愛別岳(2112.4m)B
愛山渓コース、 単独、15.9.17
A09,9,14「黒岳からの愛別岳」
@96,7,26の「黒岳からの愛別岳」

過去2回、愛山渓コースから登って天候に恵まれず撤退している。そのリベンジがようやく叶った

5:30 上川町市街地駐車場発
登山
地点
下山
 6:35
 9:35
10:20
11:05
愛山渓
永山岳
愛別岳分岐
愛別岳
15:20
13:00
12:25
11:45
[4:30]
所要時間
[3:35]

15:30〜16:05 雲井ヶ原往復
16:10 愛山渓温泉(入浴)
17:30上川町市街地駐車場(泊)
 表大雪の北端に位置するこの愛別岳(2112m)は、穏やかな山が多い表大雪の中では、異端児的な荒々しさが魅力の山である。また、見る角度によっては、ほかの山からやや離れているので独立峰的にも見える。

 登る人も少なく、ワイルドながらも静かな山を楽しむことができる。

 前日、「北海道ガーデンショー2015大雪」のメイン会場である「大雪森のガーデン」から、あまり目にすることのない新鮮な角度で、一番手前に尖った山頂を眺めることができた(1)

 過去2回登っているが、いずれも黒岳からである。その前に、愛山渓から2回トライしているが、どちらも雨やガスに見舞われて、永山岳や安呂間山から撤退している。今回は、そのリベンジだった。


 これ以上望むことができないほどのスカッ晴れの下、愛山渓温泉の屋根の奥に、愛別岳の山頂部を眺めてスタート(2)
 すでに車が10台以上、バスも停まっていた.
 登り始めてまもなく、10数人のツアーを追い越す。50分ほどで昇天の滝と紅葉で彩られた永山岳斜面が見える(3)


 その後、15分ほどで村雨ノ滝のそばを登る(4)渡渉して、永山岳への登りにかかる。 ハイマツ帯の中の露岩の歩きづらい道を登って行く。
 振り返ると沼ノ平の青空を映した沼と湿原の黄金色とハイマツの緑のコントラストが美しい(5)
 途中で追い越した同年代の男性から「もしかしたら?」と声を掛けられた。旭川の方で、「いつもブログ楽しみに拝見しています」とご挨拶をいただいた。今日のこちらの愛別岳に登ることも知っておられた。下山後も駐車場で再会した。最近このような出会いが非常に多い。うれしいことだ。


 さらに登って振り返ると、越えて来た斜面の紅葉が広がっている(6)
 マイマツ帯を抜け、チングルマやウラシマツツジの草紅葉が広がり、その先に越えなければならない永山岳が見える(7)


 ちょうど3時間で、永山岳到着。目の前に愛別岳がど〜んと聳えている。右手には荒々しい火山地形の地獄谷や大覗谷(8)


 さらに岩礫の斜面をトラバースするように、高度を上げていく。
 比布岳の手前の愛別岳分岐に到着。南側には、旭岳や中岳の連なり、左奥には白雲岳も見えている(9)
 足下に、見落としそうな「愛別岳」と書かれた小さな標識が立っている。これが愛別岳への分岐である。その先にはアップダウンの激しい火山灰むき出しの吊尾根と愛別岳が見える(10)
 いよいよ核心部の歩きである。これで3回目なので、見た目よりずっと怖いところはないが、最初ここを歩いた時には、どんな歩きなのかワクワク・ドキドキしながら歩いたのが懐かしい。


 吊尾根を越えると、今度は岩登りもどきのルートになる(11)ポールが邪魔なので、岩場の取り付き部分にデポする。
 上から、朝ものすごいスピードで追い越して行った若い男性が下りて来た(12)
 「初めてなので、どんな怖いところがあるかと思ったが、まったく心配することはなかった。見た目より楽でした」と話されていた。


 右手には、比布岳北斜面のみごとな紅葉が広がっていた(13)


11:05、4時間30分で、3度目の頂上に到着。ほかの山には立派な標識があるのに、ここは三等三角点と棒杭だけだった。前回あった標識は見当たらなかった。
後ろに連なる北大雪の、ニセイカウシュッペ山〜朝陽山〜平山、右側の武利岳〜武華山も紅葉が進んでいるようだ(15)
少し先へ行くと、双耳峰を形成する北峰の岩峰が見える(16)
 

層雲峡の岩壁の上の朝陽山〜ニセイカウシュッペ山〜平山をズーム(17)
無風快晴の下、40分ほど、のんびりと大パノラマを満喫し下山開始。岩場を下りたら、空身の3名が登って来た(18)


 下山後、往復40分ほどで往復できる雲井ヶ原からの愛別岳も見たくて、往復した。湿原の先に、愛別岳と地獄谷を挟んで比布岳や永山岳も見えていた(19)
 源泉かけ流しの愛残渓温泉のお湯は、肌に柔らかく、まさに疲れを抜いてくれる名湯の感じである。

 快晴の天候に恵まれ、紅葉もピークを迎え、思い残すことのないリベンジだった。しかし、これまでの時間からすると、黒岳から登った方が30分以上早いのはちょっと意外だった。 


「北海道山紀行」目次へ   HOMEへ

inserted by FC2 system