりした。



 すぐ南隣の雌阿寒岳は、頂上からは木が邪魔で見えなかったが、少し下ったらすぐ近くに活火山独特の荒涼とした姿を見せていた(10)

 わずか5分で、スキーデポ地点まで下った。しかし、下りのスキーは、900m辺りまでは薄い新雪の下がボコボコに氷化している上に急斜面なので、横滑りの連続で慎重に下りた。ボードのシュプールも同じように苦労していたようだ。900mより下は、斜度も緩み、雪も柔らかくなり、それなりの滑りを楽しむことができた。

 下山後、明日の登山口となる釧北峠の偵察に行った。昨日のものと思われるスノーシューのトレースがあった。その後、雌阿寒温泉の野中温泉へ。200円で湯量豊富な100%源泉掛け流しの温泉は最高!(11)。足寄まで戻って洗濯と買い物の予定だったが、コインランドリーはなかった。そのまま足寄の道の駅で車中泊態勢に入った。



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