7:20 自宅発
9:10 駒ヶ岳ダム新鳥崎大橋の先
登山 | 地 点 | 下山 |
9:10
9:20
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10:20
11:00
12:00
12:30 |
車デポ地点
3つ目の橋手前
(尾根取り付き)
390.4ポコ
459ポコ
733ピーク
頂 上 |
14:20
14:10
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13:50
13:30
12:55
12:35 |
[3:20] | 所要時間 | [1:45] |
15:10 ちゃっぷりん館(入浴)
16:30 帰宅
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この山は、無名峰ではあるが、駒ヶ岳ダム新鳥崎大橋の西端から西側に見えるピークである。三等三角点(点名・尖岳)が設置されているが、点名ほど尖ってはいない(1)。
休日だったSHOさんの誘いを受けて地図で確認するまではその存在すら知らなかった山である。しかし、SHOさんは、昨冬一緒に登った
819.1峰(点名・姫川) から目にして、しっかりと登頂の対象に入れていたらしい。
例年は、駒ヶ岳ダム堰堤への分岐の先にあるゲートまでしか除雪されていないが、今回はゲートも開いていて、その先もずっと除雪がされて、先で冬山造材が行われていた。車をデポする場所を探して、ずっと奧まで進み、さらに戻ってくる。駒ヶ岳ダムを跨ぐ新鳥崎大橋を渡ったすぐ先に駐車スペースを見つけて、そこからスタートした。
次の橋を渡り、3つ目の橋手前でカンジキを履いて、頂上へ繋がる尾根に取り付く(2)。昨日の雨が災いして、表面だけガリガリしているが、ズボズボと埋まって非常に歩きづらい。
急な東尾根にカンジキを蹴りこみながら登っていく。時折、上空に青空が広がったと思うと、すぐに雪が降ってくると目まぐるしい天候である。
尾根に取り付いて1時間ほどで、最初の目標の390.4ポコ(三等三角点名・高屋敷)をに到着。頂上には3本のブナの大木が生えていた。ここで最初の休憩(3)。樹間の正面に目指す頂上と左側に越えなければならない尖った733ピークが見えている。
コルへ下り、広い尾根を登っていくと、送電線の下を潜る。
その下から733ピークとそこまでの尾根が見える。しかし、尾根の上の方に遮るように見える尖った岩頭が気に掛かる(4)。
標高点459ポコを越えると、徐々に急な尾根になり、雪も予想以上に深くなる。昨日の雨はこの辺りから上は雪だったらしく、膝上までのラッセルとなる。
左手に鳥崎渓谷を挟んだ山並みが見える。一番高いのが、昨冬二人で登った819.1峰(点名・姫川)である(5)。
高度を上げていくに連れて、徐々に雪が深くなり、急なこともあり、ときどき這い上がらなければならないところもある。せっかく登ったのに、2mほどもずり落ちたりもする。
やがて、630m付近で、下から見えて気になっていた尖った岩頭の下に到着。とても上を越えることはできない。南側は岩尾根になっているので、急な北側を巻くしかない(6)。
岩の北側を巻いていくが、滑ったら谷底まで滑落間違いなし。多少なりとも木が生えているのと、層が出来ていないので雪崩の心配はなさそうだが、恐る恐るトラバースしていく。
岩を巻いて安心したら、その先で再び尾根に登り返さなくてはならないが、その斜度が半端でない。深い雪と木の枝を頼りに、恐る恐る四つん這いになって登っていく。雪の下にバーンが出来てなく直接笹の地面で、カンジキが滑ってずり落ちそうになるのを必死に堪えてなんとか登り切った。ここがこの山の最大の難所であった(7)。
帰りは、同じところを下るのことはとてもできないので、上の方から緩いところを下って、登り返すことにした。
さらに小さな岩場もあったが、さらに100mほど登って、ようやく733ピークに到着。その手前には、やはり大きな四角い岩が林立する中をくぐり抜けるところもあった(8)。
733ピークからコルまでは、ピークまでの険しさがウソのよう穏やかな尾根に変わる。雪も浅くなって、ラッセルの苦しさからは解放される。
コル手前からは、正面にこの後辿る尾根と頂上が見えるようになる(9)。しかし、方向を北に変えるので、北西の強風が吹き抜け、4〜5mほどの雪庇が発達している(10)。雪庇の端に乗った途端、前後30mほどの長さで足元から亀裂が走って思わずビックリ・・・・その後は、安全を期して木の根元を辿って登る。
頂上が近くなると尾根も広くなり、幸い青空が広がってくる(11)。しかし、強烈な北西風が吹き付けて、とても休む気にならない。
急いで記念写真を撮り(12)、唯一はっきりと見えている濁川の毛無山をカメラに収めて、早々に退散(13)。
733ピークまで戻って、周りが岩場で囲まれて風を避けることができる窪みでようやく昼食タイムにした。
630付近の岩場のところは、登ってきた手前の斜面から下り始めて、登り返しても登りのトレースに合流したので、恐怖感はなかった。
あとは、ときおりやむなく尻滑りになったりしながら、登りのトレースを辿る。
眼下に氷結した駒ヶ岳ダムと新鳥崎大橋が見えてくると、ゴールは近い(14)。
無事にゴールして、車を走らせる・・・ところが、開いていたはずのゲートが閉じている・・・ガ〜ン! しかし、我々がスタートしたときに車と重機が通っていき、我々のデポしてあった車も見ているはずである・・・錠が掛かっていないことを祈ってゲートの接続部分を見たら、幸いに錠は掛かっていなかった・・・助かった〜!
朝の内にカメラに収めておいた鳥崎八景のひとつである「二見ヶ滝」の氷瀑を下から眺める(15)。SHOさんは、天候が悪かったらこの氷瀑を見るだけでもいいと思っていたようだ。
前夜になって、突然の誘いで登った山だったが、往復5時間以上のラッセルと急な尾根がもきつい、久しぶりに登り応えのある山だった。帰りはちゃっぷりんで疲れを癒して、帰路に就いた。