愛子岳(1235m) 
<小瀬田コース>  単独  15,05,11
朝には頂上まではっきりと見えていたのに、頂上に着いたらガスに巻かれて展望がなく残念だった

4:51 Aコープ前からバス乗車
5:10 小瀬田下車
登山
地点
下山
5:15
5:40
7:50
8:20
バス停
登山口
1050地点
頂 上
11:10
10:40
 9:00
 8:35
[3:05]所要時間[2:35]
11:13 小瀬田バス停乗車
12:00 民宿やくすぎ荘着
愛子岳(1235m)は、宮之浦岳、黒味岳、モッチョム岳、太忠岳とともに、「九州百名山」に選ばれている山ある。鋭く尖った三角錘状のピークを持つ非常に目立つ山である。山頂からの眺めの美しさは、島内随一と言われている。

 敬宮愛子さまと同じ名前で、愛子さまの誕生以来人気が高まり、一時多くの登山者が訪れたらしい。

 気になる山名の由来は、男川と女川にかかわる悲恋伝説のヒロインの名に因んでいるとのこと。帰りのバス停から一緒にバスに乗った方が「愛子岳という名前は、うちの先祖が付けたと言われている。昔は別の名前があったらしい」と話していた。

台風の影響で午後から崩れるとのことで、まだ暗いうちに、宿の近くのバス停を4:51に出るバスに乗った。登山者のためのバスだか、この時間に走っているのが凄い。 昨日のようなガスで山が見えなかったら止めようと思っていたが、バスから尖った山頂部も見えていた。天気もまあまあのようだ。

 小瀬田で下車し、標高50mから3km先の登山口を目指して林道を歩く。林道手前から夜明け前のシルエットの愛子岳がくっきりと見えている(右画像)。35分で登山口到着。まだ暗い登山口には、先行者の車と準備をしている人の車。

 登山口からはずっと頂上までアップダウンのない登り一方の尾根道だ。下の方は明るい尾根で、800mまでは急な登りが続く。足下の岩や石は滑る堆積岩である。800mから1050mまでは緩やかになり、歩きやすい。この辺りから植生が密になってくる。屋久杉は見当たらないが、切り株らしいものはいくつか見られる。1050m付近には密度の濃い植生が見られる。

 1050付近からが尖った山頂部への核心部である。足下の岩や石は他の山と同じ花崗岩に変わっている。ロープや木の根を頼りの急登を登っていくと、岩場の基部に出る。この辺りからガスに覆われ始める。右上に花崗岩の岩壁が続く。先行者が下りてきたが、ガスで何も見えないと言う。さらに岩盤の上を登っていく。幸いに、その上に続く頂上は怖い岩の上でなく、灌木の生えた広く平らなところだった。

 朝の内は期待していた展望だが、どうやら頂上付近だけがガスで覆われているようだ。ときおり一瞬だけ、宮之浦岳を中心とした稜線が見えるが、すぐに隠れてしまう。朝食代わりに用意してもらったおにぎり弁当を食べて粘ったが、無理なようである。諦めて下山開始。

 下山して行くと、上空が晴れて来た。あとから登ってきた6名が羨ましかった。しかし、下山して見上げたら、山頂部だけがガスで覆われたままだった。 昨日も展望には恵まれなかったが、雨に降られなかっただけても良しとしよう。コンビニで缶ビールを買ってバス停へ。3分後に来たバスに乗り、昼には民宿に戻った。


県道から登山口までの林道入口

登山口の説明板

標高200mごとに設置されている階層別植生説明板

下の方は明るい尾根道が続く

満開状態のサクラツツジ

屋久杉の切り株か?

ヒメシャラの根張り

1000を超えると、植生が密になってくる

1050付近の林

1050m付近から斜度が急になり、足下の岩は花崗岩に変わる

ロープが設置された岩場

右上に大きな岩場が見える

岩盤の上を登って行く

頂上は岩塔や岩峰ではなく灌木の生えた

石造りの祠

頂上にて

一瞬だけ覗いた宮之浦岳の稜線

下山時に一瞬だけ岩場から見えた海岸までの展望

下山したら、頂上付近はガスで覆われたままだった

「愛子岳岳参りの由来」の碑

◎半日繰り上げての離島

 これで計画してきた3山と島内巡り観光も、天気には恵まれたとは言えないが、すべて終えることができた。心配なのは、台風6号だ。明日の10時頃には屋久島に一番近づくらしい。
 予定では、明日の9:55発の飛行機で鹿児島と羽田で乗り換えて、函館まで帰るはずだった。
 明日、もし欠航になれば、それができなくなる。空港に問い合わせたら、本来は格安のツアープランなので変更はできないが、台風の影響なので特別に変更を認めてくれると言う。
 ツアープランの羽田までの部分を、伊丹で乗り換えの15:10便に変えくれた。 民宿の代金の戻らない1泊分のキャンセルは痛いが、風呂にも入って14時まで過ごさせてもらった。
 18時過ぎには羽田空港に到着。空港に近い蒲田のカプセルホテル(3200円)に泊まり、翌日予定の便で函館へ戻った。

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