赤井川左股沢遡行(亀田川上流)  
<赤井川右股沢〜第二湿原> 2名  13、6,08

今年の沢初めとして、我が函館市民の水源のひとつの沢を遡り、予想以上の滝を楽しむことができた

6:00 自宅発
登山
地点
7:00
7:45
8:35
9:20
1005
入渓地点(600m)
F1(700m)
F4(800m)
藪突入(900n)
第二湿原(1050m)
[3:05]所要時間
下山 地点
10:20
10:50
12:10
12:45
第二湿原
袴腰岳
第2登山口
入渓地点
[2:25]所要時間
13:30 昭和温泉(入浴)
14:30 帰宅

  函館市民の水瓶となっている新中野ダムの上の赤井川林道に設置されている案内板によると、赤井川右股沢と左股沢があり、その両方に滝マークが書かれている(1)しかし、その遡行記録は見当たらない。袴腰岳と烏帽子岳のコルへ突き上げる右股沢は、2年前の秋に単独で遡ってみて、意外に多くの滝を楽しむことができた。

 今回は、SHOさんの提案に乗って、今シーズンの沢始めとして、左股沢へトライすることにした。こちらの情報も案内板の滝マーク以外の情報はまったくない。地図で確かめたら、この左股沢は烏帽子岳の北側の第二湿原へ突き上げている沢だった。 赤井川林道を進み、この沢の下を潜る地点から入渓(2)

 
 30分ほどで岩盤を流れるナメが現れ、滝の出現を期待させる(3)。案の定、まもなく700地点で期待通りに最初の滝が現れた(4)ここはホールドの多い右端を直登することができた。


ここから750付近まで、いくつかのナメ滝が続いた (5)それを越えると単純な沢になり、「もう核心部は終わったのか」とちょっと物足りなさを感じて遡っていった。ところが、地図を見てもしかしたらと期待していた800m〜850mの右側が崖となっているところでは、雪渓を越えて(6)、左へカーブしたら々と滝が続いて現れた。


 まずは、800地点の2段の滝・・・ここは、右の藪を高巻いた(7)。さらに続いて820付近の滝・・・ここは左の合流する小滝を利用し、途中から左端を登った(8)。


続いて、右側に続いた崖が終わる850付近地点で、上に大きな岩を引っかけた感じで載せている滝が見えてくる(9)。近づいて下に到着すると、その両側も垂直に近く、直登は不可能である(10)少し戻って、急な藪斜面を左から高巻いて途中から眺めたら、その上にもナメ滝が続いていて、さらに高巻いた。

 その滝を越えたら、もう滝はなくなり、平凡な沢に戻り、徐々に水量も減り、狭い沢となった。

 やがて、笹が覆い被さり、それらをかき分けていくと900付近で源頭地形にぶつかり、水流がなくなる。二股では水流の多い左へ左へと進んだが、950m付近で源頭地形にぶつかる。GPSで確かめたら、予定の沢の右を進んでいる。しかし、水流は左には見当たらなかった。多分伏流していたのだろう。

 沢型は諦めて、そのまま笹藪に突入。幸い太いネマガリダケでなかったことが助かった(11)

 やがて、1000付近で、雪渓の残る沢型に出た。それが左からカーブしてきたゴール地点の第二湿原へ続く沢型だ(12)あとは、再び現れる水流の上に被さった笹をかき分けて登っていった。


 ゴール手前で、ちょうど見頃のタカネザクラが迎えてくれた(13)このタカネザクラは横津連峰に多く、この時期あちこちで楽しむことができる。やがて、湿原の縁に出る(13)左側を辿って行くと巴スカイラインの登山道に出た。ちょうどそこへ横津岳の方から女性の2人連れやってきた。我々の身体に群がる蚊かブヨかハエか分からない大群に驚いていた。

 帰りは、距離は長いが登山道を下ることにした。烏帽子岳のピークには寄らず袴腰岳を経由して下った。袴腰岳頂上には顔なじみの函館のHYMLメンバーのSさんが休んでいた。結局遡行時間より40分ほど早くゴールすることができた。予想していたよりは多くの滝を楽しむことができて、今シーズンの沢始めにしては上々のスタートだった。

沢や帰りの登山道で目についた主な花々

シラネアオイ

ミヤマエンレイソウ

ノウゴウイチゴ

ミヤマスミレ

ミヤマキンバイ

ツバメオモト



「山行記目次」へ   HOME

inserted by FC2 system