[40] 雄阿寒岳(1371m)  [阿寒湖畔コース]  94,8,6(土)天候・晴れ

予想以上の複雑な頂上地形と、頂上からしか見えないパンケトーとペンケトーの神秘的な青さが魅力。

8:45 雌阿寒岳オンネトー登山口
登山  地点下山
 9:20
10:20
11:05
11:50
登山口
3合目
5合目
頂上
14:40
13:50
13:20
12:45
[2:30]所要時間[1:55]
16:00 中標津・養老牛温泉着
阿寒富士からの雄阿寒岳 早朝登山の雌阿寒と阿寒富士を下山し、オンネトーの湖越しにその二つの山を眺めながら一端国道に出て、阿寒湖温泉街を抜け、阿寒湖畔の雄阿寒(1)の登山口へ移動する。

 すでに数台の車の駐車している登山口から阿寒湖岸を進み、阿寒湖から流れ出る阿寒川に沿って下ると、川の曲りのよどみがそのまま大きな沼になったような太郎湖に出る(2)。今度太郎湖は次郎湖を左に見ながら尾根の斜面をトラバース気味に進む。 雌阿寒と同じような針葉樹林であるが、林床にはもっと植物が少ない中を大きくジグを切って進む。
5合目からの雌阿寒岳と阿寒富士
  4合目辺りから視界が開け、樹間から阿寒湖や雌阿寒が見える。5合目(どういう訳か、実際は7〜8合目くらいの距離である)は、まさに阿寒湖や雌阿寒の展望台である(3)。そこからは、ハイマツを中心とした灌木帯となり、傾斜が緩くなり、台地状の道となる。
頂上ドーム
 その少し上で、数日前にニペソツ山で出会った神奈川の青年が下りてくるのと感激の再会をする。ニペソツで別れるとき、お互いの計画から「また、きっと会えるかもしれないね。」と話していたのだが、やはり実現する。一日雨で足留めを食らったので遅れたとのこと、「明日、また斜里岳で会いましょう。」と別れる。すがすがしい青年である。

 そのあと6、7、8合目が立て続けに表れる。8合目には、イワギキョウが咲き乱れる旧陸軍の気象観測所の名残があり、目指す頂上が間近に見える。 山頂部は意外と複雑な地形をしている。8合目からは火山岩や礫の道で、二つの火口跡やいくつもの小ピークを見ながら進む。表面には、目指すドーム状の頂上が見え、上に寛ぐ人々の姿も見える。(4)

  頂上には、7人が休んでいた。阿寒湖は北端部しか見えないが、この山頂からしか全容が見えないといわれるパンケトーとペンケトーの神秘的な青さを見下ろしながら(5)(6)、昼食をとる。遠くに霞む斜里岳や大雪連峰や阿寒近辺の展望を楽しみながら、上半身裸になってTシャツを乾かし、近くに座っている人たちとおしゃべりしながら、昼食を摂り、1時間近く休憩する。
頂上からのパンケト−ペンケトー
 遅かったので、もう登ってくる人はいないと思ったが、下り始めたら、結構登ってくる人がいる。下りの5合目で年配の夫婦が休んでいる。「まだ5合目だって。まだ半分なんだね。ここで戻ろうか。」と話している。実際はすでに7合目以上の地点であるし、確かにここまでの登りはきついが、ここから上は楽勝である。そのことを話してやると、元気に出発していった。本当に紛らわしい標識である。

 下山して、まっすぐ会合のある中標津・養老牛温泉ホテル大一を目指す。早めに到着したので、まだ誰もきていない。ゆっくり温泉に入り、缶ビールを2本も空けながら、他のメンバーの到着を待つ。


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